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    アプローチウェッジの角度は何度が正解? ショートゲーム攻略を楽にする理由&選び方のポイント

    グリーン周りで寄せようとしても、練習通りに距離を打ち分けられない……そんな悩みはないでしょうか。100ヤード以内の出球や飛距離が安定しない原因は、クラブセッティングにあるかもしれません。番手の大きいピッチングウェッジで難しいコントロールショットに挑むより、アプローチウェッジを導入して楽にスコアアップを目指しませんか。この記事では、最適なロフト角のアプローチウェッジを選ぶためのポイントをまとめました。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年4月30日 05時31分

    • ギア
    • ウェッジ
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    目次 / index
    • 左がストレートネック、右がグースネック
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    1.アプローチウェッジの角度は50度~54度

    アプローチウェッジ(AW)は、グリーン周りからのアプローチショットに使うゴルフクラブです。一般的なロフトの角度は50~54度。高く打ち出せて、かつある程度コロがせるため、距離を合わせるアプローチに適しています。ピッチングウェッジ(PW)とサンドウェッジ(SW)の間の距離を埋める特徴から、ギャップウェッジと呼ばれる場合もあります。

    また、ウェッジのソール部分にはふくらみ(バンス)があり、この角度をバンス角といいます。バンカーやラフから脱出しやすくする構造になっており、一般的にAWのバンス角は8~12度に設定されています。

    2.アプローチウェッジを選ぶ3つのポイント

    実際にAWを選ぶ際、失敗しないためには以下のポイントを考慮するとよいでしょう。

    【1】ピッチングウェッジのロフト角+4~6度にする

    最適な角度のAWを選ぶためには、まず自分の持っているPWのロフト角を把握する必要があります。

    基本的には、番手間のロフト角は4度刻みでそろえるのがよいとされます。段階的に角度を変えることで、打ち方を変えずに自然と距離を打ち分けられるためです。このような観点から、AWはPWの4度上のロフト角を選びますが、セッティングの考え方次第では6度上にする選択肢もあり得ます。たとえば、ウェッジを2本取り入れる場合には6度刻み、3本なら4度刻みというのが一般的です。

    また、飛距離を求めた“ストロングロフト”化でPWのロフト角が立ったモデルも増えており、最近では40度を切るものもあります。仮に手持ちのPWが42度だった場合、その次に52度のウェッジを入れると角度で10度、飛距離では25~30ヤード以上もの差が開くと考えられます。そのため、PWの次にロフト角46〜48度前後のウェッジを1本入れ50度や52度のウェッジにつなげる、というセッティングも見受けられるようになりました。

    いずれにせよPWのロフト角を確認して、段階的に調整されたクラブセッティングになるよう意識しましょう。

    【2】アイアンに近い形状にする


    左がストレートネック、右がグースネック

    左がストレートネック、右がグースネック

    AWは、同じ感覚で振れるよう、アイアンと同じ形状を選ぶことが一般的です。AWの形状には「ストレートネック」と「グースネック」の2種類があり、見た目だけでなく性能も異なります。

    ストレートネックはティアドロップ型、アメリカンウェッジともいわれます。フェースのリーディングエッジがシャフトの軸より前に出ている形状で、「出っ歯」といわれることもあります。ボールを拾いやすく、フェースの開閉がしやすい特徴があります。出球をコントロールしたい人に向いています。

    一方のグースネックはフェースのリーディングエッジがシャフトの軸より後方に下がっている形状で、ガチョウの首に似ていることからこのように呼ばれます。フェースがやや閉じた状態でインパクトを迎えるため、ボールをつかまえやすい特徴があります。ダフリやトップに強く、ミスをカバーしてくれる形状ともいえます。

    さらにこの2つの間を取った、いわば“いいとこどり”のセミグースという形状もあります。

    【3】アイアンと同じか重めのシャフトにする

    クラブは短くなるにつれて重量を重くするのが鉄則ですが、重すぎには注意してください。アイアンと同じか少し重めのシャフトにするなど工夫して、総重量の差が20g以下になるよう調整しましょう。

