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ついにシャフトも“ルール無視”!? つるやゴルフ『AXEL Gold Premium』はスピードが上がって芯にも当たる!

ついにシャフトも“ルール無視”!? つるやゴルフ『AXEL Gold Premium』はスピードが上がって芯にも当たる!

取材協力/上総モナークカントリークラブ 撮影/田中宏幸 構成/田辺直喜

配信日時:2024年3月15日 07時04分

最新モデルでは、ヘッドだけでなくシャフトまで“ルール不適合”になった『AXEL Gold Premium ドライバー』。一体どれほどの性能を秘めているのだろう
最新モデルでは、ヘッドだけでなくシャフトまで“ルール不適合”になった『AXEL Gold Premium ドライバー』。一体どれほどの性能を秘めているのだろう

ルールの垣根を超えて、飛びの最大化を追求しているブランドが、つるやゴルフの『AXEL Gold Premium』シリーズだ。ドライバーはとにかく飛び、FW・UT・アイアンは高い弾道でグリーンを確実にとらえてくれる。今回は3月に発売される最新“高反発”モデルを、クラブコーディネーター鹿又芳典氏にテストしてもらった。

ドライバーからアイアンまで全て“ルール不適合”な設計で、性能を極限まで高めたシリーズ

つるやゴルフは、もっと飛ばしたい、グリーンにボールを止めたいというゴルファーの要望に応えるシリーズとして、『AXEL Gold Premium』を3月から発売する。フェースの反発力がルール上限を超えるなど、ドライバーからアイアンまで全てルールを無視して、性能を極限まで高めたクラブに仕上がっているという。
 
ここで気になるのは、ルール上限を超えたクラブを使うことで、どれだけの結果が得られるのかということだ。そこで今回は、最新ギアに精通するクラブコーディネーター鹿又芳典氏に、『AXEL Gold Premium』シリーズのドライバーからアイアンまで、全てのクラブをテストしてもらった。
 
「つるやゴルフはターゲットを絞ったクラブ作りがすごく上手で、中でも『AXEL Gold Premium』は、飛距離に特化したシリーズです。飛ばしはゴルファーにとって1番の欲求で、スイングスピードや体力が落ちても、もう1度飛距離を伸ばしたいと誰もが願うもの。それをクラブで叶えようというわけですが、果たしたどんなクラブに仕上がっているのか、試打をしながら検証していきましょう」

年間数千本にも及ぶ最新モデルを試打するカリスマフィッター。たしかな知識と鋭い感性で最新クラブの性能を的確に見抜く

年間数千本にも及ぶ最新モデルを試打するカリスマフィッター。たしかな知識と鋭い感性で最新クラブの性能を的確に見抜く

ドライバーは新発想“異方性シャフト”がスゴイ
 
最初にテストを行ったのは『AXEL Gold Premium ドライバー』だ。前作に比べて、ヘッドの反発性能が高まったことはもちろん、今回の目玉となるのはシャフトまで“ルール不適合”の設計にしたことだ。
 
「実はシャフトにも“どの方向でも同じしなり方でなくてはならない”というルールがあります。そんな中でドライバーに標準装備された『デュアルフレックスシャフト』は、ヨコには動くけど、タテには動かない独自の設計が採用され、スイングプレーン上をヘッドがスクエアに動きながら、ヘッドスピードを上げることが可能になっています。通常、ドライバーのような大型ヘッドは、切り返しで重心に引っ張られて、トゥダウン現象が起きるものですが、『AXEL Gold Premium ドライバー』にはそれがなく、ヨコ方向の鋭いしなりでスイングスピードを上げながら、しっかりフェースの芯でボールをとらえることができます」

『AXEL Gold Premium』のドライバーには、タテとヨコで肉厚を変えたルール不適合の異方性シャフトが標準装備されている

『AXEL Gold Premium』のドライバーには、タテとヨコで肉厚を変えたルール不適合の異方性シャフトが標準装備されている

異方性シャフトについて補足しておこう。断面図を見ると分かりやすいが、タテが厚くて剛性が高く、ヨコが薄めで鋭くしなるように設計されているのだ。本来、ルールで規制されている“部分ごとのしなり量を調整する“ことで、鋭いしなり戻りによってヘッドスピードを上げながら、トゥダウンによるタテの動きを抑制することが可能になったのだ。
 
一方で、ヘッド自体の性能も、前作から大きな進化を遂げている。ディープかつ丸みのあるフェース形状に一新することで、エネルギー効率がアップ。さらに、独自の「ノンフレームカーボンモノコック設計」と40グラムのウェイトによって、ボールを押し出す感触で、圧倒的な初速が出てくれる。
 
