シン貧打爆裂レポート『TP トラス パター B1TH トラスヒール』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂を検証します!
配信日時:2023年6月15日 08時12分
ロマン派ゴルフ作家語る
『TP トラス パター B1TH トラスヒール』の第一印象は、物足りないぐらいの素朴さ、でした。ブレードですから、シンプルなのです。言い方を変えると、手作り感があって、少し懐かしさを感じるのです。それはアドレスビューだけの話で、ネックを横から見れば、最先端のテクノロジーである「カーボンコンポジット トラスホーゼル」がハッキリ確認できるので、少し印象が変わります。
新しいトラスホーゼルの効きは、素振りでもわかります。相変わらずのフェースの向きの安定感は抜群です。
『TP トラス パター B1TH トラスヒール』を使ってみると、ブレードのパターとは思えない感覚に驚きました。ブレードの敏感さが薄れて、オートマチックなのです。大きめのマレットを(それもかなりバランスが良い)打っているような感覚です。
更に面白いのは、打ち出されたボールは、ブレードで打ったように惰性というか、曲がりが早い傾向が強い繊細さがあるのです。不思議でした。しかし、それが、曲がるラインを大きく読むコツを得て、入り出すと止まらなくなります。グリーンを支配している気分を味わえるのです。
大きく曲げるラインを狙い通りに決めたいゴルファーや、繊細なタッチとラインでパットをしたいゴルファーに『TP トラス パター B1TH トラスヒール』をオススメします。
試打ラウンドを終える頃には、素朴だと感じた部分が、“味がある”に変わっていました。『TP トラス パター B1TH トラスヒール』は、味わい深いパターなのです。
「トラスホーゼルのパターを試打するのに、ブレードタイプを選ばないのは、わかっていない証拠だ」と警告されたことがありました。トラスホーゼルは、ブレードタイプで、その威力を最大に発揮するというのです。『TP トラス パター B1TH トラスヒール』を打って見て、なるほどね、と思いました。そういう面白さは、ビンビンに感じて、理解はできたからです。
『TP トラス パター B1TH トラスヒール』は、パットに自信がある人ほど、一度は打ってみるべきパターなのです。
試打クラブスペック
『TP トラス パター B1TH トラスヒール』
ヘッド素材 ソフトステンレススチール (303SS)
フェース PURE ROLL 3ミリ厚(アイオノマー+アルミニウム)
ネック カーボンコンポジット トラスヒール
ロフト 3.5度
ライ角 70度
シャフト TaylorMade STEPPED PUTTER CHROME STEEL SHAFT
長さ 34インチ (33インチもあり)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』