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    PINGの『G425 LST/SFT ドライバー』ってどんなクラブ?

    ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

    配信日時:2020年10月23日 08時00分

    • ギア

    「初めて『G425 SFT』をチョイスさせたドライバーです!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

    <試打スペック>『G425 LST ドライバー』
    ヘッド素材:Ti811チタン合金
    フェース :T9S チタン合金
    ヘッド体積:445cc
    シャフト :ALTA J CB SLATE(S)
    ロフト  :9.0度 (10.5度もあり)
    長さ   :45.75インチ
    ライ角  :58.0度

    <試打スペック>『G425 SFT ドライバー』
    ヘッド素材:Ti811チタン合金
    フェース :T9S チタン合金
    ヘッド体積:460cc
    シャフト :ALTA J CB SLATE(S)
    ロフト  :10.5度
    長さ   :45.75インチ
    ライ角  :59.5度


    ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『G425 LST ドライバー』と『G425 SFT ドライバー』のお話です。

    2本のドライバーをコースに持ち込んで打ってみました。

    まずは、『G425 LST ドライバー』です。

    打音、音量は大きめです。ほんの少し湿った金属系の音質で、日本メーカーの音に近づけている感じがします。初速感が強く、高弾道の棒球が出ます。ロフト9度でも十分です。球筋としては、フェードが打ちやすい、と感じました。

    アベレージで飛距離230ヤード。飛ぶドライバーです。前モデルよりも少しやさしくなったという感じがします。芯をズレたときの許容範囲が広くなりました。ヘッドが小さいという445ccは、見た目ではわかりづらく、むしろ、大きめな印象です。それはピンゴルフらしいと感じる人が多いのかもしれません。

    やさしくなった弊害として、カット目に打って、置きに行こうとすると、とらえて逆球も出るというシーンがありました。今までの『LST ドライバー』とは違って、オートマチックに同じ球を振り抜いて使うゴルファーにオススメします。

    続いて、『G425 SFT ドライバー』です。

    10.5度のみの展開です。ピンゴルフのクラブは、上級者用というイメージが定着しつつあって、腕に自信がないゴルファーは敬遠すると聞きますが、まさに、ワンロフトにそれを感じました。ただ、これが大間違いだったのです。意外にしっかりした10.5度で、上がりすぎず、全く問題なしでした。

    打音は、音量が大きめで、音質は金属系です。PINGらしい音です。高弾道のドローがナチュラルで出ますが、ストレートボールも簡単に狙い通りに打てます。弾道のコントロールがしやすいのです。打ち応えは柔らかめですが、しっかりしていて打った感じが満足感を与えてくれます。

    アベレージで飛距離230ヤード。最長240ヤードでした。右には行かないと考えて振り切ると良い球が出ます。あらゆるゴルファーに『G425 SFT ドライバー』をオススメします。

    今までの『SFT ドライバー』で一番良かったです。個人的には、新しい三機種の中で、『G425 SFT ドライバー』が好きです。変な癖がなく気分良く打てました。

    『G425 LST ドライバー』も、『G425 SFT ドライバー』も、ある意味で個性的であることを宿命づけられたクラブです。新しい2本のドライバーは、どちらも過去の蓄積を一回リセットして、リスタートするという雰囲気を強く感じました。個性と相性が合うと、最強の機能になることがあります。頭をリセットして、先入観なしに、打ってみて欲しいクラブです。

    コメンテータープロフィール

    篠原嗣典
    ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。

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