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    三者三様でどんなゴルフにも対応できる! さらに打感が良くなった新Z-STARでスコアアップしよう

    2025年の1月17日に発売される予定の『新Z-STARシリーズ』。選手たちのコメントから、3モデルの性能をおさらいしておこう。

    配信日時:2024年12月10日 06時00分

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    松山英樹は新しい『Z-STAR XV』で24シーズンに2勝を挙げている
    松山英樹は新しい『Z-STAR XV』で24シーズンに2勝を挙げている (撮影:米山聡明)
    • ツアーに登場した新Z-STARシリーズ
    • 3種類あることがツアーでの高い勝率につながっている
    • 最高レベルのドライバー飛距離で攻める『Z₋STAR XV』
    • 直進性、心地よい打感。やさしさの『Z₋STAR』
    • ピンをデッドに狙う。操る『Z₋STAR◆(ダイヤモンド)』
    • 『Z-STAR XV』といえば、松山英樹のイメージが定着している。松山は特にパットの音にこだわっている
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    ツアーに登場した新Z-STARシリーズ
    3種類あることがツアーでの高い勝率につながっている
    最高レベルのドライバー飛距離で攻める『Z₋STAR XV』
    直進性、心地よい打感。やさしさの『Z₋STAR』
    ピンをデッドに狙う。操る『Z₋STAR◆(ダイヤモンド)』
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    ツアーに登場した新Z-STARシリーズ (撮影:米山聡明)

    松山英樹は今季、「ジェネシス招待」と「フェデックス・セントジュード選手権」の2勝を挙げ、節目となる米ツアー10勝に到達。それはどちらも2025年モデルの『Z-STAR XV』を使用しての勝利だった。国内ツアーでもこの秋から新Z-STARのテストが始まり、多くの選手がシーズン中にボールを切り替えている。

    新Z-STARシリーズも前作と同様、松山や山下美夢有らが使う『Z-STAR XV』、年間女王に輝いた竹田麗央らが使う『Z-STAR』、櫻井心那や畑岡奈紗らが使う『Z-STAR◆(ダイヤモンド)』の3種類がラインナップ。いずれのボールも反発に効く弾性とスピンに効く粘性バランスを見直し、高スピンバイオウレタンカバーを採用したことでスピン性能を向上させている。

    『Z-STAR XV』は打感しっかりで飛距離が出る

    『Z-STAR XV』といえば、松山英樹のイメージが定着している。松山は特にパットの音にこだわっている
    スコアに対するショットの貢献度を表す「ストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン」は米ツアーで3位。世界トップクラスのショットを『Z₋STAR XV』が支えている
    スコアに対するショットの貢献度を表す「ストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン」は米ツアーで3位。世界トップクラスのショットを『Z₋STAR XV』が支えている
    グリーンエッジから30ヤード以内のショットの貢献度を示す「ストローク・ゲインド・アラウンド・ザ・グリーン」は、米ツアーで1位を記録
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    『Z-STAR XV』といえば、松山英樹のイメージが定着している。松山は特にパットの音にこだわっている (撮影:米山聡明)

    ここで3機種のタイプをおさらいしたい。ドライバーからパターまで打感がしっかりしていて、ドライバーでの飛距離性能が高いのが『Z-STAR XV』。松山が重視しているのは“パットの音”で、「アマチュア時代からパターでパチンと硬い音がするボールが好きだったので、プロ転向してからは本当に『音』を重視して開発してもらっています」と以前語っている。だから松山がボールをテストするときは、必ずパッティングから入る。

    他の『Z-STAR XV』ユーザーでは、山下が「ツアーの難しいコンディションでも、あらゆるショットで安定感を求めている」というバランスの良さを挙げれば、時松隆光は「ほどよい硬さで飛び系というところ」と飛距離性能の高さを気に入っている。たとえ細やかな性能の違いは感じられなくても、1ヤードでも遠くに飛ばしたいという人には『Z-STAR XV』がオススメといえそうだ。

    『Z-STAR』はアプローチでフェースに乗りやすい

    竹田麗央が使う『Z-STAR』はアプローチでのスピン性能が高く、ショットでは直進性に優れている
    竹田麗央が使う『Z-STAR』はアプローチでのスピン性能が高く、ショットでは直進性に優れている
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    竹田麗央が使う『Z-STAR』はアプローチでのスピン性能が高く、ショットでは直進性に優れている (撮影:福田文平)

