ミズノの『Mizuno Pro 120 アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時:2019年11月15日 08時00分
「男は黙ってマッスルバック!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『Mizuno Pro 120 アイアン』のお話です。
<試打スペック>
番手 3番〜9番、PW/シャフト ダイナミックゴールド120(S200)
『Mizuno Pro 120 アイアン』のコピーは、「名器の深化」です。進化ではなく、深化なのです。ディープに理解したいと思わせます。
『TN-87』というアイアンの先祖返りだと軽く見る人もたくさんいますが、古いスポーツカーがタイムマシーンになるSF映画さながらに、『Mizuno Pro 120 アイアン』の中身は完全に2020年に繋がる最先端の挑戦的なアイアンです。ボールにアイアンをセットすると、ボールを包み込むような感じがします。言い方を変えると、隙がないのです。ネック部分の処理、トウ側の丸みとトップエッジのライン。『Mizuno Pro 120 アイアン』は完璧です。番手を変えても、それは変わりません。
実際にコースで打ってみました。3番アイアンを久しぶり打ちました。実は、5番アイアンからで十分だと思っていたのですが、3番アイアンから、ということになりました。かつては、2番アイアンを愛用していたので、ロングアイアンは得意です。とはいっても、アイアンを4番アイアンからにして10年近く経っていますので、一抹の不安がありました。
やさしい3番アイアンで驚きました。パワーがないので、スイープに払って打ちましたが、ボールは思っていたよりも高弾道で175ヤード飛びました。僕のヘッドスピード40m/秒なら御の字で、十分な飛距離です。その後、もう1回打ちましたが、慣れもあって、更に気持ち良く打ったので180ヤード飛びました。ロングアイアンなので、手放しに簡単だと一言で片付けるのには無理があります。でも、マッスルバックのアイアンとしては、最上級の扱いやすさでした。3番アイアンから試打して欲しいと要請された意味を知りました。
この扱いやすさは、『Mizuno Pro 120 アイアン』のミドルアイアンでも継続されます。楽です。芯もマッスルバックのアイアンというよりキャビティバックのアイアンのように広いからです。8番アイアンからは、シビアな雰囲気が出てきます。相変わらず高弾道ですが、強いスピン性能が加わります。左右の打ち分けだけではなく、上下の打ち分けも気持ち良くできます。番手ごとの個性も良いです。打ち手の技量を助けてくれます。
『Mizuno Pro 120 アイアン』の最大の特徴は、打音です。澄んだ高音で、短い残音もきれいです。音量もちょうど良いです。好き嫌いの範疇ですが、僕は、透明な水みたいに濁りがない音が最高の打音だと考えています。打音と打ち応えは連動するので、打ち応えも抜けるような感じになります。ミスヒットになれば打音は濁り、抜け感にも抵抗がかかるように感じます。『Mizuno Pro 120 アイアン』は、素晴らしい打音のアイアンです。そして飛びます。ロフトより楽に半番手は飛びます。それでいて、距離感もバッチリです。レスオプションに敏感なのです。
『Mizuno Pro 120 アイアン』は、フィッティング専用のアイアンです。フィッティングを受けて、推薦候補に『Mizuno Pro 120 アイアン』が出てきたら、迷わず購入することをオススメします。ボールをコントロールできるアイアンとして、完璧にできています。
現在の市場には、マッスルバックのアイアンが、この10数年で最もたくさん並んでいます。数だけではなく、質も優秀なのです。そういう中で、『Mizuno Pro 120 アイアン』は突出した正統派であり、最先端です。工業的に高い精度に支えられたテクノロジーは、ミズノの十八番です。『Mizuno Pro 120 アイアン』は、ボールを打たされているようなオートマチックなアイアンに満足できないゴルファーにオススメです。ある意味で、ゴルフが、野性的になり、剥き出しになるのがマッスルバックのアイアンの面白さです。好みですが、そういうゴルフでなければ、良いスコアにならない人もいます。
「男は黙ってマッスルバック!」という言葉を出すまでもなく、『Mizuno Pro 120 アイアン』は無言で選べるアイアンです。
<試打スペック>
番手 3番〜9番、PW/シャフト ダイナミックゴールド120(S200)
