『スティールヘッドXR』は名器『スティールヘッド』を越えるのか!?
高額なゴルフクラブ、購入ミスだけは避けたいもの。だからこそ、今まさに買おうとしているそこのアナタ、ちょっと待って! ALBA.netギア担当が知り得た特ネタを中心に、超マニアックでDEEPな耳寄り情報をお届け。購入する前にちょっと見て、絶対に損はさせません!
配信日時:2017年6月28日 15時00分
20年近く前の名器、『スティールヘッド』『スティールヘッド・プラス』を知っていますか?
1 / 2
女子プロたちは「小ぶり」と言っていたが、過去の名器と比べると全然大きい!
今でこそ、ギア担当をしているが、キャロウェイのフェアウェイウッドの名器、『スティールヘッド』(1998年発売)や2代目の『スティールヘッド・プラス』(2001年発売)は入社前の学生時代から随分とお世話になったクラブ。もう、「こんなに打ちやすいフェアウェイウッドが他にあるのか!?」と、当時は本当に手放せない武器だった。
これは筆者だけが感じたことではなく、プロからアマチュアまで、使ったすべてのゴルファーが同じことを感じたはず。この時代のキャロウェイのウッドはスルーボア(シャフトがソールまで貫通している)で、すごく低重心なクラブだった。特にグレーのクラウンの初代『スティールヘッド』はすごく小ぶりだが、使用していた『M10DB』のスチールシャフトとの相性がよく、どんなライからでも抜けやすく、高弾道でラインを出しやすかった。
また、2代目の『スティールヘッド・プラス』はディープフェースになってよりティショットで使いやすく、たまにチーピンが来るが、これまた低重心で使いやすいクラブだった。初代『スティールヘッド』はそれこそいまだに多くのプロに愛され続け、谷口徹や久保谷健一など、当時キャロウェイと契約していたプロが長年手放せない状態。2代目もそれに近いものがある。
これは筆者だけが感じたことではなく、プロからアマチュアまで、使ったすべてのゴルファーが同じことを感じたはず。この時代のキャロウェイのウッドはスルーボア(シャフトがソールまで貫通している)で、すごく低重心なクラブだった。特にグレーのクラウンの初代『スティールヘッド』はすごく小ぶりだが、使用していた『M10DB』のスチールシャフトとの相性がよく、どんなライからでも抜けやすく、高弾道でラインを出しやすかった。
また、2代目の『スティールヘッド・プラス』はディープフェースになってよりティショットで使いやすく、たまにチーピンが来るが、これまた低重心で使いやすいクラブだった。初代『スティールヘッド』はそれこそいまだに多くのプロに愛され続け、谷口徹や久保谷健一など、当時キャロウェイと契約していたプロが長年手放せない状態。2代目もそれに近いものがある。
さて、名器『スティールヘッド』の名を冠した最新作『スティールヘッドXR』を見てみよう。
ソールを見る限り、明らかに初代と2代目の特長であった、「ホークアイ・ソール」が踏襲されているように見える。また、構えた時の顔は、女子プロたちは「小ぶり」だと語ったが、初代や2代目に比べるとひと回り以上大きくなっている。初代や2代目はフェース面積が小さかったが、この点は現代風に改良されており、十分なフェース面積を持っていた。
ソールを見る限り、明らかに初代と2代目の特長であった、「ホークアイ・ソール」が踏襲されているように見える。また、構えた時の顔は、女子プロたちは「小ぶり」だと語ったが、初代や2代目に比べるとひと回り以上大きくなっている。初代や2代目はフェース面積が小さかったが、この点は現代風に改良されており、十分なフェース面積を持っていた。
構えた時の顔のシルエットは、初代と2代目をしっかりと受け継いでいる。今では珍しいこのシルエット。フェース上部の丸みである“鼻緒”と呼ばれる部分が張り出しており、ヘッド後方は短め。つまり、昔ながらのパーシモンライクな雰囲気を持つ洋ナシ形状とでも呼ぼうか。
昨今の他社のフェアウェイウッドに多い、「丸型でヘッド後方が長い投影面積が大きなもの」とは一線を画す、クラシカルな顔であるのは間違いない。
昨今の他社のフェアウェイウッドに多い、「丸型でヘッド後方が長い投影面積が大きなもの」とは一線を画す、クラシカルな顔であるのは間違いない。
形だけじゃない! 名器の性能をしっかり受け継いでいる!
