北海道にある苫小牧ゴルフリゾート72エミナGCで開催された、国内女子ツアー第18戦「アクサレディスゴルフトーナメント」。今大会で久々に日本ツアーに出場した上田桃子が、3つ巴のプレーオフにもつれ込む接戦を制し待望の今季初勝利を挙げた。

桃子、スーパーショットでプレーオフを制す！

　プレーオフ2ホール目。ウィニングパットを沈め両手を突き上げた上田の手に握られていたのが今大会から投入したパター「ODYSSEY ブラック・シリーズ iX ＃9」だ。このモデルは石川遼が使用していることでも知られており、男子プロからも高い支持を集めている人気パター。今季パットの不調に苦しむ上田は復調のきっかけをつかむべく心機一転ニューパターを携えて3戦目の出場となる日本ツアーに挑んだ。

　上田はこのパターについて「バックスイングが引きやすい、打感が良い」と性能に好感触を得ると、初日は4バーディ・ノーボギーと安定したゴルフで好スタート。2日目も着実にスコアを伸ばし、最終日は6つのバーディを量産しトータル11アンダーでフィニッシュした。勝負は同スコアで並んだ有村智恵、李知姫(イ・チヒ/韓国)とのプレーオフにもつれ込んだが、「やる事をやればいい」としっかり気持ちをコントロールすると、2ホール目でセカンドが直接ピンに当たるスーパーショットを披露。ここでバーディを奪った上田が今季初勝利を手にした。

　プレーオフ2ホール目に象徴されるように、ショットの精度が際立った今週の上田だったが、パターを変えたことで今季悩まされ続けたパッティングもここにきて復調気配。「パッティングのタッチが良くて、ストレスのないゴルフが出来ました」パットで悩むことなく3日間プレーできたことがリズムを生み出し今季初勝利を後押しした。頼れる新兵器を手にした上田が、次は米国ツアー初勝利へ突き進む。