「シャフトだけでなく、ヘッドの反発性能も着実にブラッシュアップされています。フェースは丸みと高さのある形状に一新され、たわみ量がより大きくなりました。フェースの裏側には2本の溝が入っていて、オフセンターヒットでも高い反発性能を維持してくれています。このよく飛ぶヘッドに、飛ぶシャフトが組み合わさったわけですから、間違いなく飛びますよね」

ただフェースを薄くするのではなく、フェースの形状やヘッド全体の構造まで、きめ細かなチューニングが施されているからこそ、圧倒的な飛びが生まれる

ただフェースを薄くするのではなく、フェースの形状やヘッド全体の構造まで、きめ細かなチューニングが施されているからこそ、圧倒的な飛びが生まれる

今回のテストでは、高反発ドライバーの性能を分かりやすく検証するために、“ルール適合クラブ”との飛距離比較を行った。『AXEL Gold Premium ドライバー』のスペックに合った38m/s前後のヘッドスピードでボールを打ったところ、約13ヤードもの差が出た。

『AXEL Gold Premiumドライバー』は、同じ感覚で振ってもシャフトの効果でヘッドスピードが上がり、圧倒的なボール初速で13ヤードも飛距離が出ていた

『AXEL Gold Premiumドライバー』は、同じ感覚で振ってもシャフトの効果でヘッドスピードが上がり、圧倒的なボール初速で13ヤードも飛距離が出ていた

「ルール適合クラブもすごく効率的に飛距離が出ていて、十分な性能の高さを感じました。しかし、『AXEL Gold Premium ドライバー』を実際に打つと、その爽快さの虜になりますね。切り返しからシャフトのしなり戻りによる強烈な加速がありながら、ヘッドが後ろに落ちるような挙動をしっかり抑えてくれるのです。同じテンションで振ってもスイングスピードが上がりましたし、高反発フェースでボール初速も出ていました。シャフトが本当に良い働きをしています」

スイングスピードを41m/sまで上げて打つと、トータル飛距離は250ヤードを超えた

スイングスピードを41m/sまで上げて打つと、トータル飛距離は250ヤードを超えた

「試しに自分がラウンドで振るよりも少し遅いくらいのHS40m/sで振ってみましたが、トータル飛距離は250ヤードを超えました。ハーフウェイからビュッと加速して、ブオーンと押すように振り切れるんです。このビュッと来る感じはぜひ打って体感してほしいですね。自分の感覚よりヘッドスピードが5%くらい速くなって、飛距離はそこからさらに10〜15ヤード飛んでいるイメージです。想像をちょっとずつ超えて、それを上積みして、結果として10ヤードくらい飛んでいる印象ですね」

FWとUTは高く伸びるボールで遠くのグリーンが狙える

ドライバーと同じくルール上限を超えた反発性能を持つ『AXEL Gold Premium』シリーズのFWとUT

ドライバーと同じくルール上限を超えた反発性能を持つ『AXEL Gold Premium』シリーズのFWとUT

ドライバーに続き、『AXEL Gold Premium』シリーズのFWとUTのテストを行った鹿又氏。どちらもドライバーと同じくルール上限を超えた弾きを持つ“高反発クラブ”だが、どんなボールが飛び出すのか。

鹿又氏が、グリーンエッジまで残り223ヤードの状況からFWを打つと…

鹿又氏が、グリーンエッジまで残り223ヤードの状況からFWを打つと…

「『AXEL Gold Premium FW』は、飛距離にすごく重点を置いたクラブですが、注目したいのは球の高さをしっかり出すためのテクノロジーが投入されていることです。今回はグリーンまで残り223ヤードの上りという普段ならまず届かない状況から打ちましたが、高い打ち出しの強いボールで、グリーンオンすることができました。正直、普段のドライバー並みの飛距離が出ていますね」
 
FWにも、ドライバーと同じく「Sat2041βチタン」という高強度素材から作った「ドームカップフェース」が搭載され、かつてないボール初速を実現している。同時に、「パワーインナーウェイト」というカップフェースのたわみを最大化しながら、重心を下げることで高い打ち出しを可能にする構造を採用。楽に球が上がって、キャリーがぐんぐん伸びるクラブに仕上がっている。

続いてロフト20度の5番UTの試打を行う鹿又氏。残り206ヤードからグリーンに届く?

続いてロフト20度の5番UTの試打を行う鹿又氏。残り206ヤードからグリーンに届く?

