インパクトロフトでコロがりはどう変わる? -3度・0度・+3度……一番球がコロがるのは!?
最新パターのロフト角はほとんどのモデルが3度だが、インパクトロフトが変わると距離とコロがりがどう変わるかをマイナス3度からプラス6度まで、ギアに詳しいティーチングプロ、追分浩一の試打によって、4つのインパクトロフトでテストしてみた。
配信日時:2024年8月20日 02時00分
最新パターのロフト角はほとんどのモデルが3度だが、インパクトロフトが変わると距離とコロがりがどう変わるかをマイナス3度からプラス6度まで、ギアに詳しいティーチングプロ、追分浩一の試打によって、4つのインパクトロフトでテストしてみた。
テストの結果、最もコロがったのは少しハンドファーストに打ってインパクトロフト0度で当たったときだった。
「インパクトロフトが0度のときに比べて、シャフトが垂直の状態でロフトが3度で当たると距離が約8%減、アッパーに打ってロフトが6度で当たると、距離が約13%落ちました。逆に、ダウンブローを強めてマイナス3度で打つと、ボールがすぐに順回転を始めますが、距離は約6%減少しています。よく、ボールがすぐに順回転するのと、打った後に少しスキップするのとどちらがコロがるかという議論がなされますが、回転に関係なく、ロフトが0度のときに最もエネルギー効率が上がってコロがりました」
市販されているパターの一般的なロフトは3度が多い。インパクトロフトが0度とはややハンドファーストにして、ロフトを立たせて打つ必要がある。インパクトロフト3度で当てると、ボールはジャンプして順回転する動きが遅くなるのだろう。
「普段プレーするグリーンの速さやパターによって、どのロフトが合うかは変わますが、距離感を合わせるためにはインパクトロフトを常に一定にすることが重要。今回は人工マットでのテストで、実際の芝とはコロがりが若干違うかもしれませんが、参考にしてみてほしいです」
■試打/解説:追分浩一
おいわけ・こういち 自ら人型パターロボットを製作するなど、パッティング理論に精通するティーチングプロ。スイングとのマッチングをもとにしたクラブフィッティングにも力を入れている。
◇ ◇ ◇
●パターほどいろいろなヘッド形状が発売されてるギアはなく、何が合うのか悩んでしまう。パットに悩む人には関連記事【ウソでしょ!? パターのテンポは重心で決まるの? 最新58機種試打で解明した『浅重心』vs『深重心』の真実】がオススメ。これでピッタリモデルが分かる!