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    PING初の鍛造マッスル『ブループリント』は買いか? 青写真どころか、頭痛の種な件

    PINGが初の鍛造マッスル『Blueprint』を発表。こういうものを今までのPINGなら出さなかったので、悩み無用でしたが、今後はキツイ……(爆)

    配信日時:2019年5月22日 09時44分

    • ギア
    目次 / index
    • PING『ブループリント』。1本32,000円+税で、8月8日発売です!
    • 構えて打ったら、もう虜でした…。カッコ良すぎ!
    • 『ブループリント』(左)、比較用に『iブレード』(右)
    • PINGの発表資料。エリートゴルファーはどんなモデルを使用しても打点を外しません!
    • ゴルファーの24%は『ブループリント』の方が『iブレード』より円が小さくなります…
    • L・ウーストハウゼン(上)、T・フィナウ(下)、C・チャンプ他12名のPGAツアープロが使用中(GettyImages)
    この記事の写真 16 枚を見る

    なぜ男子プロはMBを好むのか? 難しさは人によって違う!

    PING『ブループリント』。1本32,000円+税で、8月8日発売です!

    PING『ブループリント』。1本32,000円+税で、8月8日発売です!

    筆者 「さっき打ったPING初の鍛造マッスルバック(以下、MB)『ブループリント』アイアンですが、マジで悩みます。1本32,000円+税って、むちゃくちゃ高いというか、PINGを昔から知ってるボクからすれば2本分じゃん!!!って、突っ込まざるを得ないというか……(泣)」

    PCM編集長(以下、P編) 「のっけから値段の話か!? 世知辛い世の中だねぇ〜、編集者が値段の話からおっ始めてどうする!君はそんな些末なことしか語れない編集者なのか?」

    PCM筒康博(以下、筒) 「まぁまぁ。長岡さん、値段が気になるということは、もうある一定以上の段階に進んじゃったってことですよね? このわずかな試打で購入の検討まで一気に行ったって証拠でしょ? (なんちゅう商品力だよ、『ブループリント』……)」

    筆者 「筒さん、ボクの心の中を覗くのやめて…。そう、仰るとおりでプレスリリースを見てる段階では、ただ【なんちゅう、高けぇ〜アイアンだよ…】と思っただけでしたが、実物目にして、打ったら……ね! なんか、唐突にグラつく自分が情けなくもあり……(泣)」
    構えて打ったら、もう虜でした…。カッコ良すぎ!

    構えて打ったら、もう虜でした…。カッコ良すぎ!

    P編 「分かるよ、これは仕方ないだろう。男だし、ゴルファーだもん。私もマッスルバックなんて、還暦が見えてる自分が手を出す代物じゃないと頭では分かっていても、コレ眼の前にして打ったらやっぱり心はグラグラだよ…。それに、『ブループリント』って青写真、つまり設計図ってことだよね? プロみたいにエリートレベルのゴルファーにとっては、こういうものの方が緻密な弾道の設計図を作りやすいって、なかなか美学のある話だよね…」

    筒 「なんで2人とものっけからグロッキーなんですか!(っていうか、ボクもコレ欲しい〜)」
    『ブループリント』(左)、比較用に『iブレード』(右)

    『ブループリント』(左)、比較用に『iブレード』(右)

    P編 「でも、長岡。サイズはPING最小レベルだし、練習不足の君にはさすがにハードというか、難しすぎないか? 『iブレード』より3%も小さいし、ボールの一回り大きいくらいのサイズだぞ? ソールも狭いし、今までのPINGとは真逆の難しさだと思うけど?(自分に言い聞かせるように、冷静になろうとする)」

    筆者 「いえ、逆です。めっちゃ簡単です! ボク、前から思ってたことをPING安齋さんが言語化してくれてすごく同感だったんですけど、【マッスルバックが難しい】と全く思わないんですよ。むしろ、ボクにとってはこっちの方が簡単に思える時期の方がゴルファー人生では大半を占めてましたんで」

    P編 「………。(なんだよ、いきなりマウンティングしやがって!天の邪鬼め!)」

    PING安齋さん 「打点が不変のエリートにMBはやさしい」

    PINGの発表資料。エリートゴルファーはどんなモデルを使用しても打点を外しません!

    PINGの発表資料。エリートゴルファーはどんなモデルを使用しても打点を外しません!

