シン貧打爆裂レポート『VOKEY FORGED ウェッジ』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年5月18日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『VOKEY FORGED ウェッジ』は、アドレスビューが凄いです。1990年前後の日本市場のツアーモデルのような曲線美と、ボールを包み込むイメージが出ること。自分がその頃、ウェッジが上手いね、とよく褒められたことを思いだしました。そして、その頃、普通に打てていたボールを試打ラウンドで、自然に打つことが出来たのです。
さらに、スピン性能が笑ってしまうほど強烈です。
ツアーモデルとしては、戻りすぎで失格かもしれませんが、長く使うアマチュアだからこそ、当初は掛かりすぎのスピン性能が、使用している内に徐々に落ち着くという考え方も有りなのかもしれないと考えました。
日本独自の美的センスを取り入れた高性能ウェッジが欲しいゴルファーに『VOKEY FORGED ウェッジ』はオススメです。また、激スピンが掛かるウェッジが欲しいゴルファーにも『VOKEY FORGED ウェッジ』がいいと思います。
ひとつ注意点があるのは、スピン性能で購入するなら、メインで使うロフトは56度、もしくは54度にすることです。日本で主流の58度は、欧米ではロブウェッジに分類されるために、いわゆるスカして高さで止めるウェッジに仕上がられている可能性が高いからです。58度を選んで、スピンが掛からない、と嘆く人がいますが、それはそうでしょうね、という当たり前の話なのです。
『VOKEY FORGED ウェッジ』の56度のMグラインドとKグラインドは、どちらも良い感じで、好き嫌いで選んでも大丈夫なほど完成されていました。ただ、僕は、Mで十分だな、と思いました。バンカーなどでの使用を強く意識するなら、Kグラインドはオススメしますが、テクニックがあればMでも十分に打てます。
新しい『VOKEY FORGED ウェッジ』は、別物です。
6代目の前モデルも市場には出回っていますが、安いから、こちらで、という感じで済むほど、繋がりがないからです。高額なウェッジに分類されますが、長く使えそうなので、コストパフォーマンスは良いような気がします。
『VOKEY FORGED ウェッジ』は、数ホール使っただけで、良い意味で、ヤバい、と感じました。僕が過去に試打した全てのウェッジの中で、1番良かった、と思ったからです。
特に良いのが、出っ歯のウェッジでは考えられないほど、低い球が打ちやすいところです。それに、適度なスピンが掛かるのです。グリーン周りは無敵です。もちろん、ハイボールも楽々に打てます。狙い通りのボールが打てる快感が、ウェッジの醍醐味です。『VOKEY FORGED ウェッジ』は、夢のようなクラブでした。興味を持ったゴルファーは、マットの上では、わからない可能性が高いので、コースで打ってみることを強くオススメします。
試打クラブスペック
『VOKEY FORGED ウェッジ』
ヘッド素材 軟鉄
ロフト 50度 Mグラインド、56度 Mグラインド、K グラインド
シャフト Dynamic Gold (S200)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』