“ネクヒロ選手”がキャロウェイの激スピンウェッジをテスト「ボールの乗り方が全然違う!」
キャロウェイがツアーモデルウェッジを一新し、全く新しいブランド『OPUS』をリリース。ツアープレーヤーからのフィードバックを基に理想的なヘッドシェイプに仕上げ、従来よりも溝を2本増やすことで圧倒的な激スピンを実現したという新ウェッジの性能はどんなものなのか。今回は「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」に参戦中の青木香奈子と中野なゆに新ウェッジを試してもらった。
配信日時:2024年8月22日 07時30分
ヘッドシェイプやフェースを徹底改良したウェッジ
キャロウェイから全く新しいウェッジブランドとして発表された『OPUS』シリーズが9月13日(金)より発売される。
『OPUS』はキャロウェイ史上、もっともツアープレーヤーのフィードバックを最大限に反映したウェッジだ。約19か月に渡ってヘッドの試作を繰り返し、理想的なヘッドシェイプに仕上げている。同時に、フェーステクノロジーも徹底的に改良し、鋭く喰い付く溝を2本追加するなど、スピン性能にも磨きをかけている。
理想的な顔と圧倒的なスピン性能、まさにウェッジの理想を形にしたような『OPUS』だが、実際にコースで使うとどんな性能を発揮するのか。今回は、25歳以下の若手女子ゴルファーに真剣勝負の場を提供する「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」に参戦中の青木香奈子と中野なゆに『OPUS』のテストを依頼し、その性能をチェックしてもらった。
スクエアに構えても、開いてもイメージが出る顔
青木 ウェッジのスピン性能はけっこう気にしていて、バンカーで使うことの多い58度は3か月に1回は新品に交換するようにしています。
中野 私はけっこう無頓着で、溝がなくなっても平気で使っちゃいます(笑)
青木 新しいウェッジに変えると、直後はスピンが利いてビックリしますよ。今回テストする『OPUS』もかなりのスピン性能があるみたいなので楽しみです。まずは顔をチェックしましょう。
中野 『OPUS』はリーディングエッジの作りがいいですよね。ターゲットに構えやすいし、開いてもすごくしっくり来ます。私は基本的にスクエアに構えてアプローチすることが多いですが、ピンがすぐ手前にある場合など、止めたいときはフェースをしっかり開きます。だからこそ、開いて構えたときにしっかりイメージが出ることを大切にしています。
青木 程良くリーディングエッジに丸みが付けられていて、どんな構え方にも対応している感じですね。ヘッド全体の形状もすごくキレイですし、ネックからフェース面にかけてのつながりも絶妙です。構えた瞬間にすごくスピンがかかってくれそうな印象があるのは、溝の本数が増えたからですかね?
中野 たしかにすごくスピンがかかってくれそう。早速、打ってみましょう!
フェースに吸い付くように乗ってスピンがかかる
青木 『OPUS』の止まり方、すごいですね!ピタってスピンが利きます。
中野 打ったときのボールの乗り方が全然違います。吸い付くような感覚で、長くフェースに乗ってくれますよ。
青木 フェースに喰い付くぶん、低く打ち出せることも印象的ですね。高さよりもスピンで止められるウェッジです。ボールがポーンと上がってしまうとタテの距離が合いづらくなりますけど、『OPUS』ならスピンコントロールしながら、狙い通りの距離にボールを落とせそうです。
中野 低い弾道でしかも止まるって最高ですよね。私もスピンで止めたいタイプなので、『OPUS』の性能はすごく良いです。
青木 溝の作りや本数でここまでスピン性能が変わることに驚きました。
中野 このスピン性能を知ってしまうと、溝がなくなったウェッジは使えないですね(笑)
4つのグラインドの違いをチェック!
2人の推しはどちらも「T」
青木 ヘッドシェイプやスピン性能がバッチリな『OPUS』ですが、ソールグラインドは4タイプの中から選べるみたいです。
中野 実は今日、「Tグラインド」ばかりを打っていました。この開いたときにソールのペタッとなる感じが最高です。
青木 分かります。 「Tグラインド」良いですよね。開いたときにリーディングエッジが浮くとイメージが出ないですが、「Tグラインド」はしっかりボールの下を抜いて、高いボールが打てます。
中野 『OPUS』特有のフェースに乗る感覚も「Tグラインド」が1番強く感じられる気がします。実際、フェース面を見ると長くボールの跡が付いているんですよね。
青木 状況によってセットアップを変えたり、スピンコントロールできる技術を持った上級者にとっては「Tグラインド」がベストな選択だと思います。でも、実はバンス角12度のワイドソールで、1番ミスに強い「Wグラインド」も気になっています。
中野 たしかにバンス角から想像するよりも抜けが良くて、ソールの滑る感覚がありました。
青木 「Tグラインド」は抵抗なく抜ける感じで、「Wグラインド」はソールで加速するように抜けてくれるんですよ。バンス角は大きめですが、全体的に丸みが付けられているので、突っかかるような感じは一切ありません。特にバンカーが楽で、スパーン!って抜けてくれてカンタンに脱出できました。球質がすごく安定していて、スピンも効いてくれます。
中野 バンカーが苦手なので、そう聞くと「Wグラインド」もありな気がしてきました。残る2つ、「Cグラインド」と「Sグラインド」は、スクエアに構えてフェアウェイで打つとかなり感触が似ていますね。
青木 たしかにどちらのグラインドも、スクエアに構えたときはダフリなど、ミスへの強さがある印象です。
中野 違いがあるとすれば、やっぱり操作性ですね。バンス角が8度と少ない「Cグラインド」はよりフェースを開きやすいですし、ラフから球筋を操れる感覚が強いです。
青木 「Sグラインド」はバンス角10度のスタンダードな設計で、性能バランスの良さがあります。ミスへの強さがありつつ、適度な操作性も備わっていますので、幅広いゴルファーに会うはずです。『OPUS』を試打する際には、1番最初に打ってもらうのがおすすめですね。
中野 そうですね。まず「Sグラインド」を試してもらって、よりやさしさが欲しいなら「Wグラインド」、操作性を重視するなら「Cグラインド」や「Tグラインド」を選ぶと自分に合ったモデルが見つかります。
アマチュアゴルファーは、ツアープロに比べて、グリーンを外してしまう機会は圧倒的に多い。それだけに高性能なウェッジを持っておくことは、スコアメイクに直結する。ウェッジの理想を体現した『OPUS』で、自分に合ったソールグラインドを選べば、寄せワンが増えて、スコアが安定すること間違いなしだ。
取材協力/成田フェアフィールドゴルフクラブ 撮影/山代厚男 構成/田辺直喜