    筆者 「これ、中々言っても理解してもらえないし、実際ボクがドライバーを中心に球を曲げまくる事実もあるので黙ってましたが、久々にこのサイズのMBを打つと、改めて思いますね。やさしいなぁ〜って。PING安齋さんも【PGAツアーの28%がマッスルバックを好むのは、どんなモデルを使っても打点が狂わない。そのプレーヤーにとって何がやさしいかは中身が異なる】って言ってましたよね?まさしくそうだと思いますよ」

    P編 「長岡、まさか、自分のヘッドスピードが速いからって、【PGAツアープロにシンパシーを感じる】とか言わないだろうな? そんなに芯を外して球を曲げるプロなんていないからな!(身の程知らずが、勘違いするな!)」
    ゴルファーの24%は『ブループリント』の方が『iブレード』より円が小さくなります…

    ゴルファーの24%は『ブループリント』の方が『iブレード』より円が小さくなります…

    筆者 「そんなの分かってますってば。ボクは自他ともに認めるド下手ですが、MB使用歴がけっこう長いので、MBの簡単さをすごく感じてるだけです。なんて言えばいいのかな…、ドーン!と上から打てばいいだけというところと、ズパッ!と抵抗なく抜けるから上から打つだけでいいシンプルさがラクなのかなぁ〜。それでいて、飛びすぎないし、ミスしたら飛ばなくなるだけなので。奥にミスすることは基本ないというか…。

    やることがシンプルな気がするんですよ。力の出力を細かくコントロールしなくてもいいというか。ドーン!と上から打つだけで球もまとまるというか…。理由はわかんないんですけど、MBの方が物理的に飛ばないし打点にシビアなのに、スコアがまとまりやすいというか…。それに、一番いいのは、打ち方をクラブが教えてくれるので、練習が楽しいというか、感性が磨かれる気がします」

    P編 「カァ〜〜〜、コレだよ……。筒さん、なんか長岡がMBを語りだして、聞いちゃいられない感じになってきた。ちょっとコーヒーでも飲んで、口直しが必要だなぁ…(中座する)」
    L・ウーストハウゼン(上)、T・フィナウ(下)、C・チャンプ他12名のPGAツアープロが使用中(GettyImages)

    L・ウーストハウゼン(上)、T・フィナウ(下)、C・チャンプ他12名のPGAツアープロが使用中(GettyImages)

    筒 「村田さんは腹立ててましたけど、長岡さんの感覚も分からなくもないですよ。一枚板のMBは、やっぱりフィードバックが一番多いですし。PINGの発表では、ウーストハイゼンやフィナウが、どんな球でも打てる操作性を評価するコメントを出してましたけど、こういったMBの良さって、言語化しづらいものだと思います。人間のフィーリング、感性に響く部分なので、なおさら良さを言語化出来ないのが普通だと思いますよ。

    でも、物理的に見れば、MBは打ち手のパワーを選ぶのも事実です。ロフトは寝てますけど、重心が浅くてお助け要素はゼロです。自分でパワーを作り出せる人でないと、球を満足に上げて飛ばせない。短い番手は良くても、ミドルアイアン以上で満足な弾道を打つには、ある程度スピンをかけて上空を駆け上がらせるようなパワーが必要ですからね。それに、板厚のある一枚板は、初速が出ませんから。打感がよくなるのと反対に、初速を失うトレードオフの関係ですし」

    筆者 「ちょっと生意気なこと言っていいですか?」

    筆者 「MBなら、もっとピリッとしていい」

    筒 「どうぞ。(いつも生意気なので、普通でしょ!)」

    筆者 「さっき『ブループリント』を打って思ったんですが、【MBなら、もっとピリッとしてもいい】なと。8620カーボンスチールという素材がそうさせるのかもしれないですが、柔らかくてモチっとしててすごく打感がいいのですが、芯を微妙に外した時にもっと教えて欲しいというか…。

    さっき、改めて村田さんのコレクション、ベン・ホーガン『パーソナル』や『プレシジョン』を打ったんですけど、昔のMBって本当にシビアで、打点ブレを手に鋭い痛みで伝えます。『ブループリント』は薄めの当たりでも、芯を外しても打感がソフトで、もっとピリッと来てもいいのに…。それが進化と言われれば進化だし、PINGが作るマッスルバックらしさと言われれば、納得せざるを得ないんですけど…」

    筒 「か・な・り、生意気ですね〜〜。でも、長岡さんはやっぱり変態ですよ。あの時代のクラブの手の鋭い衝撃に耐えきれずに、ゴルフがつまらなくて離れた人も多いと思いますよ? みんながみんな、プロや上級者のように練習にエネルギーと時間を使えるわけではないので。
    PINGが最新技術と素材を駆使して現代人のために作ったマッスルバックがこの性能ということに、なんの違和感もないですよ。むしろ、MB好きは選択肢が増えて喜ぶ人が大半だと思います。打点がブレた時の打感の変化率的なやさしさで言えばトップクラスだし、それはPINGらしさでもありますから」

    筆者 「う〜ん、まぁそうなんですけど…。でも、モヤモヤするのは、そのPINGらしさって言葉なんですよ。だって、そもそも【鍛造マッスル】なんて、全くPINGらしくないもん!」
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    ⇒「PINGらしさ」が筆者を悩ませる…

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