ツアープロと同じ環境でテスト! 施設見学も充実のブリヂストンボールフィッティング (1)
text by Kazuhiro Koyama/photo by Yasufumi Sakagami
配信日時:2019年4月5日 07時25分
ショットロボットの実演に、参加者から驚きの声があがった!
ブリヂストンのゴルフテストセンターが出来たのは、2005年。武甲山をいただく自然豊かな秩父は湿度が低く、ギアのテストには適した気候に思われる。普段は新製品開発やツアープロたちのフィッティングのため、関係者以外は入ることの出来ないこの施設で、ボールフィッティングは行われる。
広大でフラットなドライビングレンジは、フェアウェイが380ヤードあり、遥か彼方のボールの落ち際まで目視することが出来る。もちろん、トラックマンなどの計測器を完備し、詳細な弾道データを収集が可能だ。街の試打会やインドアフィッティングとは一線を画する、最高のテスト環境だと言えるだろう。
このテストセンターでのボールフィッティングは非常に人気で、現在、かなりの高倍率になっているという。2時間のプログラムで参加するのは6名。まず、施設内を見学してボールの知識を学んだあとは、2人1組になり、ドライバー、アイアン、そしてアプローチとパッティングでボールの打ち比べを行う。無料で開催しているということだが、お金を払ってでも参加したいというゴルファーも多いのではないだろうか。
2時間のプログラムのうち、「ボール選びでゴルフが変わる」という動画を見る。これはボールの基礎知識を説明するものだ。
このテストセンターでのボールフィッティングは非常に人気で、現在、かなりの高倍率になっているという。2時間のプログラムで参加するのは6名。まず、施設内を見学してボールの知識を学んだあとは、2人1組になり、ドライバー、アイアン、そしてアプローチとパッティングでボールの打ち比べを行う。無料で開催しているということだが、お金を払ってでも参加したいというゴルファーも多いのではないだろうか。
2時間のプログラムのうち、「ボール選びでゴルフが変わる」という動画を見る。これはボールの基礎知識を説明するものだ。
このなかで、特に重要なのがボールのバックスピンに関する説明だ。たとえ同じヘッドスピードであっても、バックスピン量の違いによって、飛距離が10ヤードも差が出る例が紹介される。効率よく飛ばすために大切なのは、最適なバックスピン量が得られるボールを選ぶことだと、わかりやすく知ることが出来る。
そして、参加者たちはすぐにその事実を目の当たりする。それがテストセンターにあるラウンチャーを使ってのデモンストレーションだ。ラウンチャーとは、野球のピッチングマシンのような機械で、飛びの三要素である「打ち出し角」、「ボール初速」、「スピン量」を自由に変化させて、実際にその弾道を放つ事が出来る。
まずは、バックスピン量4000回転/分の弾道を打つ。高く放たれた弾道は先へ行ってフワリと伸びて落下する。見た目はナイスショットに見えるが、飛距離は202ヤード。
次に、バックスピン量2000回転/分のボールを放つ。弾道はライナーでズーンと飛んでいき、飛距離は222ヤードだった。どちらの弾道もボール初速は60m/sに設定。その他の条件も全て同じでの実験だ。つまり、スピン量の差だけで20ヤードの差が出たわけだ。これには参加者から驚きの声があがった。
さらに、ボール初速、打ち出し角は同じで、バックスピン量を0回転/分にしてテストした。これはサッカーで言うところの無回転ボールのようなものだ。人間では再現不可能な弾道だが、ラウンチャーなら事も無げに可能にしてくれる。無回転の弾道は、打ち出されてから空中でブルブルッと不規則に揺れて、はるか手前で失速した。つまり、低スピンになったことで飛距離アップするケースは多いが、スピン量が減りすぎると弾道は不安定になり、失速しやすくなる。
飛距離と安定性を両立する適正なバックスピン量の目安は、2000〜2500回転/分になるという。多すぎても少なすぎても良くないことを実際の弾道が教えてくれる。その後は、1日に800球から1000球ものボールを打つというショットロボットの実演を見てから、いよいよ実際にフィッティングの開始となる。
機械ではなく、生身のゴルファーが打ってみて、実際にどのくらいの弾道の変化があるのだろうか。次回からは参加者の計測データをもとに、ボールフィッティングの詳細について紹介してみたい。
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次に、バックスピン量2000回転/分のボールを放つ。弾道はライナーでズーンと飛んでいき、飛距離は222ヤードだった。どちらの弾道もボール初速は60m/sに設定。その他の条件も全て同じでの実験だ。つまり、スピン量の差だけで20ヤードの差が出たわけだ。これには参加者から驚きの声があがった。
さらに、ボール初速、打ち出し角は同じで、バックスピン量を0回転/分にしてテストした。これはサッカーで言うところの無回転ボールのようなものだ。人間では再現不可能な弾道だが、ラウンチャーなら事も無げに可能にしてくれる。無回転の弾道は、打ち出されてから空中でブルブルッと不規則に揺れて、はるか手前で失速した。つまり、低スピンになったことで飛距離アップするケースは多いが、スピン量が減りすぎると弾道は不安定になり、失速しやすくなる。
飛距離と安定性を両立する適正なバックスピン量の目安は、2000〜2500回転/分になるという。多すぎても少なすぎても良くないことを実際の弾道が教えてくれる。その後は、1日に800球から1000球ものボールを打つというショットロボットの実演を見てから、いよいよ実際にフィッティングの開始となる。
機械ではなく、生身のゴルファーが打ってみて、実際にどのくらいの弾道の変化があるのだろうか。次回からは参加者の計測データをもとに、ボールフィッティングの詳細について紹介してみたい。
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