1年間のクラブ売上ランキング、もっとも売れたモデルは何?
text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2019年1月10日 03時00分
全部門のランキングを見て、驚いたゴルファーも多いのではないだろうか。1年間でおびただしい数のクラブが発売されているが、売上ランキングの上位は、『ゼクシオ』、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンといった有力ブランドでがっちり占められているのだ。
以前のコラム『ドライバーの形状が変わった! 主流は投影面積が大きな深低重心ヘッド!』で指摘したように、新発売されているドライバーの多くで、ヘッド形状が似てきているという現象が起こっている。同じようにゴルファーの購買行動も同質化しているのではないだろうか。
現代のゴルファーは、雑誌や専門WEBサイト、YouTubeやブログなど多くの情報にリーチでき、識者の評価や試打結果などを検証することができる。ゴルフショップでは、弾道計測器を使って入念に試打が可能だし、その結果を比較できる。クラブを買うにあたり、失敗をしないように、より時間をかけて選ぶようになった。
その点からいえることは、売れているクラブは、1.試してみて結果が良かったもの。2.ネットなどの評判が良かったもの。3.そもそも話題になることが多いものであることだ。ゴルファーのより良いものを選びたい、高い買い物を失敗したくないという自然な気持ちが、結果的に売上上位の知名度が高いクラブに寄る傾向を生んでいる。
クラブ開発の領域で、かつての四角形・三角形ヘッドに代表されるような個性的なモデルが少なくなったように、ゴルファーも思い込みで突っ走るような冒険をしなくなっている。少し寂しい気もするが、ユーザーも情報を得て、賢くなっているわけだ。
ここから2019年の傾向も予測できる。
『ゼクシオ テン』は2年目に入り初年度に比べると勢いは横ばいか、やや鈍化するだろう。したがって、1月に発表されるキャロウェイ、テーラーメイド、ピンの新製品による三つどもえの覇権争いが、今年のクラブ業界を最後までリードするだろう。タイトリストや他の国内メーカーにも追随を期待したいところだ。
※データ提供・矢野経済研究所(集計期間:2017年11月から2018年10月)
※一部表記に「2018年の年間ランキング」とありましたが、正しくは2017年11月から2018年10月の一年間のランキングとなります。ユーザーの皆さまにご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。
以前のコラム『ドライバーの形状が変わった! 主流は投影面積が大きな深低重心ヘッド!』で指摘したように、新発売されているドライバーの多くで、ヘッド形状が似てきているという現象が起こっている。同じようにゴルファーの購買行動も同質化しているのではないだろうか。
現代のゴルファーは、雑誌や専門WEBサイト、YouTubeやブログなど多くの情報にリーチでき、識者の評価や試打結果などを検証することができる。ゴルフショップでは、弾道計測器を使って入念に試打が可能だし、その結果を比較できる。クラブを買うにあたり、失敗をしないように、より時間をかけて選ぶようになった。
その点からいえることは、売れているクラブは、1.試してみて結果が良かったもの。2.ネットなどの評判が良かったもの。3.そもそも話題になることが多いものであることだ。ゴルファーのより良いものを選びたい、高い買い物を失敗したくないという自然な気持ちが、結果的に売上上位の知名度が高いクラブに寄る傾向を生んでいる。
クラブ開発の領域で、かつての四角形・三角形ヘッドに代表されるような個性的なモデルが少なくなったように、ゴルファーも思い込みで突っ走るような冒険をしなくなっている。少し寂しい気もするが、ユーザーも情報を得て、賢くなっているわけだ。
ここから2019年の傾向も予測できる。
『ゼクシオ テン』は2年目に入り初年度に比べると勢いは横ばいか、やや鈍化するだろう。したがって、1月に発表されるキャロウェイ、テーラーメイド、ピンの新製品による三つどもえの覇権争いが、今年のクラブ業界を最後までリードするだろう。タイトリストや他の国内メーカーにも追随を期待したいところだ。
※データ提供・矢野経済研究所(集計期間:2017年11月から2018年10月)
※一部表記に「2018年の年間ランキング」とありましたが、正しくは2017年11月から2018年10月の一年間のランキングとなります。ユーザーの皆さまにご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。