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契約フリーになった渋野日向子に、タイトリスト『GT2』ドライバーは合うのか? GEARS使いのフィッターが【考察した】

契約フリーになった渋野日向子に、タイトリスト『GT2』ドライバーは合うのか? GEARS使いのフィッターが【考察した】

2018年のプロ入りから、ずっとPINGのクラブを使用してきた渋野日向子がまさかの契約フリー!?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年1月28日 08時53分

JALのイベントで今季からクラブ契約フリーになることを明かした渋野日向子(ALBA)
JALのイベントで今季からクラブ契約フリーになることを明かした渋野日向子(ALBA)

契約するJALのイベントで、今年からクラブ契約フリーの立場を明かした渋野日向子。会場ではタイトリスト『GT2』ドライバーに『24ベンタスブルー』を装着したものを手にしており、アイアンはスリクソン『ZXi5』を使用していた。

2018年のプロ入りからずっとPINGのクラブだっただけに「他のメーカーにして大丈夫!?」と心配するファンも多いかもしれない。そこで、動作解析『GEARS』と『トラックマン4』や『GCクワッド』を組み合わせて精密フィッティングする、4Plus Fitting Labo & Golf Salon市ヶ谷の吉川仁フィッターに「渋野日向子に合いそうか?」意見を聞いてみた。
 
■G430 LST➡GT2はフィットする!
 
昨年までドライバーはPING『G430 LST』の9度に『スピーダーNXグリーン』(5SR)だった渋野。昨年6月にグラファイトデザイン『TOUR AD CQ』から替えた際には「先週まで使っていたシャフトが若干硬くて、右に出すドローが出なかった。どうしようかなと思った時に、【今まで使っていたちょっと柔らかめで返ってくるようなシャフトに戻そう】と思った」と話していたが、今回のヘッド変更について、まず吉川フィッターは「合うと思う」と即答。
 
「まず『GT2』にして、スピンが少し減ると思うんですよね。彼女は重心深度が浅めのものにしたかったはずで、『G430 LST』でもけっこう深かったのかなと。しかも、ヘッド重量が彼女には重かったかもしれない。重く・深重心のヘッドだと振り遅れて下からヘッドが入って、開いたまま当たるケースが多かったのかなと。昨年少しシャットフェースになり、当時コーチの辻村さんのところで程良いフェースターンにしていましたけど、下から少し煽る傾向は残っていたと思います。
 
重く深重心過ぎると下から入って打点も変わり、フェースの下めに当たって上がらなくなる例もあるし、高MOIでインアウトに振って右に飛ぶ状態だったのかなと。『GT2』はそこまで深重心でなくヘッドも前より軽いから、上から叩けるスイングもしやすく、しっかりボールの質が変わる可能性があるなと。左に乗って圧をかけて打ちやすいところもありますし。右に体重が残ってヘッドが垂れて戻りづらい弱点が、重心距離が短い『GT2』だとなくなるイメージです」(吉川氏)
 
続いて、フジクラ製が多い印象の渋野の1Wシャフトについてこう言う。
 
「以前、渋野プロは手元側がしなる『エボ6』や『ベンタスブルー』も使っていましたが、今回の『24ベンタスブルー』は手元が硬めな中調子で、先端もベロコア+で初代『ベンタスブルー』よりネジレに強くなってます。手元がしなるものだと渋野プロのクラブパスは余計インから来るので『手元しっかりの方がいい』と思いますし、ボールが上がりやすくなるのかなと。しかも、元々ハンドファースト&シャットフェースで、スピンが入りづらく上がりづらい組み合わせのため、手元がちょっと硬めになった『24ベンタスブルー』はタイミングさえ取れればフィットするはずです」(同)
 
■i230➡ZXi5もフィットする!
 
昨年までのアイアンはPING『i230』に『MCI80』(R)。夏前にシャフトが柔らかいモノへと変更していた渋野。その際、フジクラのツアー担当は「アイアンはこれまで『80-S』か『80-R』の硬め番手ずらしだったが、少しクラブに振られている感じがあったので【スイングウェイトを軽くしたのも良かった】と思います」とコメントしている。吉川氏はアイアンヘッドの変更にも「合うと思う」と即答。
 
「ドライバーの傾向と似た部分が多くて、基本的に入射角が浅い渋野プロにとって、『i230』は重心距離がやや長めだと思いますね。その点、『ZXi5』はやややさしめのアイアンに感じると思います。山下美夢有プロを代表に多くの選手に実績があるし渋野プロも使いやすいはず。下から入るシャットフェースの傾向でも、もっと上から入れられるスイングにして、スピンを入れたいはずなので。
 
今まで使ってきたアイアンは『i210』に続いて『i230』と同じ路線のモノでしたが、『ZXi5』との相性は非常にいいはずだと思います。彼女の浅めの入射角に合っているというか、エッジのカットがいいなと。ソールの後ろ側がカットされているので、少し手前から入っても跳ねないし滑ってくれる。元々『上からガツン』というタイプではないので、やや低重心なこのモデルは相性がいいと思います」(同)
 
その他に、どんなクラブを入れて試合会場に現れるのか、詳細が取れ次第、続報をお届けする。

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