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    高MOIは当たり前!PING史上最も低重心で46インチの『G440』シリーズ、2月7日デビュー【打ってみた】

    ピンゴルフジャパンの2025年モデル!

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2025年1月15日 01時53分

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    • 金谷拓実
    飛びの重心ライン(イメージ)が整った、PING史上最低重心の『G440』シリーズドライバー
    飛びの重心ライン(イメージ)が整った、PING史上最低重心の『G440』シリーズドライバー
    • 【画像】G440 MAXの構えた顔と、G430 MAXを比較すると、このくらい小ぶりな顔になっていた!
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    ピンゴルフジャパンが2025年の新作『G440』シリーズ(ドライバー、FW&UT、アイアン)を発表した。キャッチコピーは“PINGがブレた?”というもの。今でこそ「10K」に他社が追随するものの、長年『上下+左右MOI』という曲がらない独自の指標を追求し、【深・低重心】を追い続けてきた同社が、ついに飛距離アップの新ロジックを提唱。それは「飛び重心」設計だと言う。

    ギア好きには『高MOIかつ低スピン』との謳い文句は既視感がある。既にテーラーメイドも『Qi35』シリーズを例に、高MOIで低スピンという、飛びと曲がらなさの両立をアピールしている。PINGは元々ゴルファーから「最も曲がらず、ミスに強い」評価を手にしているが、そこは当たり前のこととして、次の開発領域の【最低重心】に踏み込んだというわけだ。ブレないPINGにしては珍しいが、【飛びの重心ライン】とは具体的に何なのか?
     
    ■飛びの重心ライン≒ギア効果のない場所
     
    「これは、ボールへ最大限エネルギーを伝達できる重心のラインのことで、PINGの開発において非常に重要な要素です。このラインに重心が近づくほど、ボールへのエネルギー伝達効率が高まり、最大飛距離が出せると考えています。もし、クラブの重心がこの重心ライン上に位置し、その延長線上でインパクトした場合、ギア効果が発生せずボールへ最大限のエネルギーが効率よく伝達します。さらに、この重心ラインに沿ったスイングの軌道でインパクトするとエネルギー伝達効率がさらに向上すると考えています」(同社プロダクト担当・山崎力氏)
     
    そう、テーラーメイドも先日指摘した通り、曲げないために高MOIで深重心になるほど、フェース面上の重心高は上がってしまう。すなわち、低スピンになりやすい有効打点は狭くなり、ギア効果でスピン量が増えるエリアが広くなり、飛距離ロスにつながりやすくなる。そのため、PINGも下記の3つの要素を見直すことで、PING史上最低重心を達成していた。
     
    ■高MOI&低重心なので長くできた!
     
    まず、前作では『LST』のみだったカーボンクラウンを、今作は『MAX』『SFT』にも採用し約34%軽量化。ヘッド内部のフリーホーゼルでも余分な真ん中を排除し約13%軽量化。そして、極薄フェースで約7%軽量化した分を、低重心化につなげることで、3モデルとも高MOIなまま約4~5%前作より低重心化に成功。このヘッドが完成したことで、同社は『ALTA J CB BLUE』装着で46インチへ長くすることにも踏み切った。
     
    「シャフト長を長くしたのはヘッドスピード向上のためです。高MOIで長くしても大きなブレはなく、低重心化で最適化された弾道で飛距離アップできます。PINGの研究では長くした場合にバラツキも発生しますが、『ALTA』を使用するユーザーのヘッドスピードであれば多少のバラツキよりも飛距離が向上してスコア向上に繋がると考えています。ただ、それより速いユーザーが使う『TOUR』は標準長45.25インチで変更はありません」(同)
     
    ■MAXは名器『G410 PLUS』と同等の投影に
     
    同社の『G430 MAX』と『G440 MAX』のヒューマンテスト比較では、この長くした低重心ヘッドのおかげでボール初速+0.4m/s、スピン量-150rpm、打ち出し角+0.2°、キャリー+4yd、トータル+4.5ydをマーク。これには、投影面積を小さくして名器『G410 PLUS』と同等のサイズに抑えた振りやすさも影響しているかもしれない。また、『SFT』や『LST』も『MAX』の試打結果と同等の結果が出ているという。
     
    記者(HS47m/sのローフェーダー)もひと通り試打させてもらったが、『MAX』をまず打つと『ALTA J CB BLUE』の鮮やかな色の影響もあるのか、46インチでもお尻(後方部)が落ちずにヘッドを軽やかに走らせ、一気に振り切れる点が好印象。PINGといえば、重ヘッドを代々続けた歴史もあるが、今作は余剰重量を徹底排除したのは低重心化のためだけでもないように感じた。高MOIで長いのに、特有のもたつきの類が少なく感じる。また、『G410 PLUS』相当に締まった投影で長くなったため、小ぶりに見えたことも高MOI嫌いの記者には良かったのかもしれない。
     
    PINGの研究では、この構えた顔の印象は、ゴルファーの結果に大きな影響を及ぼすとのこと。金谷拓実も長年小ぶりな『G410 PLUS』を替えられないが、今作の『MAX』はかなり好評だとか。その他、鉄板の『LST』と『TOUR 2.0』の組み合わせが記者には最も打ちやすかったが、『LST』も僅かに前作より投影が小さくなっていた。反対に『SFT』は大きな投影で安心感抜群。こちらは9°ロフトも追加で選べるようになっている。
     
    標準シャフト装着のドライバーの税込価格は107,800円、フェアウェイウッドが67,100円、ハイブリッドが57,200円(カーボン)、3月6日発売のアイアンが31,900円(カーボン)となる。(編集部M・K)

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