2年間でなんと10モデル! 松山英樹のドライバー遍歴
text by Kazuhiro Koyama photo by Getty Images
配信日時:2020年2月5日 03時00分
左を恐れず叩けるドライバーから、よりつかまるドライバーへ
2年間で使われた10種類のドライバーは、割とはっきりと特性がわかれている。一方は、『グレートビッグバーサ』に代表されるボールのつかまりが良いモデル。もう一方は、『M5 TOUR』に代表される左へのミスになりにくいモデルだ。
つかまりが良いということは、左にいきやすくフック系のボールになりやすい。『グレートビッグバーサ』の他、『XR SPEED』、『EPIC FLASH』もこの系統だろう。右へのプッシュアウトのミスが出にくく、松山はこれらのつかまるドライバーでフェードボールを打っていた印象が強い。
一方、左のミスになりにくいのは、『M3 460』、『M5』、『M5 TOUR』あたりだ。いわゆる叩けるヘッドで、かつて松山が8年間愛用した『SRIXON ZR30』もそうしたドライバーだった。近年の松山はつかまりがあり、やさしいヘッドを求める傾向があるように見えたが、昨年の半ばからは『M5』、『M5 TOUR』で好成績を残している。どちらかというと右にいきやすく、自分でつかまえる必要があるドライバーだ。
つかまりが良いということは、左にいきやすくフック系のボールになりやすい。『グレートビッグバーサ』の他、『XR SPEED』、『EPIC FLASH』もこの系統だろう。右へのプッシュアウトのミスが出にくく、松山はこれらのつかまるドライバーでフェードボールを打っていた印象が強い。
一方、左のミスになりにくいのは、『M3 460』、『M5』、『M5 TOUR』あたりだ。いわゆる叩けるヘッドで、かつて松山が8年間愛用した『SRIXON ZR30』もそうしたドライバーだった。近年の松山はつかまりがあり、やさしいヘッドを求める傾向があるように見えたが、昨年の半ばからは『M5』、『M5 TOUR』で好成績を残している。どちらかというと右にいきやすく、自分でつかまえる必要があるドライバーだ。
直前まで愛用していた『M5 TOUR』は市販されているドライバーの中でも、もっとも左に行きづらく、低スピン性能の高いヘッドだ。435ccと小ぶりのヘッドで、ハードヒッターが左を気にせずに叩ける。いわゆる難しいとされるクラブで、かつて松山が愛用していた『SRIXON ZR30』を彷彿する。
一方、今年から愛用している『SIM MAX』は、『M5 TOUR』よりもずっとつかまりがいい。ミスへの寛容性が高く、いわゆるやさしいモデルだ。これだけ特性が大きく変わった変更は、3年前の『SRIXON ZR30』から『グレートビッグバーサ』への移行が思い出される。成績が大きく向上した3年前のように、つかまるドライバーへの変更が好結果をもたらすだろうか。
松山が愛用する全モデルで共通する点があるとすれば、低スピン性能だ。やさしいとされるモデルでも、スピン量が多いヘッドを松山は選んでいない。『SIM MAX』もまた、前モデルの『M6』と比べて低スピン性能が高く、ダスティン・ジョンソンや松山のようなハードヒッターが使っても、吹け上がりにくい特性だ。
一方、今年から愛用している『SIM MAX』は、『M5 TOUR』よりもずっとつかまりがいい。ミスへの寛容性が高く、いわゆるやさしいモデルだ。これだけ特性が大きく変わった変更は、3年前の『SRIXON ZR30』から『グレートビッグバーサ』への移行が思い出される。成績が大きく向上した3年前のように、つかまるドライバーへの変更が好結果をもたらすだろうか。
松山が愛用する全モデルで共通する点があるとすれば、低スピン性能だ。やさしいとされるモデルでも、スピン量が多いヘッドを松山は選んでいない。『SIM MAX』もまた、前モデルの『M6』と比べて低スピン性能が高く、ダスティン・ジョンソンや松山のようなハードヒッターが使っても、吹け上がりにくい特性だ。