「FWと同じで、高く強い球で飛ばせるUTですね。風が吹く中でもぐんぐん伸びて、しっかりグリーンをキャッチしてくれました。フェースに当たった時に、吸い付くような打感がありますが、同時に強烈な弾きも感じられます。ロフト20度のクラブとは思えない打ち出し高さが得られるのは、このクラブの性能の高さの証明ですね」
 
『AXEL Gold Premium UT』もFWと同じヘッド構造が取られ、チタン製ヘッドの内部に100グラムの「タングステンカートリッジ」が内蔵されている。高反発フェースと超低重心ヘッドの組み合わせることで、強烈な弾きと超高弾道の両立に成功したのだ。FW、UT共に、遠くのグリーンでもやさしく狙うことができる、ロングショットの心強い武器になりそうだ。
 
2番手上の飛びと“番手上の高さを持ったアイアン

打ち込まなくても球が上がるやさしさを追求した『AXEL Gold Premium』シリーズのアイアン

打ち込まなくても球が上がるやさしさを追求した『AXEL Gold Premium』シリーズのアイアン

最後は『AXEL Gold Premium』シリーズのアイアン(7番・27度)をテスト。“ルール不適合”のアイアンとはどんなものなのだろう。

残りピンまで187ヤードの地点から7番アイアンを打つ鹿又氏。通常なら5番を持つ距離だと言うが結果は?

残りピンまで187ヤードの地点から7番アイアンを打つ鹿又氏。通常なら5番を持つ距離だと言うが結果は?

「180ヤードを超えたら正直アイアンではなく、UTでコントロールしようか考えます。そんな中、7番アイアンで187ヤードのピンを狙って、しっかりピンハイまで届いたのは驚きです。自分がイメージした目線よりも2番手上の高さでボールが飛んでいきました。マレージングのフェースですが、軟鉄鍛造のアイアンくらい打感が柔らかく、フェースにボールがくっついている感覚がありました。やさしさがありながら、軟鉄鍛造のような弾道が出る不思議なアイアンですね」
 
『AXEL Gold Premium アイアン』は、全番手でソール幅が広く、ラウンドを強くした「ワイドラウンドソール設計」を採用。低重進化で打ち出しの高さを出すと共に、ソールの抜けが良くなり、打ち込まなくても高いボールが打てる構造になっている。同時に全番手を「角溝設計」にすることで、小さな力でも安定したスピンがかかり、グリーンに止まる球が打てるようになる。

実はアイアンが“ルール不適合”な理由は、角溝による「スコアラインルール不適合」だったのだ

実はアイアンが“ルール不適合”な理由は、角溝による「スコアラインルール不適合」だったのだ

さらに、中空構造のヘッド内部にマイクロウレタンフォームを充填したことで、インパクト時の余分な振動を軽減。鹿又氏が「軟鉄鍛造のような打感」と称した心地良いフィーリングを獲得することにも成功したのだ。ミスに強くて、高いボールでグリーンに止まる球が打てる。アイアンに必要な性能を極限まで高めているのだ。
 
ルール不適合だからこそ今までにないゴルフ体験ができる

ルールという縛りがないからこそ、性能を極限まで追求することが可能になり、ゴルファーに今までにない結果をもたらすことができる『AXEL Gold Premium』シリーズ

ルールという縛りがないからこそ、性能を極限まで追求することが可能になり、ゴルファーに今までにない結果をもたらすことができる『AXEL Gold Premium』シリーズ

『AXEL Gold Premium』シリーズの全てのクラブのテストを終えた鹿又氏は、「自分の想像以上だった」と驚きを隠せない。
 
「ドライバーからアイアンまで圧倒的な飛距離と使う楽しさを感じることができました。特にドライバーは、ヘッドだけでなくシャフトもルール不適合になり、すごくスピード感があるのに芯に当てやすいという今まで体験したことのない感触でした。この未体験の打ち心地はぜひ試してほしいですし、自分に合ったスペックの『AXEL Gold Premium』のクラブをコースで使うことで、今までにないゴルフ体験ができるはずです」
 
クラブの性能が規制されるのは、トップ選手たちの飛距離が伸び過ぎたり、ボールが止まり過ぎたりすることで、ゴルフのゲーム性が損なわれてしまうためだ。“ルール不適合”と聞くとあまり良いイメージがないかもしれない。しかし、アマチュアゴルファーにとことんゴルフを楽しんでもらうため、性能を極限まで高めたのが“ルール不適合”のクラブなのだ。今以上にボールを飛ばし、グリーンを狙うショットでは高い弾道でビシッと止める。そんな誰もが憧れるショットが手に入る1つの方法として、選択肢に入れてみてはいかがだろうか。

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