ラインが目立たなくなった『TP5 STRIPE ボール』 パットでのお助け機能そのままにショット時の違和感を軽減!
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年12月12日 10時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
『TP5 STRIPE ボール』は、2024年9月20日に発売。同年2月に発売された『TP5 ボール』と中身は変更せず、ボールのプリントを追加したバージョンになります。姉妹ボールの『TP5x STRIPE ボール』も同時発売です。
“狙い打て。このラインを頼りに。”というコピーです。宣伝の画像の背景はカップに沈もうとする直前のボールアップです。パッティングに重心がかかっているようです。
テーラーメイドは、『TOUR RESPONSE STRIPE ボール』で、グルッと赤道のように帯状にプリントされた「360°クリアパスアライメント」が有効で、ゴルファーを助ける機能であることを実証しています。満を持して『TP5 シリーズ ボール』にも「360°クリアパスアライメント」搭載したというわけです。特にパッティングのときに、打ち出しのラインへのガイドとして、センターの細い線、その両サイドの太目の点線が機能するのです。
しかし、『TP5 STRIPE ボール』のプリントは、『TOUR RESPONSE STRIPE ボール』と同じサイズですがかなり違うのです。今まではラインの内側はイエローやオレンジ、ブルーなど帯状に色が入っているのです。帯状の太いカラーがラインとして機能していたのです。『TP5 STRIPE ボール』は、ベースのボールのホワイトに、黒い線が何本かあるだけです。印象が違うことに最初は戸惑いました。
とはいえ、『TP5 ボール』は、歴代で最高の完成度を誇るバランスに優れたボールだと評価していますので、そのボールにプラスされる機能があるというのは興味津々です。『TP5 STRIPE ボール』はラウンドで使わなければ、理解できないボールなのです。ワクワクした気持ちで試打ラウンドに突入しました。試打した日は、曇り、気温は11℃~21℃。微風。グリーンは9.5フィートの速さでした。
【打感・打ち応え】
『TP5 STRIPE ボール』の打音は、ちょうど良い大きさの音量で、音質は濡れた鞭系の音を響かせるのが得意です。打ち応えは、かなりやわらかいですが、カッチとした部分もあります。手応えは敏感で、癖を感じさせません。
【弾道・球筋・スピン性能】
『TP5 STRIPE ボール』の弾道は、適度な浮力があって、伸びすぎません。無駄がないです。曲がりには敏感に反応します。スピンはその場で止まろうとします。アライメントは、思った以上に効果があります。信じる者は救われる感じでした。
【距離性能】
『TP5 STRIPE ボール』は、ドライバーからウェッジまで、まんべんなくトップレベルの飛距離性能です。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『TP5 STRIPE ボール』は、黒い複数のラインで構成されていますが、遠目にはあまり目立ちません。フェアウェイにボールがあったときに、アライメントは見えず普通のホワイトのボールのように見えました。
以前のSTRIPE ボールは、カラーボールらしく目立っていましたが、『TP5 STRIPE ボール』は目立ちません。これはセカンドショットのようにボールを動かせないシーンでプラス要因になると感じました。アライメントが斜めになったりしたときに、変に影響して狙いを決めにくくなる感覚が薄れるからです。
肝心のパッティングのときですが、僕の場合は、大いにプラスに働きました。ラインを合わせてボールをセットして、方向はアライメント通りとして、距離感だけに集中して打つことができたので、結果も良かったです。特にショートパットでは、読み違いがなければ100%入る結果が出ました。
さらに、モノトーンというか、黒いラインだけのほうが僕は集中しやすかったです。大雑把ではなく、ミリ単位で狙えていると感じました。同様に、ティーショットでも機能しました。方向性に不安があるゴルファーには、カラーよりも白に黒のほうがシンプルで安心できるような気がするのです。
こういう機能が発揮されるかどうかは、十人十色です。僕の感想と真逆の印象を持つゴルファーもいると思います。それは、間違いではないのです。
誰でも有効な使用法も存在します。例えば、朝の練習グリーンで、ストレートのラインでボールの転がりをチェックする使用法でも『TP5 STRIPE ボール』は機能します。転がって行くラインの線が乱れなければ、素直に転がっている証拠になります。
『TP5 STRIPE ボール』は、信じる者は救われると考えて使うことで、大いに助けてもらえる可能性を秘めたボールです。僕の場合は、ラウンドで1打ぐらいは平均スコアが良くなる感触がありました。
実際のラウンドで使用してみなければわからないところは難易度が高いですけれど、『TP5 STRIPE ボール』には、その面倒をしてでも試してみるだけの価値があると断言できるのです。
【試打ギアスペック】
『TP5 STRIPE ボール』
構造 5ピース
コア 新スピードラップコア
カバー キャストウレタンカバー
ディンプル ツアーフライトディンプル
カラー ホワイト
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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