全然知らなかった!? 河本結の優勝に貢献した使用ボールは”プロトタイプ”だったの?
「NEC軽井沢72ゴルフ」で今季初優勝した河本結。彼女が使用するボールは市販品でなく、ツアー支給モデルということで、さっそく取材してみた。
配信日時:2024年8月16日 02時00分
「NEC軽井沢72ゴルフ」で今季初優勝した河本結。彼女が使用するボールは市販品でなく、ツアー支給モデルということで、さっそく取材してみた。
契約するキャロウェイから発売されているツアー系ボールは、ロースピンにより中弾道をもたらす『クロムツアー』、しっかりめの打感から中高弾道を描き出す『クロムツアー X』の2種類のはずだった……。河本が使用するのは、『クロムツアー』のヨコに『・』が刻印された『クロムツアープロト』ボールだとか。何が良くて使用しているのだろうか?
「このボールは微妙な距離でもしっかりスピンが入ってくれて、球をコントロールしやすいんです。あと、パットの打感でフェースに喰いつく感覚があってコロがりがいいんです」(河本)
アプローチでは、今まで微妙な40ヤードの距離で対応するのが難しかった。50ヤードは振り幅で打てて、30ヤードはフェースを開いて打つことができる。このボールで打てば、40ヤードでもスピンが一番利いて距離感が合ったことが使用の決め手となったようだ。
キャロウェイのツアーレップに聞くと、「ショートゲームでしっかりスピンが入ると言っていましたし、打感の柔らかさが気に入ったのだと思います。スピン量は『クロムツアー X』と『クロムツアー』の間くらい。アプローチで自分の思った高さ、スピン量で打てるのが一番大きかったと思いますね。『クロムツアー』だとロングショットで低スピンになり過ぎますが、『プロト』では適正スピンで打てるのも決め手となったようです」と教えてくれた。国内ツアーで使用するのは、河本結以外には石川遼と伴真太郎だけ。
ちなみに、『クロムツアー プロト』ボールは打感が柔らかいので、河本はパットの縦距離が合わなくなった。エースパターの『ホワイトホットOGロッシーS』に昔の少し硬いインサートを入れて対応している。
『クロムツアー X』と『クロムツアー』ももちろんコースで使うと、ショートゲームでスピンが入り距離感が合うためスコアメイクしやすいボールだが、河本が絶賛する『クロムツアー プロト』ボールも一度試してみたいものだ。
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●パターほどいろいろなヘッド形状が発売されてるギアはなく、何が合うのか悩んでしまう。パットに悩む人には関連記事【ウソでしょ!? パターのテンポは重心で決まるの? 最新58機種試打で解明した『浅重心』vs『深重心』の真実】がオススメ。これでピッタリモデルが分かる!