山下美夢有の高いパーオン率の秘密を直撃! 「大き過ぎず滑ってくれるアイアンとしなり過ぎないシャフトがいい」
2年連続年間女王に輝き、パリ五輪で4位に入った山下美夢有。フェアウェイキープ率2位、パーオン率4位と高いショット精度を誇る彼女のセッティングを撮影すると、面白いスペックを発見。その詳細をレポートしたい。
配信日時:2024年10月7日 02時00分
2年連続年間女王に輝き、パリ五輪で4位に入った山下美夢有。フェアウェイキープ率2位、パーオン率4位と高いショット精度を誇る彼女のセッティングを撮影すると、面白いスペックを発見。その詳細をレポートしたい。
ドライバーは『スリクソン ZX5 Mk II』(8.5度)に『スピーダーNX グリーン 50SR』を採用。どこを山下は気に入っているのだろうか?
「ヘッドはまずは座りがいいかどうかを見ます。構えてみた感じとか。そこを重視して決めました。見た目は、若干つかまっている顔がいいですね。多少大きめの今のヘッドが気に入っています」
『スリクソンZX』シリーズでは、『ZX5 Mk II』はややシャローな形状で、重心深度もやや深め。つかまりがいいタイプを山下はチョイスしている。『スピーダーNX グリーン 50SR』に関しては、「どちらかといえば、今のつかまりのいいモデルの方がいいですね」と好評価している。
高いパーオン率を支えるアイアンは『スリクソン ZX5 Mk II』に『DG85 R300』を組み合わせている。
「『スリクソン』シリーズはアイアンがすごくいいんですね。あまり大きすぎず小さすぎないヘッドがいいので、『スリクソン ZX5 Mk II』を使っています。ソールの滑りもいい点も気に入っています」
アマチュア時代から使っているのが『DG85 R300』シャフト。こちらにも絶対的な信頼を寄せる。
「これはある程度しなるし、しっかりしているイメージがあります。風のときでも球が負けたりしないですし、そこまでスピン量が増えすぎるわけでもないので、安定したショットが打てますね」
ダンロップのツアー担当者に聞くと、『やさしいヘッド+操作性の高いシャフト』が彼女が愛用するギアのポイントだという。「ドライバーもアイアンもある程度つかまって球が上がるヘッドと、中調子でつかまりがよくヘッドが暴れないシャフトを使っています」。それがドローを安定して打つコツだという。
米ツアー挑戦を表明した山下。彼女が信頼するギアでドローボールを武器に、3年連続年間女王に輝けるか目が離せない。
【山下美夢有のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZX5 Mk II(8.5度/スピーダーNX グリーン 50SR)
3・5W:スリクソン ZX Mk II(15・18度/スピーダーNX グリーン 50SR)
4・5U:スリクソン ZX Mk II(22・25度/ベンタスHB 7S)
6I~PW:スリクソン ZX5 Mk II(DG85 R300)
48度:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(DG85 R300)
52・58度:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(DG95 R300)
PT:ピン PLD オスロ3
BALL:スリクソン Z-STAR XV
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