昨季シニア2勝の塚田好宣がパターチェンジ 真ん中だけ深めの『TR溝』の効果とは
10日、ジャパンゴルフフェアに塚田好宣と細野勇策が登場し、ピンのブースでトークショーを開催。2人とも今季から削り出しの『PLD MILLED』にパターをチェンジする。
配信日時:2024年3月10日 22時46分
10日、ジャパンゴルフフェアに塚田好宣と細野勇策が登場し、ピンのブースでトークショーを開催。2人とも今季から削り出しの『PLD MILLED』にパターをチェンジする。
54歳の塚田は昨年、国内シニアツアーで2勝を挙げて賞金ランキング8位に入った。これまでにレギュラーで1勝、ABEMAツアーで2勝、シニアで3勝を挙げている。2013年のレギュラーツアー「東建ホームメイトカップ」では、ツノ型の『スコッツデール ピッケムアップ』で優勝しており、長年愛用してきた。
「ピッケムアップと同じTR溝をカスタムしてもらいました」。そんな塚田がチェンジしたのは、ツノ型のセンターシャフト『PLD MILLED PRIME TYNE 4』。一見するとフェースの真ん中だけ色が変わって見える。『TR溝』はフェースの中央部は溝が深く、その周辺部は溝が浅く設計されているのだ。
「これはボール初速にすごく関係してきて、真ん中で打つと逆に飛ばないんです。だから自分でしっかり打てる」と塚田は理由を話す。ドライバーでもパターでも芯で打つと一番ボールに力が伝わる。フェース中央部の溝を深くして、芯で打ったときのボール初速を落とすことによって、ミスヒット時の距離のバラつきを抑えることができるのだ。
一方、レフティの細野は昨年、レギュラーツアーの「フジサンケイクラシック」と「カシオワールドオープン」で最終日最終組を経験するなど、出場22試合でトップ10に6度入り、賞金ランキング23位で初シードを獲得。今季初優勝が期待される21歳は、塚田と同じ削り出しでソール幅が広いブレード型『PLD MILLED ANSER D』を選んだ。
一般的に削り出しパターはインサートのパターに比べると打感が硬くなるが、「最初は打感が硬いのはあまり得意ではなかったんですけど、打ってみたらすぐにこれだと思いました」と一発で気に入った様子。続けて、「打感は硬いんですけど、その中でしっかり打てるのが好きでPLDにしました。狙ったところに打ち出せる感覚があります」という。細野のパターヘッドはやわらかい素材が使われており、さらにフェースの溝を深く掘ってあるため、削り出しパターの中では打感が軟らかく感じるのだ。
ちなみに、塚田が使う『PLD MILLED PRIME TYNE 4』のセンターシャフトはカスタムオーダー可能だが、『TR溝』は現時点ではプロ用のみ。手に入れることはできない。細野のフェース溝が深い『PLD MILLED ANSER D』は市販されている。これの他に浅い溝と、溝を掘らない『スムース』を選ぶことが可能だ。
最後に今年の抱負を聞かれると、塚田は「日本が付く大きいタイトルを撮ってみたい」、細野は「初優勝を目指して頑張りたい」と回答。削り出しの新しいパターで飛躍を目指す。
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