2019年のアイアンを振り返り!テクノロジー満載の新世代アイアンが続々登場
text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2019年12月2日 04時00分
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飛び系アイアンの第三世代が登場した
早いもので、2019年もそろそろ終わり。今年はドライバーもさることながら、アイアンの進化を感じさせる年だった。ここ数年は、アイアンの売れ筋に飛び系アイアンが並び、飛ばないとアイアンは売れない時代が続いてきた。今年はそれに加えて、さらにテクノロジーが満載されたアイアンが多く登場した。
典型的なモデルはキャロウェイの『EPIC FORGED STAR』とブリヂストンの『TOUR B JGR HF3』だ。今年下半期に発売されたアイアンだが、両モデルとも、ヘッドが複雑な構造で構成されているのが特徴だった。
『EPIC FORGED STAR』を例に取ると、他のアイアンでも多く採用されているタングステンのウェイトをTPU(熱可塑性ウレタン)で包み込む「サスペンデッド・エナジー・コア・テクノロジー」を搭載。ヘッド下部には、『ROGUE STAR』でも採用された衝撃吸収材、ウレタンマイクロスフィアを内蔵している。フェース材は、『EPIC FORGED STAR』は「360フェースカップ」だ。
『TOUR B JGR HF3』も同様に、バックフェース内に『SP-COR』と名付けられたポリマー樹脂がインサートされ、「ディンプルフェース」と呼ばれるL字型のフェースが使われている。両アイアンとも薄肉と高反発エリアの拡大にこだわったフェースとボディ素材、さらに軟らかい樹脂素材が大胆に内蔵され、ウェイトも装着されるという、非常に複雑な構造になっている。ヘッドひとつに複数のパーツを組み合わせて作られているのだ。
典型的なモデルはキャロウェイの『EPIC FORGED STAR』とブリヂストンの『TOUR B JGR HF3』だ。今年下半期に発売されたアイアンだが、両モデルとも、ヘッドが複雑な構造で構成されているのが特徴だった。
『EPIC FORGED STAR』を例に取ると、他のアイアンでも多く採用されているタングステンのウェイトをTPU(熱可塑性ウレタン)で包み込む「サスペンデッド・エナジー・コア・テクノロジー」を搭載。ヘッド下部には、『ROGUE STAR』でも採用された衝撃吸収材、ウレタンマイクロスフィアを内蔵している。フェース材は、『EPIC FORGED STAR』は「360フェースカップ」だ。
『TOUR B JGR HF3』も同様に、バックフェース内に『SP-COR』と名付けられたポリマー樹脂がインサートされ、「ディンプルフェース」と呼ばれるL字型のフェースが使われている。両アイアンとも薄肉と高反発エリアの拡大にこだわったフェースとボディ素材、さらに軟らかい樹脂素材が大胆に内蔵され、ウェイトも装着されるという、非常に複雑な構造になっている。ヘッドひとつに複数のパーツを組み合わせて作られているのだ。
これによって、飛び系アイアンの飛距離性能を出しつつ、軟らかい打感や打音の良さを味わえるようになっている。軟らかく心地よい打感は、慣れないうちは「飛んでいないんじゃないか」と思えるほどだが、実際にはこれまでの飛び系アイアン以上に飛距離が出せるのだ。
ストロングロフトの飛び系アイアンは、登場当時はソール幅が大きく、ヘッドもボテッとしていたユーティリティ風のモデルが多かった。それが第一世代だとすると、ここ2,3年はヘッド形状もスリムになり、よりアイアンらしくスマートなモデルで、飛距離が向上したモデルが主流になってきた。大ヒットした、ヤマハ『inpres UD+2』に代表されるこれらは第二世代だ。
テクノロジーを満載して、飛距離性能やミスへの寛容性をアップしつつ、打感や打音の良さを向上した最新アイアンは、いわば飛び系第三世代だ。複合構造のドライバーのテクノロジーがアイアンにも波及し、これまでにない性能を生み出している。来年以降は、こうしたアイアンがより主流になってくるだろう。
ストロングロフトの飛び系アイアンは、登場当時はソール幅が大きく、ヘッドもボテッとしていたユーティリティ風のモデルが多かった。それが第一世代だとすると、ここ2,3年はヘッド形状もスリムになり、よりアイアンらしくスマートなモデルで、飛距離が向上したモデルが主流になってきた。大ヒットした、ヤマハ『inpres UD+2』に代表されるこれらは第二世代だ。
テクノロジーを満載して、飛距離性能やミスへの寛容性をアップしつつ、打感や打音の良さを向上した最新アイアンは、いわば飛び系第三世代だ。複合構造のドライバーのテクノロジーがアイアンにも波及し、これまでにない性能を生み出している。来年以降は、こうしたアイアンがより主流になってくるだろう。