ウェット条件でもっとスピン!?米国テーラーメイドが『MG4』ウェッジを正式発表
米国テーラーメイドが9月8日発売の新作ウェッジを正式発表!
配信日時:2023年8月16日 04時01分
米国テーラーメイドが現地15日、新作ウェッジ『ミルドグラインド4』(以下、MG4)を発表した。既に契約プロのローリー・マキロイらトップ選手たちが数多く使用している、ツアー実績も十分な新作ウェッジだ。
「ウェッジ設計における最新の画期的な進歩である、まったく新しいスピン・トレッド・テクノロジーを備えた『MG4』を発表します。前作の成功をふまえて構築された『MG4』は、ミルドグラインドファミリーの大幅な進歩を表し、ゴルファーにスピンコントロール、多用途性、プレミアムなフィーリングの組み合わせを提供します。
『MG4』は、ウェットスピンへのアプローチを進化させるため、まったく新しいスピン・トレッド・テクノロジーを開発しました。我々はレーザーエッチング処理でフェースの粗さを作り、特にパーシャル・ショット(振り幅を抑えたショット)で最適なボールコントロールができるよう、より良い摩擦と水分の流れを生み出しています」(同社広報)
ゴルファーにとって朝露や雨など、ウェッジのフェースにつく水分は大敵。少し濡れただけでも、摩擦が減って打ち出しが高くスピン量が減ってしまう。ヘッドスピードを上げられない振り幅が小さく中途半端な距離ほど影響大で、ダメージを負いやすい。今回解決した【スピン・トレッド・テクノロジー】は車のタイヤに例えるとイメージしやすいとか。
「この技術は、タイヤのトレッドと同じように機能して水が出るスペースを作り、タイヤが舗装と直接接触して路面をより良くグリップできるようにします。『MG4』の場合、トレッドが湿気を逃がし、より多くのスピンを与えながら、ボールがフェース上に長く留まるようにします」(同)
また、世界のトップ選手からフィードバックを得られる同社は、前作『MG3』よりもやや濃い色の表面仕上げに変更した。まぶしさを最小限に抑え、時間の経過でサビるRAWフェースと周囲の仕上げがシームレスに調和する、より統一感のある外観となった。また、米国では、以下の7つのソールグラインドが展開される。
【1】ローバンス(LB)/低いリーディングエッジで多用途性が向上し、硬い状況でのショットメイクが可能。【2】ローバンス V(LBV)/入射角が浅く、優れたスピンとフェース角を効果的に操作できる能力を備えた熟練者向け。【3】スタンダードバンス(SB)/過度な食い込みを防ぎ、ヘッドがターフをスムーズに滑るオールラウンドな性能。【4】スタンダードバンスC(SBC)/バンス性能を損わずに、フェース角を操作したいプレーヤーに多用途性を提供。
【5】ハイバンス(HB)/テーラーメイドの標準的なハイバンスデザインは、熟練者でも使える。「ハイバンス=ハイハンディキャッパーのみが使用」の常識を覆し、実際にローリー・マキロイもコース状況に応じてHB60°の『MG4』を使用。【6】ハイバンスワイド(HBW)/ソール幅が広いハイバンスは使いやすさを向上させ、特にバンカーで優れる。
【7】タイガー・ウッズ グラインド(TW)/56と60°で提供され、タイガーのグラインドからインスピレーションを得て開発。56°はデュアルソールでヒールリリーフが厚く、60°はリーディングエッジのバンスが非常に高く、ヒールが削られている。極めて多用途に使える独特なグラインドで、タイガーのように世界中のどんなコースでも、どんなショットにも挑めるとか。
米国では1本179.99ドルで展開される『MG4』。日本の導入はいつになるのか、正式発表を待ちたい。