ルーキー・六車日那乃の14本を直撃! 「生命線」のUTは22年モデル! アイアンは7番から? パターは憧れ・上田桃子のマネから使い始めた
昨年11月のプロテストに4回目の挑戦で合格した六車日那乃。高校時代にはナショナルチームで活躍し、レギュラーツアーで優勝争いを経験するなど将来を嘱望されていたが、プロとしてのスタートラインに立った。注目ルーキーの14本のクラブを取材した。
配信日時:2025年1月17日 00時35分
昨年11月のプロテストに4回目の挑戦で合格した六車日那乃。高校時代にはナショナルチームで活躍し、レギュラーツアーで優勝争いを経験するなど将来を嘱望されていたが、プロとしてのスタートラインに立った。注目ルーキーの14本のクラブを取材した。
昨年12月に行われた「JLPGA新人戦」でのセッティングを見ると、ドライバーからパターまでキャロウェイで揃えられている。ドライバーはパラダイム Ai SMOKE◆◆◆』で、シャフトはフジクラの『スピーダーNXバイオレット 60SR』の組み合わせだ。
このドライバーを選んだ理由を聞くと「自分が理想とする中弾道のドローが打てて、スピン量が2200~2300(rpm)ぐらいで安定していたのでヘッドはトリプルダイヤを選びました。MAXだとちょっと髙すぎました。またシャフトは自分の振ったような感じでしなってくれるので振りやすく、ボールもねじれなくて飛距離だけでなく安定性もアップしました」。打った球筋とデータからプロテスト合格を支えた1本になっている。
ドライバーの平均飛距離230ヤードという六車は、飛距離よりも精度で勝負するタイプ。自身の持ち味は「ウッドやユーティリティでピンを刺していけるところ」と話す。六車の“生命線”ともいうべきフェアウェイウッドは3番、5番ともに『パラダイム Ai SMOKE◆◆◆』とドライバーと同モデルで揃え、シャフトはいずれもフジクラの『ベンタスTRブルー』を選ぶ。
また、「自分の中では本当に大事」というユーティリティには、こだわりを感じる。2022年発売モデルの『ローグST MAX FAST』。ウッド型ヘッドで、同シリーズでは最軽量かつ最大サイズのモデルである。しかも5番・6番アイアンを抜いて使用しているのだから、信頼度が高いことが伺える。
「ヘッドの顔が好きで、構えた時にピンを狙っていけるイメージが湧きますし、コントロールもしやすいです。たまに打つフェードもつかまりすぎずに狙ったところに打てます」と自分の手足のように動かせるクラブでピンを刺すショットを可能にしている。
アイアンは2021年モデルの『APEX DCB』にカーボンとスチールを融合した『スチールファーバーi』を挿している。「構えたときにやさしく見えるのと、すごく気持ちいい音がしてくれます。以前はカーボンシャフトを使っていましたが、シャフトを替えてしっかり感が出て、ボールがねじれなくなりました」。アイアンもやさしいモデルを好む。フェースの打痕を見れば、その信頼感が伺える。
得意クラブの一つに挙げるパターは、オデッセイの“三角ネック”でおなじみの『トライビーム ダブルワイド』を使う。「憧れで好きだからマネしました。ただただそれだけです(笑)」と話す。このモデルは昨年限りで第一線を退いた上田桃子も使用し、パットが入るようになったと話題になった。師事する辻村明志コーチの姉弟子で、目標とするプロに名前を挙げる上田と同じモデルを選んだという。
憧れの選手のマネで使い始めたが、「使ってみると三角ネックによってストロークが安定するのを感じました。マレット系の大きいヘッドはコントロールするのが難しく、細いブレードタイプはシビアで難しく感じます。このダブルワイドのサイズ感もちょうどいいです」と今では手放せない1本になっている。上田桃子の“魂”を受け継いだルーキーがプロの舞台に乗り込む。
【六車日那乃のクラブセッティング(24年新人戦)】
1W:パラダイム Ai SMOKE◆◆◆(9度/スピーダーNXバイオレット 60SR)
3W:パラダイム Ai SMOKE◆◆◆(15・18度/ベンタスTRブルー 5R)
4・5・6U:ローグST MAX FAST(スチールファイバーi70R)
7I~PW:APEX DCB(スチールファイバーfc80R)
48・52・58度:OPUS(ダイナミックゴールド95 R300)
PT:オデッセイ トライビーム DW ストロークラボ
BALL:クロムソフトツアーX
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