    3.ウェッジの種類と使い分けのポイント

    そもそもウェッジとは、短い距離のアプローチショットで使用するクラブの総称です。クラブフェースが上を向いており、その角度の違いで距離や弾道の高さを打ち分けます。角度の小さいものからピッチング、アプローチ、サンド、ロブと呼ばれます。

    ピッチングウェッジ・アプローチウェッジ・サンドウェッジの特徴

    一般的に使われているウェッジは、ピッチング、アプローチ、サンドの3種類です。

    ピッチングウェッジ(PW)

    アプローチウェッジ(AW)

    サンドウェッジ(SW)

    ロフト角

    およそ48度以下

    およそ50〜54度

    およそ54~58度

    飛距離の目安

    およそ100~120ヤード

    (距離が出る←←←)

    およそ80~100ヤード

    およそ80ヤード以内

    (→→→高く上がる)

    想定されるシチュエーション

    よいライからのランニングアプローチなど

    ラフやバンカーからのピッチ&ラン

    バンカーショット、ラフからのロブショット

    角度が小さいほどボールは低く出て飛距離が伸び、逆に角度が大きくなるにつれ高く出て距離は縮むイメージです。

    アプローチウェッジはいらない?

    AWは不要という声を耳にすることがありますが、実際には多くの人の場合に必要だと考えられます。

    まず、PWのロフト角は43~46度が一般的です。この次にSWだけとなると、ロフト角によっては40ヤードもの飛距離の差ができてしまいます。PW1本で100ヤード以内の飛距離を打ち分けることは不可能ではありませんが、ボールを落とす場所やランなど、毎回確実に再現できるとは限りません。そのような不確実な練習をしたりラウンドで苦心したりするよりは、自然なフルショットで安定した飛距離を打てるAWを導入しましょう。そのほうが、ストレスなく確実にスコアがアップします。

    距離の打ち分けには難しいコントロールショットを多用せず、適正な番手を入れて階段状に角度をセッティングしましょう。

    上級者が使っている“ロブウェッジ”とは

    ロフト角60度以上のウェッジは、ロブウェッジ(LW)と呼ばれています。ボールを高く上げてスピンをかけやすく、着地時にはピタッと止めやすいことが特徴です。たとえば砲台グリーンや二段グリーンなど、ボールを転がすスペースがあまりなく芝目も読めないシーンで使われます。

    ヘッドスピードが40m/s前後なら、フルショットの飛距離(キャリー)は50ヤード前後で、力感を工夫したりフェースを開いたりする必要はありません。他のクラブと同じようにスイングするだけでよく、逆に特殊な打ち方はNGです。ショートゲームをシンプルにマネジメントできますが、ロフト角が大きいためプロでも打点のブレが出やすく、出球のバラつきが多くなってしまうのがデメリットです。

    トップやダフリ、飛距離のバラつきが生じがちな初心者などには向いていないともいえます。

    みんなはどんなセッティング?代表的なウェッジの組み合わせ

    実際のクラブセッティングは、一般的にどのような組み合わせが多いのでしょうか。

    フルショットした場合の飛距離の差を均等にすることが目的なので、基本的には3本なら4度刻み、2本なら6度刻みのように選びます。具体的には以下のようにセッティングします。

    PWの角度

    ウェッジが3本

    ウェッジが2本

    43

    48・52・56

    44

    48・52・56

    50・56

    46

    50・54・60

    52・56 or 58

    47以上

    52・56・60

    52・58

    PWが43度かそれ以下の場合は差が出過ぎて難しくなってしまうので、2本だけの追加は推奨されません。また、SWは番手の階段を考慮せず好みのロフト角を選択してOKですが、58度以上は難易度が上がってしまいます。

    4.まとめ

    PWのコントロールショットはプロでも難しく、再現性も低いといわれています。普段通りのショットで10~15ヤードずつ打ち分けられるウェッジが数本あれば、ショートゲームの攻略はずっと楽しくなり、スコアアップにもつながるはずです。PWのロフト角を確認して、さっそくAWを導入してみませんか。

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