岩井明愛さんも、やっぱり7番でロフト32度の軟鉄鍛造アイアンがいいんですか?
前週の「リゾートトラストレディス」で今季初優勝を挙げた岩井明愛。大会4日間のパーオン率は84.7%で全体トップとなった高精度のアイアンショットを武器に、見事優勝をもぎどっている。5I~PWで愛用している軟鉄鍛造アイアン『ヨネックス EZONE CB511』について詳しく調べてみた。
配信日時:2024年5月28日 06時00分
前週の「リゾートトラストレディス」で今季初優勝を挙げた岩井明愛。大会4日間のパーオン率は84.7%で全体トップとなった高精度のアイアンショットを武器に、見事優勝をもぎどっている。5I~PWで愛用している軟鉄鍛造アイアン『ヨネックス EZONE CB511』について詳しく調べてみた。
妹の千怜も使用する『EZONE CB511フォージド』のどこに明愛は惚れ込んでいるのだろうか? ヨネックスのツアー担当に聞いた。
「『EZONE CB511フォージド』は、操作性と寛容性を兼ね備えたミッドサイズの軟鉄鍛造アイアン。低重心で幅広ソールのヘッドだと、ショートアイアンが飛びすぎたり、低く抑えるショットが打てません。操作性が高くソール幅が狭いこのモデルだと、高い球や低い球など打ち分けやすいんだと思います。ソール幅が広いヘッドだと払い打ちしかできませんからね」
7番で32度という多めのロフトは適正スピンが入り、硬いグリーンでも止めやすいメリットもある。軟鉄鍛造のソフトな打感が得られて、ライン出しできるのも気に入っている点だろう。
『EZONE CB511フォージド』は、ソールの前側と後ろ側を削ったラウンドソールも特徴だ。「千怜プロがかなり厚めに上から入れるダウンブローなのに対して、明愛プロは少し緩やかなダウンブロー。ただ、かなり厚いインパクトを作れるのが明愛プロの特徴です。ソール幅が狭く後ろ側が削られている方が、上から球をつぶして打つときに球が吹け上がりにくい。タテ距離が合いやすいと思います。また、ソール前側を削っていると、刃が芝に突っかからない効果もあります」。
また、明愛がクラブ選びに外せないポイントがある。つかまるイメージを持てる顔が前提条件なのだ。「シャープでスッキリした顔ながら、ややグースネックでつかまるイメージが持てるようです。つかまるイメージがないと彼女は使いません。ドライバーでは3度クローズに設定して、クラブで球をつかまえるくらいですからね」。
アイアンのセッティングで変わっているのが、セットの5番の上に飛び系ヘッドを使用する点だ。4番相当の『EZONE GT』を重宝しており、「リゾートトラストレディス」では6番(ロフト22度)を入れていた。以前はコースの距離によって5番(ロフト20度)を6番の代わりに入れるケースもあったという。
「ユーティリティよりも飛び系アイアンの方が構えやすくてラインが出しやすいんだと思います。ユーティリティだとヘッドが大きくて飛びすぎるリスクがあります。だから、飛び系アイアンを使うのでしょう」
アイアンに絶対の信頼があるからこそ、ピンをデッドに攻めていける。今週は「全米女子オープン」に挑む明愛のセカンドショットから目が離せない。
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