キヤノンの距離計『PowerShot GOLF』は高機能! 手ぶれせず、ズームもできて、動画・写真も撮影できる!
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年7月31日 11時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
キヤノンは『PowerShot GOLF』を2024年7月26日に発売。『PowerShot GOLF』は、カメラメーカーとして有名なキヤノンが初めて作ったゴルフ距離計です。
『PowerShot GOLF』のコピーは、“ライバルを超えろ。 もっと近づく、ゴルフ距離計”です。今までの距離計はイントロで、これがホンモノの距離計だという意気込みが感じられます。
『PowerShot GOLF』の特徴の第一は、小型・軽量ボディーです。手の平サイズで、約151グラムと軽いので、ポケットに入れて使ってくださいという感じです。もちろん、付属のケースはベルトなどに装着が可能です。
「EVF」(電子ビューファインダー)を採用しています。現在の距離計の多くは、望遠鏡のような構造で、電源がオフでもファインダーを覗けば景色を見ることができますが、『PowerShot GOLF』は真っ暗です。電源が入るとデジタルカメラと同じようにモニターに映って見ることが出来るのです。「デジタルズーム機能」も搭載。6倍と12倍で距離に応じてピントが合わせやすくなっています。これは、かなり優秀な機能だと推測できます。
そして、注目なのは「静止画・動画撮影機能」です。デジタルカメラのように、画像や動画を撮影できます。もちろんですが、音声も入ります。これは距離計としては特別な機能で、キヤノンならではの機能で、今まではなかったものとして、新しい使い方が出てくることに期待できます。
「手ぶれ補正機能」も搭載です。これに助けられる人が多いと思われます。レーザー距離計は、ブレて計測できない、というオールドゴルファーや女性ゴルファーは多いからです。「ピンロック機能・バイブレーション機能」は、対象が明確化されるとファインダーに旗のマークが出てピンロックしてくれますし、ブンブン、という感じで本体が振動して知らせてくれます。「連続測距機能」も凄いです。測定ボタンを半押しで長押しすると、レーザーが照射され続け、対象物を検出してくれるのです。検出すると、旗マークが表示されます。「スロープ機能」は、直線距離だけでなく、コースの勾配を配慮して、実際に打つべき加減算距離を測定する機能です。競技会などで、直線距離のみ使用可能な場合は、それを証明するために、レンズの脇のランプが点滅して、同伴者などに不正がないことを証明できるようになっています。
一気に書きましたが、『PowerShot GOLF』は、ワクワクするような機能満載です。今までの距離計を過去のものにする破壊力を予感させます。テストをした日は、晴れ、微風、19℃~28℃という環境でした。
【大きさ・軽さ】
僕は男性としては平均的な手の大きさですが、『PowerShot GOLF』は、手の平にすっぽりと入ります。そして、軽いです。ポケットに入れて使用しましたが、全く気になりませんでした。キヤノンのカメラのハウツーだと思いますが、手に収まりやすく、操作しやすい形状にも感心しました。
【計測機能】
『PowerShot GOLF』のファインダーは美しく、デジタルカメラそのもので、ピントが自動で合う時点でお見事だと感心しました。「手ぶれ補正機能」は、現在の距離計と比較にならないハイレベルです。意図的に震えて使用しても、全く問題なしで、長距離でも、倍率を12倍にしたときも震えを気にせずに簡単に測定できました。この部分は、ぶっちぎりのトップで、今までのものとは全く違います。何よりも凄かったのは、計測速度です。全くタイムロスなく、ボタンを押した瞬間に測定できます。これも僕が知る範囲内でトップでした。
【動画・静止画機能】
『PowerShot GOLF』のカメラ機能は、特徴的なのは、約5ヤード以上離れていないと機能しないので、注意が必要です。景色を撮ったり、同伴者のスイングを離れたところから撮ったりするのは問題ありません。音声付きの動画は、距離を計測した数字は画像に残るので、どういうシチュエーションだったかを残すのは面白いかもしれないと思いました。MicroSDカードに記録される動画も、静止画も美しく鮮明でした。仕上がりは流石キヤノンと感じました。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『PowerShot GOLF』は、キヤノンというメーカーの段違いの実力を徹底して教えてくれます。ズバリ書きますが、『PowerShot GOLF』は、現在のゴルフ界では、唯一無二です。
現在の市場にある距離計が、おもちゃに感じる、とは言いすぎかもしれませんが、段違いの差があることが使い出してすぐにわかるからです。測距が速いだけでも凄いのに、手ぶれしても補正する機能は信じられないほど優秀で、今までの距離計が手が揺れて使えなかった非力なオールドゴルファーや女性などでも、余裕で一発測定できます。
数ラウンドのテストをして、10名の同伴者にも使用してもらいましたが、その内の7人は、テスト後に『PowerShot GOLF』を購入すると断言していました。「これ、異次元だよ」と、その内の一人が言いました。その通りだと思いました。
距離を計測するという基本機能だけでも、『PowerShot GOLF』が十二分に優秀なことはすぐにわかりましたが、静止画、動画も撮れるのはオマケだとしても、拍手を贈りたいと思います。遠距離専用カメラのような感覚で使うものだとしても、購入した人の中には、『PowerShot GOLF』でなければ出来ない使用法を見つけて、ゴルフライフを充実させるのだと推測しました。
現在、距離計は、実売価格1万円前後の安価なものあり、2万円前後のものが主流になってきていて、4万円を超える高額な機種は、徐々にシェアを落としていく運命にあると言われています。高額な価格帯に位置する『PowerShot GOLF』は、ちょっと時代遅れ、だと感じるゴルファーが多いと思います。遅すぎるゴルフ業界進出だと、僕もテストするまでは思っていました。
しかし、『PowerShot GOLF』は使ってみて、高額でも納得できる凄まじい高性能距離計だとわかるのです。近い将来、キヤノンじゃないと使えない、という固定ファンが一定数生まれることは間違いありません。
冒頭でも書きましたが、『PowerShot GOLF』は唯一無二の高機能距離計です。速い、簡単、使いやすいというストレスなしの基本性能に、カメラにもなる付加価値付きです。使う人を考えて、キヤノンというカメラメーカーが本気を出した結果が『PowerShot GOLF』なのです。これからの距離計は、2つに分かれると推測しました。それは、キヤノンか、キヤノンではないか、の二択なのだと、今回のテストで確信したのです。
【試打ギアスペック】
『PowerShot GOLF』
測距範囲 約7ヤード~800ヤード/約6.4メートル~732メートル
測距精度 100ヤード未満:プラスマイナス1.0ヤード
100ヤード以上:プラスマイナス2.0ヤード
表示ステップ 0.5ヤード/0.5メートル
倍率 約6倍/12倍
大きさ 約31.0×58.9×91.2mm
質量 約151グラム(メモリーカード含む)
電源 リチウムイオン電池(内蔵型)USB充電/給電
IF USB Type-C
充電時間 約2時間30分
表示可能時間 約1時間40分
防水性能 IPX4相当
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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