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    男子プロが使える“軽い”▲ネックって?オデッセイとテーラーメイドの▲抗争さらに激化!

    オデッセイとテーラーメイドの三角ネック抗争に、今週は新たな動きが!時代は▲の色が「赤か黒か」に急速に移り変わりつつあるようで……。

    配信日時:2023年4月14日 03時52分

    • ギア
    ▲ネック抗争が、今週も激化しています……(米山聡明)
    ▲ネック抗争が、今週も激化しています……(米山聡明)
    • これが今週の女子ツアーで投入された、新しいテーラーメイドの『トラス』。黒いカーボンの模様に『TRUSS』の文字が!
    • これが今週の女子ツアーで投入された、新しいテーラーメイドの『トラス』。黒いカーボンの模様に『TRUSS』の文字が!
    • 『TRI-BEAM』を使用したことのある男女ツアープロの中で、唯一、柏原明日架だけが使用していた『TWELVE』ですが……(GettImages)
    • 『TRI-BEAM』シリーズには、ツアー専用の『TWELVE』という隠し玉がありました!
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    テーラーメイドが“軽い▲”投入!

    これが今週の女子ツアーで投入された、新しいテーラーメイドの『トラス』。黒いカーボンの模様に『TRUSS』の文字が!
    これが今週の女子ツアーで投入された、新しいテーラーメイドの『トラス』。黒いカーボンの模様に『TRUSS』の文字が!
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    これが今週の女子ツアーで投入された、新しいテーラーメイドの『トラス』。黒いカーボンの模様に『TRUSS』の文字が!

    既報の通り、オデッセイが『TRI-BEAM』の発売で、三角ネックを開発したテーラーメイドに殴り込みをかけてきた。その言い分は、前回担当者を尋問した通り、「▲ネックはミスに強いが約60gと重かった」のが一番の理由。研究を重ねて“軽い”直角三角形のBEAMネックを開発していた。
     
    ⇒⇒なぜ、オデッセイが【三角ネック】? 本当に真似じゃないのか? 担当者を尋問した
     
    そんな中、テーラーメイドが黙っているはずがなく、今週の国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディス」に新たなる『トラス』のプロトタイプを投入。それが上の画像で、トラスの底面幅が広がって、真ん中が黒いカーボンに。トラス構造で▲が重く高重心だった点を認め、軽いカーボンに置き換えたプロトタイプで“TRI-BEAM対抗策”を矢継ぎ早に出していた。
     
    ⇒⇒“黒三角形”に隠されたヒミツは?テーラーメイド『トラス』新作がツアーに登場
     
    ここから分かるのは、今後の戦いのテーマが「単なる形状の違いだけでなく、どっちの“軽い”▲がいいのか?に集約されていくということ。【重い▲では戦えない】という未来が、早くも到来しつつあるのかもしれない。
     
    オデッセイは『TWELVE』のセンターを今週男子に!

    『TRI-BEAM』を使用したことのある男女ツアープロの中で、唯一、柏原明日架だけが使用していた『TWELVE』ですが……(GettImages)

    『TRI-BEAM』を使用したことのある男女ツアープロの中で、唯一、柏原明日架だけが使用していた『TWELVE』ですが……(GettImages)

    そして、戦いを仕掛けたオデッセイは今週の国内男子ツアー「関西オープン」で動いた。開幕戦から『TRI-BEAM』を展開して5人の使用者が出たが、さらなるチャージを目指して、柏原明日架が使った既存の市販品にない『TWELVE』のセンターを今週大量にツアー投入
     
    国内男子ツアーでずっとパター使用率No.1を誇るだけに、その好みを知り尽くす同社。▲ネック使用者がほぼ不在だった、男子プロの扉をこじ開けることに成功していた。なんと、「関西オープン」では『TRI-BEAM』シリーズの使用者が開幕から倍増の11人にも達したとか。
     
    ここは、聞かざるを得ない。『トラス』が流行って早3年も経つが、これまで▲ネックを使わなかったのに、なぜ男子プロたちは翻意したのか? まずは、開幕戦から『TRI-BEAM DW CS』を投入していた杉山知靖の投入理由を聞く。

    「まず、構えた方向にヘッドが出やすく、フォローが出せます。オフに試して開幕に間に合うよう何タイプか作ってもらったんですが、すごくいい転がりの球が打てたので、そのまま使ってます。前はストレート軌道だったからダブルベントが合ってたけど、今はイン・トゥ・イン軌道に変わっているので、このタイプが打ちやすいですね。『TRI-BEAM DW』フェースバランスのセンターシャフトで、▲ネックの影響か、フェースが変に開いたりしないんです」(杉山)
     
    杉山の言い分を聞くと、▲ネックというよりも、センターシャフトへの評価が大きそうに感じるコメントだ。次も、開幕時から『TRI-BEAM 6M』を投入していた、塚田陽亮の見解だ。

    「最初に、単純に構えやすいと思ったんですよ。パターは第一印象がすごい大事なので。普通のネックでもいいけど、『TRI-BEAM』は目標に合わせやすかった。当たり負けもしにくいヘッドだし。開幕前に試してすぐに使うようになりましたよ。顔が良くて、当たり負けせずに転がる球が打てるから使うようになったという感じ」(塚田)
     
    塚田の使う『6M』もネックのため意識しづらいが、実はシャフト軸の延長がセンター近くに来ていることが画像からよく分かる。開幕では国内男子ツアーの5人中4人が『DW CS』で塚田が唯一の『6M』使用者だったが、ほぼほぼセンター使用者になっていたのだった。
     
    池田勇太も『TWELVE』のセンター

    『TRI-BEAM』シリーズには、ツアー専用の『TWELVE』という隠し玉がありました!

    『TRI-BEAM』シリーズには、ツアー専用の『TWELVE』という隠し玉がありました!

    そして、今週『TRI-BEAM』投入者が11人になった大きな理由が、男子プロに人気のネオマレット形状『TWELVE』の投入だ。先代の『ELEVEN』やその前の『TEN』も歴代大人気だが、『TWELVE』が投入されたことで、早速食いついたのが池田勇太だ。
     
    「ボールをつかまえに行っても真っすぐ転がって、球が強いね。微妙なラインの時に、真っすぐ強めに打てるのがいい。それと、芯を外しても球がよじれない感じがするよ」(池田)
     
    池田は開幕時にも『TRI-BEAM』シリーズを試したものの「まだ、何がいいのか分からない。ちょっと混乱している」と話して🔺ネックの投入を見送っていたが、今回は『TWELVE』形状のセンターシャフトバージョンを投入。フルシャフトオフセットが特徴のプロトタイプで、シャフト1本分、フェースがオフセットしているのが特徴だと言う。
     
    よく見ると、塚田の『6M』も杉山の『DW CS』もシャフト1本分のオフセットが見られたが、男子プロが好むオフセット度合いを含める①構えやすさと、②センターシャフト、加えて③🔺ネックのブレづらさ④ネオマレット形状の追加の4点セットが『TRI-BEAM』が男子プロにも増える背景にあった。
     
    対抗するテーラーメイド『トラス』は、男子プロの▲ネック受け入れの動きに追随するのか? 今後も注視が必要だ。

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