前置きが長くなった。100球以上打ち込んだ結論を本音で書く。これは、発売前だが名器と認定していいと思う。クラブに「オートフォーカス機能でも付いているのか!?」と疑いたくなるくらい、曲がらない。当たる。とにかく打ちやすい。そして、弾きと球持ち感を両立した打感に恍惚としてしまった……。
打ったのは3Wの純正S。筆者のヘッドスピード(50m/s)には軽すぎるため、“ボールの頭を叩くミス”が出そうなスペックである。しかも、3Wは無理して球を上げようとしがちだから、余計にそういったミスを想像していたが、その不安は杞憂に終わった。
キャロウェイらしい、パキッ!という弾きのいい高音がするのだが、手に伝わる感触がすごく球を長く捉えている感じがする。ボールが一旦フェースに当たり、ヘッドがたわんでもう一度ボシュっとしっかり押し出す感じ。この打感が気持ち良すぎて球数はどんどんかさむ……。
なんでこんなに当たるのか? なんでこんなに曲がらないのか? 答えを想像すると、名器の後継だけに「バルジとロールがしっかり付いているのではないか?」と当初は疑った。トゥ寄りやヒール寄りに当たっても、ターゲットに戻ってくる上、上部打点、下部打点でも中・高弾道で高さが揃ってしっかりキャリーが出るからだ。
そうこうしていると、昨日キャロウェイからプレスリリースが発表された。なるほど、そういうことだったのか! リリースを読んで納得した。
このクラブ、3Wは通常なら43インチだが、0.5インチ短い42.5インチだったのだ! そして、次世代フェースカップと呼ばれるレーザー溶接製法の採用で、トゥ・ヒール方向にルール限界近いボール初速を実現するテクノロジーを採用していた。どおりで当たるし、ミスヒットでも曲がらないはずで、5Wのようにやさしい3Wだったのである。
プレスリリースには昔の同社のように嬉しい記述が。番手が「3+(13.5°)」「3(15°)」「HEAVEN(20.5°)」「4+(16°)」「5(18°)」「7(21°)」「9(24°)」と、ものすごい多番手展開。3Wでこれだけ打ちやすければ、他の番手は一体どうなってしまうのか。これは、ぜひ一度打ってみてほしい。
ちなみに、同社HPによると、約6割のゴルファーがフェアウェイウッドを苦手としているという。そして、芸人の黒田カントリークラブと深堀圭一郎が出演する動画も確認できた。黒田カントリークラブは大げさに言っていたが、筆者もほぼ同じ感想だ。
Text/Mikiro Nagaoka
打ったのは3Wの純正S。筆者のヘッドスピード(50m/s)には軽すぎるため、“ボールの頭を叩くミス”が出そうなスペックである。しかも、3Wは無理して球を上げようとしがちだから、余計にそういったミスを想像していたが、その不安は杞憂に終わった。
キャロウェイらしい、パキッ!という弾きのいい高音がするのだが、手に伝わる感触がすごく球を長く捉えている感じがする。ボールが一旦フェースに当たり、ヘッドがたわんでもう一度ボシュっとしっかり押し出す感じ。この打感が気持ち良すぎて球数はどんどんかさむ……。
なんでこんなに当たるのか? なんでこんなに曲がらないのか? 答えを想像すると、名器の後継だけに「バルジとロールがしっかり付いているのではないか?」と当初は疑った。トゥ寄りやヒール寄りに当たっても、ターゲットに戻ってくる上、上部打点、下部打点でも中・高弾道で高さが揃ってしっかりキャリーが出るからだ。
そうこうしていると、昨日キャロウェイからプレスリリースが発表された。なるほど、そういうことだったのか! リリースを読んで納得した。
このクラブ、3Wは通常なら43インチだが、0.5インチ短い42.5インチだったのだ! そして、次世代フェースカップと呼ばれるレーザー溶接製法の採用で、トゥ・ヒール方向にルール限界近いボール初速を実現するテクノロジーを採用していた。どおりで当たるし、ミスヒットでも曲がらないはずで、5Wのようにやさしい3Wだったのである。
プレスリリースには昔の同社のように嬉しい記述が。番手が「3+(13.5°)」「3(15°)」「HEAVEN(20.5°)」「4+(16°)」「5(18°)」「7(21°)」「9(24°)」と、ものすごい多番手展開。3Wでこれだけ打ちやすければ、他の番手は一体どうなってしまうのか。これは、ぜひ一度打ってみてほしい。
ちなみに、同社HPによると、約6割のゴルファーがフェアウェイウッドを苦手としているという。そして、芸人の黒田カントリークラブと深堀圭一郎が出演する動画も確認できた。黒田カントリークラブは大げさに言っていたが、筆者もほぼ同じ感想だ。
Text/Mikiro Nagaoka