松山英樹が10勝目、ソールが黒い“弾丸”パターは、いつもの『ニューポート2』とどう違う?
松山英樹が見慣れぬパターで、プレーオフシリーズ初勝利!
配信日時:2024年8月19日 06時58分
<フェデックス・セントジュード選手権 最終日◇18日◇TPC サウスウィンド(テネシー州)◇7243ヤード・パー70>
米国男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦は、単独トップで出た松山英樹が4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「70」をマークし、トータル17アンダーと2打差で逃げ切りに成功。大事な終盤のプレーオフシリーズで初優勝、節目のPGAツアー10勝目を飾った。
14番では池に入れて首位から陥落し、1打差を追う立場となったが、難易度の高い17番パー4で約8メートルのバーディパットをねじ込み、会心のガッツポーズ。単独トップで最終18番に入ると3Wでフェアウェイをとらえると、2打目を2メートル弱につけて勝負あり。バーディで締めくくり、観客の歓声に応えた。
今週はいつもの黒いスリードットの『ニューポート2』ではなく、ブレット(弾丸)ソールの凹んだ部分を黒く樹脂で埋めたと見られる、シンプルなバックバンパーが特徴的なキャメロンパターを手にしていた。スコッティ・キャメロンも、SNSを更新して松山の勝利を祝福する。
「フェデックス・セントジュード選手権の優勝者に祝福を。彼は写真に写っているものと似た『クラフツマン スクエアバックSSSプロトタイプ』を信頼し、ツアー通算10勝目、今季2勝目を挙げました」と、松山の使用パターと似た別モデルの画像を紹介している。(左3枚の画像参照)
アクシネットジャパンインクの広報に確認するも「契約外選手ですし、ツアーオンリーの完全プロトタイプなため詳細は不明です」。画像を見る限りでは、松山の『クラフツマン スクエアバックSSSプロトタイプ』は、過去の『CIRCA 62 No.1』のようなバンパーかつ、トウが高くて全体にビンテージ感が漂い、やや小ぶりでブレード長も『ニューポート2』より短く見える。
以前、ブレット(弾丸)ソールの利点をツアー担当者に尋ねた際「クラシカルで難しそうに見えるかもしれませんが、弾丸が通り抜けた跡のような凹んだ分の重量を周辺にきちんと配分しているため、そこまでシビアでもないですよ。デメリットがあるとすれば、グリーン上のピッチマークを直しづらいことくらい」と、話していた。黒い樹脂の意味もそこにある!?