平成30年のドライバーの進化とは? 直近10年は低スピン化の歴史
text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2019年5月31日 04時00分
ドライバーの弾道は、適正に近づいている
ドライバーの進化が低スピンに舵を切ったのは2008年頃。その年には、反発係数を制限するルールと、慣性モーメント、ヘッド体積を制限するルールが出来た。これは、それ以降のゴルフクラブの進化を決定づける出来事で、結果的にドライバーの低スピン化は加速していった。
スピンの少ない弾道を見た事はあるだろうか?
2000回転/分よりも大幅にスピン量が少なくなると、弾道は不安定になり、失速しやすくなる。例えば、サッカーの無回転シュートや野球のナックルボールのように、空中でボールがブルブルと揺れたかと思うと、ストーンと落下してしまう。
低スピンになればなるほど飛ぶわけではなく、安定して飛距離を得るためには2200〜2500回転/分が適正だと言われている。男子プロの中には、安定性を重視して、3000回転/分近いスピン量の選手も少なくない。
スピンが多くなると、風の影響も受けやすいが、逆に言えば計算しやすい面もある。低スピン弾道の場合、アゲンストでも飛ばせるメリットがあるが、フォローの風で失速しやすくなる。
スピンの少ない弾道を見た事はあるだろうか?
2000回転/分よりも大幅にスピン量が少なくなると、弾道は不安定になり、失速しやすくなる。例えば、サッカーの無回転シュートや野球のナックルボールのように、空中でボールがブルブルと揺れたかと思うと、ストーンと落下してしまう。
低スピンになればなるほど飛ぶわけではなく、安定して飛距離を得るためには2200〜2500回転/分が適正だと言われている。男子プロの中には、安定性を重視して、3000回転/分近いスピン量の選手も少なくない。
スピンが多くなると、風の影響も受けやすいが、逆に言えば計算しやすい面もある。低スピン弾道の場合、アゲンストでも飛ばせるメリットがあるが、フォローの風で失速しやすくなる。
低スピン化が進んできたドライバーだが、2013年発売のテーラーメイド『SLDR』あたりをピークに、最近は少し低スピン化に歯止めがかかっている。やはり、弾道の安定感は重要だ。お辞儀するような弾道のクラブは少なくなり、高弾道でドローンと飛ばすのが、最新ドライバーの傾向だ。
現代のドライバーは、ボール初速は制限ギリギリとなり、スピン量も打ち出し角も適正になりつつある。次はどういう進化をするのか、見えづらくなっているとも言えるだろう。
おそらく、すでにメーカーや量販ショップで取り組んでいるように、よりその人に合うクラブを選べる、選択肢の細分化とフィッティングが、今後も進んでいくはずだ。もうひとつは、より上達できるクラブ、その人のスイングやスコアが良くなるためのクラブが登場するのではないだろうか。現在のクラブは、技術を養うという点が、やや不足しているように思えるからだ。
現代のドライバーは、ボール初速は制限ギリギリとなり、スピン量も打ち出し角も適正になりつつある。次はどういう進化をするのか、見えづらくなっているとも言えるだろう。
おそらく、すでにメーカーや量販ショップで取り組んでいるように、よりその人に合うクラブを選べる、選択肢の細分化とフィッティングが、今後も進んでいくはずだ。もうひとつは、より上達できるクラブ、その人のスイングやスコアが良くなるためのクラブが登場するのではないだろうか。現在のクラブは、技術を養うという点が、やや不足しているように思えるからだ。