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シン貧打爆裂レポート『PARADYM フェアウェイウッド ◆◆◆/ノーマル/X/MAX FAST』

シン貧打爆裂レポート『PARADYM フェアウェイウッド ◆◆◆/ノーマル/X/MAX FAST』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2023年2月15日 17時00分

■ロマン派ゴルフ作家語る

PARADYM ◆◆◆ フェアウェイウッド
PARADYM MAX FAST フェアウェイウッド
PARADYM X フェアウェイウッド
PARADYM フェアウェイウッド
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PARADYM ◆◆◆ フェアウェイウッド

『PARADYM』シリーズのフェアウェイウッドで、明確なのは、ミスヒットに対する飛距離が落ちないことと、ボールがブレにくいということの二点で、格段に良くなりました。これも、やさしいという言葉の中に含まれます。このレベルまでの性能は、未経験という感じで、心底感心しました。

ただ、ボールを上げやすいという浮力は、ヘッドスピードが反映するようになっていて、シビアです。速さに自信がなければ、『MAX FAST』を検討するか、ロフトを増やすことを考えることです。

そして、飛距離性能です。4本ともほぼ同じ飛距離でしたが、個人的には、『MAX FAST』が最も飛ぶと思いました。飛距離が出るフェアウェイウッドは、市場にたくさんありますが、その中でもトップになれる可能性があると思われます。

『◆◆◆』は苦労すると思いましたが、フェアウェイウッドが得意なゴルファーであれば、僕のヘッドスピード40m/sでも楽々打てます。それも、フェードで浮力を出そうとしなくとも、美しい軽いドローが打てました。

ソールの素材の重量差で配置が少しずつ変化しています。それは、ドローバイアスの強さを変化させているのですが、弾道よりも、打ちやすさに差が出るように感じました。基本的には、4本とも似ているクラブに仕上がっていて、打ちやすさで選ぶ、と考えるとわかりやすいのです。

もう一つ、面白かったのは、ソール後方のウェーブ状になっている形状です。抜けやすさに、強烈に貢献していると思われます。ほんのちょっとのことですが、打ち込んでも良し、滑らせても良しという感じの原動力になっているようです。

『PARADYM フェアウェイウッド』は、スタンダードモデルですが、『PARADYM ◆◆◆ フェアウェイウッド』と難易度的には、あまり変わりません。見た目はヘッドの大きさなどの違いがあり、違って見えますが、打ってみると手強いので注意が必要です。

『PARADYM X フェアウェイウッド』のみ、5番ウッドだったのですが、3番との3度のロフト差が出るゴルファーは、ほんの一握りだけと感じました。平均したら、という理屈を持ち出すまでもなく、他の『PARADYM』シリーズのフェアウェイウッドも、5番がかなり優秀なのだと想像させました。飛距離が出るフェアウェイウッドは、むずかしい、というセオリーがありますが、そういうことを差し引いても、選択肢として入れるべきだと思います。

『PARADYM MAX FAST フェアウェイウッド』の出来にはビックリしました。過去に打った『MAX FAST』のフェアウェイウッドの中でも、市場にある軽めの重量のフェアウェイウッドの中でも、ぶっちぎりで一番です。特に、ミスヒットしたボールの飛距離は、「この辺りなはずだ」と、手前を探してボールがなくて、ロストしそうになるほどの飛距離性能だったのです。

『PARADYM』シリーズのフェアウェイウッドも、新しい次元のフェアウェイウッドだと断言します。ドライバーとかと違って、フェアウェイウッドの売れ行きは、ゆっくりとしているので、高評価を得て、話題になるのは少し先の未来のだと思いますが、そんな未来が来ると思います。

今までフェアウェイウッドが不得手だったゴルファーには、挑戦する気持ちを持って、謙虚な選択で打って欲しいし、自信を持って打てるゴルファーには、相性が良いものを探す楽しさを満喫して欲しいです。オススメせざる得ないのが、『PARADYM』シリーズのフェアウェイウッドです。

■試打クラブスペック

『PARADYM ◆◆◆ フェアウェイウッド』

ヘッド素材 :17-4ステンレススチール+トライアアクシャル・カーボンクラウン+タングステン・スピードカートリッジ+ソールウェイト
フェース素材:マレージング鋼C300/FLASHフェース
ヘッド体積 :174cc
ロフト   :15.0度(ほかに、13.5度、18.0度)
ライ角   :56.0度
シャフト  :SPEEDER NX GREEN 60(S)
長さ    :43.0インチ

『PARADYM フェアウェイウッド』

ヘッド素材 :17-4ステンレススチール+トライアアクシャル・カーボンクラウン+フォージド・カーボンコンポジットソール+タングステン・スピードカートリッジ
フェース素材:マレージング鋼C300/FLASHフェース
ヘッド体積 :171cc
ロフト   :15.0度(ほかに、16.5度、18.0度、21.0度、20.0度、24.0度、27.0度)
ライ角   :56.0度
シャフト  :VENTUS TR 5 for Callaway(S)
長さ    :43.0インチ

『PARADYM X フェアウェイウッド』

ヘッド素材 :17-4ステンレススチール+トライアアクシャル・カーボンクラウン+タングステン・スピードカートリッジ
フェース素材:マレージング鋼C300/FLASHフェース
ヘッド体積 :154cc
ロフト   :18.0度(ほかに、15.0度、16.5度、21.0度)
ライ角   :58.5度
シャフト  :VENTUS TR 5 for Callaway(SR)
長さ    :42.5インチ

『PARADYM MAX FAST フェアウェイウッド』

ヘッド素材 :17-4ステンレススチール+トライアアクシャル・カーボンクラウン+フォージド・カーボンコンポジットソール+タングステン・スピードカートリッジ
フェース素材:マレージング鋼C300/FLASHフェース
ヘッド体積 :180cc
ロフト   :16.0度(ほかに、19.0度、22.0度、25.0度)
ライ角   :60.5度
シャフト  :SPEEDER NX 40 for Callaway(S)
長さ    :43.0インチ

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
連載

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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