『Mizuno Pro 120 アイアン』のコピーは、「名器の深化」です。進化ではなく、深化なのです。ディープに理解したいと思わせます。
『TN-87』というアイアンの先祖返りだと軽く見る人もたくさんいますが、古いスポーツカーがタイムマシーンになるSF映画さながらに、『Mizuno Pro 120 アイアン』の中身は完全に2020年に繋がる最先端の挑戦的なアイアンです。ボールにアイアンをセットすると、ボールを包み込むような感じがします。言い方を変えると、隙がないのです。ネック部分の処理、トウ側の丸みとトップエッジのライン。『Mizuno Pro 120 アイアン』は完璧です。番手を変えても、それは変わりません。
実際にコースで打ってみました。3番アイアンを久しぶり打ちました。実は、5番アイアンからで十分だと思っていたのですが、3番アイアンから、ということになりました。かつては、2番アイアンを愛用していたので、ロングアイアンは得意です。とはいっても、アイアンを4番アイアンからにして10年近く経っていますので、一抹の不安がありました。
やさしい3番アイアンで驚きました。パワーがないので、スイープに払って打ちましたが、ボールは思っていたよりも高弾道で175ヤード飛びました。僕のヘッドスピード40m/秒なら御の字で、十分な飛距離です。その後、もう1回打ちましたが、慣れもあって、更に気持ち良く打ったので180ヤード飛びました。ロングアイアンなので、手放しに簡単だと一言で片付けるのには無理があります。でも、マッスルバックのアイアンとしては、最上級の扱いやすさでした。3番アイアンから試打して欲しいと要請された意味を知りました。
この扱いやすさは、『Mizuno Pro 120 アイアン』のミドルアイアンでも継続されます。楽です。芯もマッスルバックのアイアンというよりキャビティバックのアイアンのように広いからです。8番アイアンからは、シビアな雰囲気が出てきます。相変わらず高弾道ですが、強いスピン性能が加わります。左右の打ち分けだけではなく、上下の打ち分けも気持ち良くできます。番手ごとの個性も良いです。打ち手の技量を助けてくれます。
『Mizuno Pro 120 アイアン』の最大の特徴は、打音です。澄んだ高音で、短い残音もきれいです。音量もちょうど良いです。好き嫌いの範疇ですが、僕は、透明な水みたいに濁りがない音が最高の打音だと考えています。打音と打ち応えは連動するので、打ち応えも抜けるような感じになります。ミスヒットになれば打音は濁り、抜け感にも抵抗がかかるように感じます。『Mizuno Pro 120 アイアン』は、素晴らしい打音のアイアンです。そして飛びます。ロフトより楽に半番手は飛びます。それでいて、距離感もバッチリです。レスオプションに敏感なのです。
『Mizuno Pro 120 アイアン』は、フィッティング専用のアイアンです。フィッティングを受けて、推薦候補に『Mizuno Pro 120 アイアン』が出てきたら、迷わず購入することをオススメします。ボールをコントロールできるアイアンとして、完璧にできています。
現在の市場には、マッスルバックのアイアンが、この10数年で最もたくさん並んでいます。数だけではなく、質も優秀なのです。そういう中で、『Mizuno Pro 120 アイアン』は突出した正統派であり、最先端です。工業的に高い精度に支えられたテクノロジーは、ミズノの十八番です。『Mizuno Pro 120 アイアン』は、ボールを打たされているようなオートマチックなアイアンに満足できないゴルファーにオススメです。ある意味で、ゴルフが、野性的になり、剥き出しになるのがマッスルバックのアイアンの面白さです。好みですが、そういうゴルフでなければ、良いスコアにならない人もいます。
「男は黙ってマッスルバック!」という言葉を出すまでもなく、『Mizuno Pro 120 アイアン』は無言で選べるアイアンです。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
製品情報
▼ミズノ『Mizuno Pro 120』アイアン
価 格:カスタム専用オーダーモデル
ロフト角:No.3/21、No.4/24、No.5/27
No.6/30、No.7/34、No.8/38
No.9/42、PW/46
価 格:カスタム専用オーダーモデル
ロフト角:No.3/21、No.4/24、No.5/27
No.6/30、No.7/34、No.8/38
No.9/42、PW/46