名の由来は「プロV1とプロV1xに次ぐ、新たな選択肢」
その想像を素直に伝えたところ、「正しく『AVX』を伝える機会をぜひ設けてほしい!」と強く要望されてしまった。この流れ、筆者の想像が間違っていることを示唆している。そこで、ヘッドスピード41〜43m/sの筒康博と共に、『AVX』と『プロV1』の比較試打ラウンドを敢行することに。
筆者と似た想像を働かせていた筒。同社のボール担当・岡本氏から「まずは、ブラインド試打でアプローチを打ってみましょう」と、【TEST】とだけ書かれたボールを手渡されて打っていく。筒は「この王道のソフトな感触はおそらく『プロV1』で間違いないと思いますが、もう一つが『プロV1』と同じかそれ以上に柔らかい。これが『AVX』?」と混乱している。
「AVXの名は【Alternative Pro V1 and Pro V1x】の略で、直訳すると【プロV1とプロV1xに次ぐ、新たな選択肢】という意味が込められています。そして、いま打ったスピンコントロール性能でも分かる通り、『プロV1』『プロV1x』と同じ、プレミアムパフォーマンスボールに新たな選択肢が生まれた形です。メディアや識者の方々はツアープロが使うから『プロV1』『プロV1x』を【ツアーボール】とカテゴライズされますが、当社は最高峰のゴルファーによって実証された最先端の技術を駆使し、飛距離、正確性、スピンコントロールを含めスコアアップ、スコアメイクに必要なすべての性能を備えたゴルフボールをプレミアムパフォーマンスボールと呼びます。それは、ツアープロだけでなく、どのレベルのゴルファーにご使用いただいてもスコアアップに貢献できるゴルフボールだからです」(岡本氏)
1Wで『プロV1』よりソフトな打感と、やや低スピン
「ソフトなボールは潰れすぎてつかまり過ぎたり、打ち出し角が上がるかわりにランが出づらく飛ばなかったりすることがありますが、『AVX』は『プロV1』とドライバーの飛距離が変わりませんね。若干打感がソフトで軽さを感じます。『プロV1』と同じく吹け上がらず、風に強い中弾道でランを稼げる気がします。打感が非常にソフトなのに飛び方も変わらないですね」(筒)
アイアンとアプローチは、『プロV1』より少しランが出る
「違いは、芯を外した時かなと。特に薄い当たりの際に、『プロV1』は明確に打点を教えてくれる感じに対して、『AVX』はピリッとくる度合いが少ない。止まり方では当然『プロV1』の方が上です。『AVX』は少し足を使えるというか、ミドルアイアンでは3、4ヤードランが出る感じ。ただ、ボクは普段からランを計算した上で手前に着弾想定するので、『プロV1』より『AVX』の方が結果的に寄せやすい。これはアプローチも同じで、『AVX』の球足が出る感じの方が慣れてますね」(筒)
筒が実感するアプローチ時のスピンコントロール性能は下記のようなイメージだと言う。
プロV1>AVX>>PRESTIGE>>VG3
次ページでは、ドライバーなどに関しても同様に分かりやすく『プロV1』との性能差を表現してもらおう。