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    スピンで止めるか、高さで止めるか? ボールの違いはアプローチで分かる ブリヂストンボールフィッティング (3)

    text by Kazuhiro Koyama/photo by Yasufumi Sakagami

    配信日時:2019年4月26日 01時10分

    • ギア
    目次 / index
    • 芝の上から、自分のクラブでボールの比較ができる
    • 1997年のマスターズ初優勝時、タイガーは21歳。ドライバーの飛距離で他を圧倒した(撮影:GettyImages)
    • 初優勝から22年。43歳になったタイガーは、巧みなスピンコントロールで今年のオーガスタを制した(撮影:GettyImages)
    • タイガーを起用した『TOUR B X/XS』の広告クリエイティブ。タイガーの「このボールは、言うことを聞いてくれる」というコメントが味わい深い
    • タイガーとクーチャーは、共にボール選びから復活優勝を果たした(撮影:GettyImages)
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    ボール選びの大切さを証明したタイガーとクーチャー

    前回の記事では、ブリヂストンのボールフィッティングに参加したゴルファーのドライバーショットでの結果を紹介した。結果は、平均で約12.7ヤード、最大では30ヤード以上もの差が出た人がいるなど、ボールの違いによる飛距離差を改めて感じるものとなった。

    【関連記事】
    ツアープロと同じ環境でテスト! 施設見学も充実のブリヂストンボールフィッティング (1)
    ボールの違いで、ドライバー飛距離が最大30ヤード以上も変わった! ブリヂストンボールフィッティング (2)
    経験豊かなスタッフが、ツアープロのようなボール選びをサポート ブリヂストンボールフィッティング (4)

    しかし、ゴルフはただ飛ばせばいいわけではない。アイアンやアプローチ、そしてパッティングも重要であることは言うまでもないだろう。実際のところ、上級者はボールを選ぶ際に、パッティングの打感・打音、そしてアプローチのスピン性能を決め手にする人が少なくない。スコアメイクのカギになるショートゲームの領域では、ボールが与える影響が大きいからだ。

    ブリヂストンのボールフィッティングでは、アイアンショットは弾道計測器トラックマンで計測。アプローチとパッティングは実際に芝の上から打ってみて、球筋をチェックする。そして、より結果が良く、距離感が出やすいボールを選ぶ。打感や打音の好みは弾道のイメージへの影響が大きく、ドライバーに比べると、感覚的な要素が強くなる。
    芝の上から、自分のクラブでボールの比較ができる

    芝の上から、自分のクラブでボールの比較ができる

    今年のマスターズで劇的な復活優勝を遂げたタイガー・ウッズは、『TOUR B XS』を選んでいる。97年の初優勝のときは、まだ糸巻きボールを愛用していたタイガーだが、他を圧倒する豪打が武器だった。ドライバーの飛距離で大きなアドバンテージを取って、大差での勝利を果たした。
    1997年のマスターズ初優勝時、タイガーは21歳。ドライバーの飛距離で他を圧倒した(撮影:GettyImages)

    1997年のマスターズ初優勝時、タイガーは21歳。ドライバーの飛距離で他を圧倒した(撮影:GettyImages)

    一方、今年はスピンコントロールの大切さを改めて示すような勝ち方だった。オーガスタ・ナショナルGCの傾斜を上手く活用し、想定するグリーンのエリアに、計算されたスピン量で落とすという見事な弾道コントロールを見せた。
    初優勝から22年。43歳になったタイガーは、巧みなスピンコントロールで今年のオーガスタを制した(撮影:GettyImages)

    初優勝から22年。43歳になったタイガーは、巧みなスピンコントロールで今年のオーガスタを制した(撮影:GettyImages)

    タイガーが『TOUR B XS』を使うのもその点が大きいだろう。本来であれば、ハードヒッター向けの位置づけである『TOUR B X』が合いそうだが、より軟らかな『TOUR B XS』のほうが、もっちりとフェースに喰いつき、バックスピンもより強くかかりやすい。タイガーのボールコントロールに欠かせない機能を備え、復活優勝に大きな役割を果たしたボールだ。
    タイガーを起用した『TOUR B X/XS』の広告クリエイティブ。タイガーの「このボールは、言うことを聞いてくれる」というコメントが味わい深い

    タイガーを起用した『TOUR B X/XS』の広告クリエイティブ。タイガーの「このボールは、言うことを聞いてくれる」というコメントが味わい深い

    マット・クーチャーもまたタイガーと同様に『TOUR B XS』を愛用し、短い距離でのスピンコントロールを武器に戦ってきた選手だ。ブリヂストンのスタッフによると、クーチャーはとにかくショートゲームのスピン性能にこだわるのだという。しかし、昨年11月の「マヤコバ・ゴルフクラシック」で、試験的に『TOUR B X』を使用したところ、4年ぶりとなる勝利をあげ、その勢いで1月の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でも優勝した。
    タイガーとクーチャーは、共にボール選びから復活優勝を果たした(撮影:GettyImages)

    タイガーとクーチャーは、共にボール選びから復活優勝を果たした(撮影:GettyImages)

    しばらく勝てていなかった選手が、ボールの変更をきっかけに短期間で2勝するのだから面白い。ボール選びの妙を感じるエピソードだ。タイガーとクーチャーという二人の選手を見ると、自分のゴルフを組み立てる上で、ボール選びを重要視していることがよく分かる。
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    アプローチでは、ボールの性能差が顕著に表れる

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