プロがボールを選ぶ基準とは? ボールを変えて飛距離を伸ばした、片岡大育
text by kazuhiro koyama
配信日時:2016年10月11日 09時37分
硬めの『X』を選択する女子プロ、軟らかい『S』を使う海外プロ
軟らかい『TOUR B 330S』と硬めの『TOUR B 330X』と書くと、いかにも『S』のほうが、スピンが効きそうで、『X』はスピンが利きづらいようにも感じるが、実際にはどちらもツアーでの使用者が多いスピン系ボールで、非常にスピン性能の高いボールだ。サンドウェッジでフルショットしたときのスピン量にはほぼ差がないだろう。
宮里優作や宮本勝昌、近藤共弘のように、ヘッドスピードが非常に速いプロは、硬いコアの『TOUR B 330X』を使用している。であれば、ヘッドスピードが遅いプロは『TOUR B 330S』を使うのかと思いきや、アメリカで活躍するマット・クーチャーや、ブリヂストンオープンでの来日が決定しているブライソン・デシャンボーは『TOUR B 330S』を使用している。
女子では、飛ばし屋の渡邉彩香のほか、宮里藍、有村智恵、堀琴音らが『X』を使用している。ヘッドスピードが非常に速く、女子では1,2を争う飛ばし屋の渡邉が『X』を使うのは納得だが、他の選手はそれほど飛ぶ方ではなく、硬めの『X』の選択は一見、意外に見える。ヘッドスピードの速いPGAプロが『S』、女子選手が『X』という逆転現象が起きているとも言えそうだ。
クーチャーやデシャンボーのように体格に優れた海外選手が、軟らかい『S』を使うのは、ボールに飛距離ではなく、よりコントロール性の高さを求めているからだろう。フルショットでのスピン性能には大差はないとはいえ、軟らかくボールがフェースに乗り、球離れが遅く感じられる方が、コントロールする感覚が出やすい。特にヘッドスピードが遅くなる短い距離では優位性があるだろう。
女子選手で、硬めのコアの『X』を使用するのは、片岡がそうであるように、やはり飛距離性能を重視しているためだ。ボールがある程度潰れれば、硬いコアの性能を活かして、初速アップの効果が期待できる。かつては、渡邉も堀琴音も『S』を使用していたという。ヘッドスピードに差はあるものの、少しでも飛ばしてアドバンテージを取りたいという思いは共通のようだ。
プロは、自分のプレースタイルに合わせて、求める性能をボールに求めている。技術には大きな違いがあるにせよ、飛距離、スピン性能、打感など、何を重視するかは、どんなゴルファーでも選択することができる。それは、片岡大育も言うように、ゴルフをより楽しくするだろう。
ブリヂストンゴルフ TOUR B330Xの詳細はこちら!(外部リング)
宮里優作や宮本勝昌、近藤共弘のように、ヘッドスピードが非常に速いプロは、硬いコアの『TOUR B 330X』を使用している。であれば、ヘッドスピードが遅いプロは『TOUR B 330S』を使うのかと思いきや、アメリカで活躍するマット・クーチャーや、ブリヂストンオープンでの来日が決定しているブライソン・デシャンボーは『TOUR B 330S』を使用している。
女子では、飛ばし屋の渡邉彩香のほか、宮里藍、有村智恵、堀琴音らが『X』を使用している。ヘッドスピードが非常に速く、女子では1,2を争う飛ばし屋の渡邉が『X』を使うのは納得だが、他の選手はそれほど飛ぶ方ではなく、硬めの『X』の選択は一見、意外に見える。ヘッドスピードの速いPGAプロが『S』、女子選手が『X』という逆転現象が起きているとも言えそうだ。
クーチャーやデシャンボーのように体格に優れた海外選手が、軟らかい『S』を使うのは、ボールに飛距離ではなく、よりコントロール性の高さを求めているからだろう。フルショットでのスピン性能には大差はないとはいえ、軟らかくボールがフェースに乗り、球離れが遅く感じられる方が、コントロールする感覚が出やすい。特にヘッドスピードが遅くなる短い距離では優位性があるだろう。
女子選手で、硬めのコアの『X』を使用するのは、片岡がそうであるように、やはり飛距離性能を重視しているためだ。ボールがある程度潰れれば、硬いコアの性能を活かして、初速アップの効果が期待できる。かつては、渡邉も堀琴音も『S』を使用していたという。ヘッドスピードに差はあるものの、少しでも飛ばしてアドバンテージを取りたいという思いは共通のようだ。
プロは、自分のプレースタイルに合わせて、求める性能をボールに求めている。技術には大きな違いがあるにせよ、飛距離、スピン性能、打感など、何を重視するかは、どんなゴルファーでも選択することができる。それは、片岡大育も言うように、ゴルフをより楽しくするだろう。
ブリヂストンゴルフ TOUR B330Xの詳細はこちら!(外部リング)
コヤマカズヒロ / ゴルフコラムニスト
雑誌・WEB媒体にレッスンなどのゴルフ記事を執筆。 99年に大手ゴルフショップチェーンの立ち上げに参画。 ゴルフギアに関しては、性能面はもちろん製造・流通まで 幅広い知識のある異色のライター。 1974年・広島生まれ