ペア戦で勝利のマキロイは、1Wを『ベンタスブラック』に戻し昨季より1㌅長めに【WITB】
PGAツアー「チューリッヒ・クラシック」のツアーレポート。
配信日時:2024年5月1日 01時06分
<チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ 最終日◇28日◇TPCルイジアナ(米ルイジアナ州)◇7425ヤード・パー72>
PGAツアーのペア戦の最終日はひとつのボールを交互に打つフォアサム形式で行われ、ローリー・マキロイ(北アイルランド)&シェーン・ローリー(アイルランド)の組とマーティン・トレーナー(フランス)&チャド・レイミー(米国)の組がトータル25アンダーで並び、プレーオフでマキロイ組が勝利した。
PGAツアー25勝目を達成したマキロイを称えたのが、契約する米国テーラーメイド。磨きのかかった豪打を支えるギアの詳細について、スペックを含めてこう明かす。
「ローリー・マキロイの『Qi10』ドライバーの物語は、2023年秋のテーラーメイドのコンテンツ撮影から始まります。ローリーのために作られたものと、チーム・テーラーメイドの残りのメンバーのために作られたものとの間で、その日は製作可能なほぼ全ての1Wが練習場にありました。ローリーのバッグに入っていたヘッドの中には、4度のメジャー覇者が従来プレーするタイプの1Wではなかったものがありました。それが、より大きなヘッドプロファイルとより寛容な『Qi10』ドライバーです。『Qi10 LS』より大きいだけでなく、テストのために『Qi10』を家に持ち帰った時、ローリーは『Qi10』の方がMOIが大きいため、芯で確率よく打てることに気づき、彼に『Qi10』の寛容性を持ちながら、より長い距離を得るため、長い1Wに戻れないか?の考えが生まれました。
ここ数年、彼の1Wシャフトは44㌅の短尺です。理由は長いモノのティショットの分散が厳しくなったため。『Qi10』の登場で、彼は分散の変化を一切犠牲にせず、数年ぶりに45㌅に戻る機会を得ました。それがまさに起こり、ローリーは『Qi10』フェアウェイと同じシャフトプロファイルの45㌅の『ベンタスブラック6X』に切り替えました。新しい組み合わせでローリーは時速186マイルのボール初速と330ydのキャリーを実現します。チューリッヒ・クラシックの勝利は、彼にとって『ヒーロー・ドバイ・デザート・クラシック』で記録的勝利を獲得した後、今年の『Qi10』ドライバーの2勝目となりました。今週に入って、マキロイはトータルドライビング1位、ドライビングディスタンス3位です」(同社広報)
また、シャフトをサポートするフジクラもツアーレポートを公開。欧州と国内男子ツアー共催大会で勝利した桂川有人の『ベンタスブルー6X』の勝利と共に、下記のようにダレルサーベイ調べの1Wシャフト使用率を明かす。
「PGA・JGTOツアーにおいてフジクラシャフトが勝利!!PGAツアーでは4週連続勝利を獲得しています。PGAツアー『チューリッヒ・クラシックofニューオーリンズ』でフジクラシャフトは出場162人中54人の使用率33%でNo.1となり、1番人気は『ベンタス6ブラック』で10名が使用。また、JGTOツアー『ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!』では、出場156人中67人の使用率42.9%でNo.1を獲得。モデル別では『ベンタス6ブラック』と『ベンタスTRブルー』が12名ずつ、『ベンタス6ブルー』が11人と人気を3分しています」(フジクラ広報)
なお、マキロイが直近でテストしていたテーラーメイド『BRNR Mini Driver Copper』の投入はなく、使用クラブは下記のようになっている。
【ローリー・マキロイの使用ギア】
1W:テーラーメイドQi10(9.0°ベンタスブラック6X)
3W:テーラーメイドQi10(15.0°ベンタスブラック8X)
5W:テーラーメイドQi10(18.0°ベンタスブラック9X)
4I:テーラーメイドPシリーズプロト(プロジェクトX 7.0)
5I~9I:テーラーメイドRorsプロト (プロジェクトX 7.0)
W:テーラーメイドMG4(46SB,50SB,54SBプロジェクトX 6.5)
W:タイトリスト ボーケイ・デザインSM10 WW(58.06K @59)
PT:テーラーメイド スパイダーツアーX パター
BALL:テーラーメイド2024 TP5x