ロマン派ゴルフ作家語る

『BIG BERTHA アイアン』は、キャロウェイの気合いを強く感じさせるアイアンでした。てんこ盛りのアイアンは過去の例では、欲張りすぎて中途半端な機能しか発揮できない失敗作となることがありました。しかし『BIG BERTHA アイアン』は違います。

ブラックのヘッドが目立ちます。バッグに入っている状態が真面目にカッコイイです。外見だけではなく打ってみてビックリするはず。本格的なシェイプで構えやすくミスヒットにも強い。芯に当たれば素晴らしいボールが出ます。

ぶっ飛び系アイアンは、市民権を得たといっても、まだまだ進化の過程だというのが常識ですが、『BIG BERTHA アイアン』は一段階上の完成度があります。個人的には7番アイアンからのセットで、その上は『BIG BERTHA ユーティリティ』で良いなぁ、と考えながら試打ラウンドをしました。その繋がりの流れもとても良くできています。

注意したいのは、スライス防止目的で購入しようと考えているゴルファーには、期待に応えてくれない可能性があることです。弾道的には、高低の打ち分けは楽々ですが、左右の打ち分けはあまり得意ではなく、ストレート系のボールで攻めるアイアンに仕上がっていると感じました。

ぶっ飛び系のアイアンで、スコアアップしたいゴルファーに『BIG BERTHA アイアン』はオススメ。距離感を打ち分けることが可能なぶっ飛び系のアイアンは、市場には数種類しかありませんが、その中でも飛び抜けた性能を持っています。過去に、ぶっ飛び系のアイアンを諦めてしまったゴルファーにも、『BIG BERTHA アイアン』はリベンジさせてくれるはずです。それも含めて、たくさんの物語を生むだろうと想像させるのが『BIG BERTHA アイアン』なのです。

試打クラブスペック

『BIG BERTHA アイアン』

ヘッド素材 17-4 ステンレススチール+MIMタングステンウェイト+ウレタン・マイクロスフィア ※PWのみ、17-4 ステンレススチール+ウレタン・マイクロスフィア
フェース素材 カーペンター450 スチール／FLASHフェース+フェースカップ
ロフト #6/24.0度、#7/27.0度、#8/31.5度、#9/36.5度、PW/42.0度
シャフト N.S.PRO 950GH neo （S）

【著者紹介】篠原嗣典