『アイアン型ユーティリティ』って難しくないの? アベレージ向け4選+アスリート向け6選
ウッド型ユーティリティの人気とともに、アイアン型ユーティリティもバリエーションが増加。アスリートやパワーヒッター向きのモデルだけでなく、アベレージゴルファーがやさしく球をつかまえたり、安定して真っすぐ飛ばせるモデルもある。
配信日時:2024年2月2日 01時01分
『アイアン型ユーティリティ』というと、ツアープロでは河本力のようなヘッドスピードが50m/sを超える飛ばし屋のバッグに入っていて、女子プロではほとんど使ってないため、“難しい”イメージがあって、はじめから選択肢に入れていないゴルファーが多いだろう。
確かにユーティリティやショートウッドと比べるとパワーが必要なモデルが多いが、アベレージゴルファーがやさしく球をつかまえたり、安定して真っすぐ飛ばせるモデルもある。実際、アイアン型ユーティリティは各メーカーが開発に注力していて、その証拠にモデル数は少なくない。ウッド系が苦手なゴルファーには大きな武器になる可能性もある。今回は4タイプに分けて性能をジャッジしていこう。
パワーヒッターやアスリートに合うのは「強弾道で飛ぶ」モデルと「操作性が高い」モデル。また、アベレージに合う「直進性が高い」モデルと「つかまりがいい」モデルもあり、幅広いゴルファーが使える。
【TYPE1:直進性が高い】
スクエアに構えやすくてスイートエリアが広い。ストレートボールが出やすく、どんな状況でもシンプルに真っすぐターゲットを狙う人向き。
【TYPE2:強弾道で飛ぶ】
風に負けない低スピンボールが打てるパワーヒッター向き。飛距離性能が高く、ロングホールの2打目でグリーンを狙ったりティショットでも使える。
ここまでの2タイプは、フェースの開閉を抑えて打つスイングに向いている。ダウンスイングではタメを作りすぎず、手元を先行させてフェース面を真っすぐに保ちながらインパクト。フォローでも手元を返さず、体を回転させながらボールを押し出すように打つ人にオススメ。
【TYPE3:操作性が高い】
フェースコントロールがしやすく、風やコースの状況によって球筋や球の高さを打ち分ける上級者向き。ラフや傾斜地などライへの対応力も高い。
【TYPE4:つかまりがいい】
ダウンスイングからインパクトにかけてフェースがターンしやすく、フェースが開いて当たるスライサーでもオートマチックにドローが打てる。
ここまでの2タイプは、フェースの開閉を使って打つスイングに向いている。ダウンスイングではある程度タメを作り、手元の動きを止めてヘッドを走らせながらインパクト。フォローではフェースが返る動きに合わせて手首を返しながら左サイドに振り抜いていこう。
アイアン型UTは目標に対してスクエアに構えやすく、力強い弾道で飛ばせるのが特徴。狭いコースや、風の強い日のラウンドのためにも1本は持っておきたい。
■試打/解説:海老原秀聡
えびはら・ひであき/2012年プロ入り。現在は「GOLF&FITNESS POINT芝浦」でインストラクターを務めている。正確なショットに定評があり、最新のスイング理論はもちろんギアにも精通している
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