『ミズノプロ920』のアマ試打で大激論。アイアンに「やさしさ」の“中身”を問う必要はあるか？

8月19日、新しい『ミズノプロ』シリーズの発表会が行われました。原英莉花、吉本ひかるが駆け付けた発表会で新しい『ミズノプロ920』アイアンを打ってみると？

配信日時：2019年8月27日 02時40分

ギア

筆者「複合構造の飛び系で、スコアが良くなったの？」

豪快な飛距離が話題の原英莉花ですが、本人はアイアンにそれを求めていません。「ミスなく安定するやさしさと、コントロール性ですね！」

筆者　「最近、タイトリストも言ってますけど、飛び系を使ってスコアが良くなったのか？ と。これはいろんな人がいるので、絶対的な答えはないですけど、正直いろんなメーカーが同じ方向を向くのはどうかと思いますね。実際、ポケキャビが死語になりかけてるように、選択肢が狭まるので。

だからこそ、変わらず軟鉄鍛造でフィードバックの多い『920』のような選択肢を創り続けてくれるミズノって、貴重な存在だと思うんですよ。性能と結果での【やさしさ】をWポケットでくれる上に、しっかり【打感のフィードバック】という、ゴルファーにセンサーを鈍らせない【やさしさ】も与えてくれるので！」

筒　「今風の【飛び系アイアン】の全否定ですか……、それは、飛ぶ人の意見ですよ！（怒）飛ばない人の気持ちが分からない長岡さんには言われたくないッ！！！ （大声）」

筆者＆P編　「ぐっ………」

筆者　「でも、『920』も十分飛ぶじゃないですかッ！複合構造の飛び系アイアンと遜色ない飛距離で、しかも【打感のフィードバック】まであるんですから！（大声）こういう選択肢こそが、【練習して上手くなりたい】って願うゴルファーの本質を捉えてるんじゃないんですか？筒さんだって、練習しない生徒さんを教える気になんてならないだろうし、自分が教えるレッスン内容の価値を分からない人が増えて欲しくないでしょう？」

筒　「ぐっ………」

P編「黙れ、2人とも！その論争に勝者はいない」

「ナンバーワンフィッティングメーカーになる！」と言う、ミズノの言い分に聞き入るP編

P編　「黙れ、2人とも！その論争に勝者はいない。そんなの人それぞれが決めることだろ！！！ 特に長岡、君はヘッド構造とか性能の話をし過ぎなんだよ！ もっと大事なことがあるだろう、君はなぜそこを見ないんだよ！！！（大声）」

筆者　「え？まさか、筒さん派？打感は性能だし、必要だって言うボクの意見を否定できるんですか？」

P編　「違う！どっちの意見も否定なんてしない。アイアン選びで一番大事なことは、【ミズノの最初の説明に全ての答えがある】って言ってるの。ミズノが【オレは、No.1フィッティングメーカーになるッ！】って言ったのを忘れたのか？」

筒　「………。（そんな、海賊王的な【ワンピース風】には言わなかったけど……汗）」

このシャフトの種類の多さ！原英莉花も『シャフトオプティマイザー3D』で合うシャフトを探しています

P編　「アイアンなんて、飛びだけでも打感だけでもダメなんだ。ゴルファーなら、誰にとっても【打ちやすいものが全て】なの。それは、人によって違う。で、打ちやすさなんて、シャフトによって様変わりするもんだろッ！現に、原プロでさえ、自分のシャフトじゃないスチールだと、ミスが出ただろう？（原のエースシャフトはジャンボ譲りの特殊なカーボンのプロトタイプ）

上手なプロでさえ、【打ちやすい】自分に合うものが全てなんだよ？アマチュアなんて、なおさらだって！だからこそミズノは3球フィッティングで、その人のスイングDNAをあぶり出した上で、【フィッティングしなきゃ、ミズノプロは買えない】ようにしてるんだ。飛ぶとか、飛ばないとか、ヘッド構造とか、そんなことは二の次、三の次だと、なぜ分からないッ！！！」

筒　「はいっ、長岡さんの負けェ〜〜！（ギヒヒ…）」

筆者　「ぐぬぬぬぬぬぬ……………」

P編「ミズノには、安すぎて怒りを感じるけど…」

銅下メッキのレプリカが！この上に、通常のメッキが施されます。『ミズノプロ』以外の大手メーカーで、銅下メッキ採用は皆無！

P編　「正直言うけど、ミズノには怒りすら感じるよ。販売価格が安すぎて。こんなに良いものを、安売りするなッ！って言いたい。今日、メッキする前の銅下メッキのレプリカがあったじゃない。『ミズノプロ』って、全モデルで超コストのかかる、打感が柔らかい銅下メッキされているんだよ？大手メーカーで他にそんな所どこにある？

それに加えて『シャフトオプティマイザー3D』という専用の機器で、必ず合うシャフトを見つけ出してくれるフィッティングを無料で受けられる。その上で、飛ぶし打感のフィードバックのある『920』から色んな選択肢で、最高に合うものだけを必ず選んでくれるんだぞ？ライ角、長さ、重さ、グリップ、仕上げまで完璧に自分仕様になる。それで何で1本19,000円〜って値段なんだよ！！！

私の本分である、街の工房に行ってみなさいってんだッ！ヘッド1個2万円以上普通にするよ？それで、シャフトも定価だし、組み上げ工賃も取られるんだよ？はっきり言って、『ミズノプロ』みたいな良いもの、良い買い物が、こんなに安くできていいはずは無いんだよ、本来なら！！！」

筒　「本当ですよね〜。みんな博打のような買い物に、かなり高い金額払ってますよ。そういう意味じゃ、最近の飛び系アイアンの1本3万円近い値段からすると、『ミズノプロ』は破格に安いですよね……。だって、博打のリスク自体がないのに、安く良いものを提供してくれるんだから……。大阪本社の浪速商人のはずなのに、ミズノってお人好し過ぎますよ〜、儲かるのかなぁ〜〜（キヒヒッ…）」

筆者　「………。（呆れた…）筒さん、ミズノの儲けを心配する前に、自分の悪い顔の心配した方がいいと思いますよ……」

筒　「（ハッとして）か、帰ります…」

Text/Mikiro Nagaoka