10月27日、都内でナイキゴルフの2010年新製品発表会が催され、同社契約プロの深堀圭一郎も会場に駆け付けた。今季、左足人さし指付け根の足底筋膜炎でツアーを休み、治療に専念している深堀だが、経過は順調と報道陣に報告。最近、医者からスイングする許可が下りたと喜ぶ。

　注目の新商品だが、既に昨年発売されていたアイアンに続き「VR（ビクトリー・レッド）」シリーズのドライバー、フェアウェイウッドが発表された。

　「Victory Red」シリーズは、ツアーという最高峰の舞台で戦うプロやアスリート向けのトップブランドであり、上級者向けの仕様となっている。その目玉となるのは、自分の好みに応じてアダプターを付け替え、しかも32通りに変えられるという点。今までのモデルが8通りにしか変えられなかったが、これがもっと細かい範囲で自分仕様に合わせられるのが嬉しい。この最新機能について深堀は、「前のモデルは1度単位でしか変えられなかったけれど、もうちょっとだけフェースを逃げ顔にしたい…とか、その“ちょっと”が0.25度単位で変えられるというのは本当に便利。これは普段我々プロが普段ツアーのクラフトマンに最低でも1時間以上かけて頼むような要望を、ものの1分足らずで自分で手軽に変えられるということ。素晴らしいテクノロジーですね」と語る。そして、「今は何か月もクラブを握っていなかったので、かなり下手になっていますが、復帰したら絶対に僕は使いますよ！」と最強の武器を手にした実感を語った。

　なお、その他にも目玉となる新製品として、「SQマッハスピード」シリーズから、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンが発表された。この「SQマッハスピード」ブランドは、ゴルフ上達を真剣に目指すアベレージゴルファーのためのブランド。ドライバーは、前作が四角形と丸の2機種だったのが、今回は世界で唯一日本人の好みに合わせ、オーソドックスな丸型1機種に絞られている。

　肝心の性能だが、深堀が「5ヤードは確実に前作より飛んでいる」と実感を話す通り、「VR」「SQマッハスピード」共にトータルバランスに優れ、飛距離性能も期待できる。発売は「VR」が来年2月、「SQマッハスピード」が同3月を予定している。

　お問い合わせはナイキお客様相談室へ、0120-500-719。