    『Z-STAR XV』とは反対に、ボールコンプレッション(硬度)が3モデルで一番柔らかいのが『Z-STAR』。前人未踏の9季連続フェアウェイキープ率1位に輝いた日本一曲がらない男、稲森佑貴は長く『Z-STAR』を使用してきた。「やさしいと思います。曲がりが少ないのはあるかもしれない」と、やさしさを感じている。しかも稲森が言うとかなり説得力がある。実際、ボールが柔らかいため、球が上がりにくい人やつかまらない人、アプローチで止まらない人には、『Z-STAR』がスコアアップを手助けしてくれるだろう。

    今年の女子ツアーで8勝を挙げて年間女王に輝き、ドライビングディスタンスのタイトルも獲得した竹田も『Z-STAR』を使う。「ボールには飛距離よりもショートゲームの性能を求めます。アプローチの打感が柔らかくて、フェースに乗った感覚がありますし、スピン量のイメージが出て距離感が合いやすいんです」と、グリーン周りでのスピン性能を重視している。

    ここで少し話は脱線するが、男子の「ダンロップフェニックス」で事件が起こった。長年『Z-STAR』を使ってきた稲森が、3日目からまさかの新『Z-STAR XV』を投入し、最終日には実測170ヤードの17番パー3でホールインワンを達成したのだ。このとき本人は「硬すぎず、ちゃんとグリーン上で柔らかく止まってくれる」と話している。もともと「ショットは全然問題ないんですけど、弾くのでパターのタッチが……」とグリーン上での距離感が合わずに『Z-STAR XV』を使っていなかったが、新ボールでは打感が良くなり、グリーン上での不安が払拭されたのだろう。

    『Z-STAR◆』はアイアンでスピンが入って止まる

    第3のボール『Z-STAR◆』はアイアンでスピンが入って、操作性が高い
    櫻井心那
    植竹勇太
    岡田晃平
    吉田泰基
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    第3のボール『Z-STAR◆』はアイアンでスピンが入って、操作性が高い (撮影:福田文平)

    そして、Z-STARシリーズの第3のボールが『Z-STAR◆(ダイヤモンド)』となる。もともと『Z-STAR XV』と『Z-STAR』が先に誕生し、今回の2025年モデルで9代目。『Z-STAR◆』は3代目と若い。打感はしっかり目の『Z-STAR XV』と、ソフトな『Z-STAR』の中間に位置する。

    新しい『Z-STAR◆』を試した櫻井は、「フェースに食いつく感じがあります。ウェッジでの100ヤード以内の感覚が良くなりました。アイアンのスピン量も増えて、これまでの良さが伸びていますね」と進化を感じている。

    櫻井以外の選手も、アイアンのスピン性能の高さで『Z-STAR◆』を選んでいる選手が多い。植竹勇太は「高さが出てスピン量も入るから止まります」、岡田晃平は「『Z-STAR XV』よりアイアンのスピンが入る」、吉田泰基は「スピンが入るから縦距離のコントロールがしやすい」とそれぞれアイアンで好感触を持っている。さらに、シーズン中に新ボールを投入していた植竹は「新しいボールは芯が残っていて、パターの打感が良くなりました」とも話す。アイアンでピンをデッドに攻めていきたい人や、ドローやフェードを打ち分けたい人には『Z-STAR◆』が合いそうだ。

    このように、新Z-STARは3モデルとも得意とする性能を伸ばしながら、前作よりも打感が向上。これにより、そのまま新しいモデルに移行するのではなく、稲森のように、『Z-STAR』→『Z-STAR XV』とチェンジする選手が、来年はもっと増えるかもしれない。

    どのボールを選んでいいか分からないという人は、まずバランスのいい『Z-STAR◆』を打ってほしい。そのうえで、柔らかい打感が好みでロングゲームで曲げたくない人は『Z-STAR』、しっかりとした打感でとにかくドライバーで飛ばしたい人は『Z-STAR XV』を選ぶといい。「松山が使っているからXV」ではなく、自分のゴルフスタイルに合ったボールを見つけて、ベストスコアを更新しよう。

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