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クラブ契約フリー・池田勇太のギア哲学。「なぜヨネックスのクラブがいいか、工場行って確かめる!」

クラブ契約フリー・池田勇太のギア哲学。「なぜヨネックスのクラブがいいか、工場行って確かめる!」

取材協力・ヨネックスカントリークラブ 撮影・米山聡明 文・Mikiro Nagaoka

配信日時:2020年10月21日 10時00分

全てが揃う、ワンストップさにも惚れ込む

コース(ヨネックスCC)、練習場(新産ゴルフ練習場)、工場、研究施設と、すべてのサイクルが新潟の一箇所で高速のサイクルを産める点に心酔する池田

コース(ヨネックスCC)、練習場(新産ゴルフ練習場)、工場、研究施設と、すべてのサイクルが新潟の一箇所で高速のサイクルを産める点に心酔する池田

新潟県長岡市の同社の工場複数を視察し終わった池田。同市内のヨネックスカントリークラブの合宿場所に戻り、要望して出来上がった試作品を試していく。このスピード感とワンストップさにも心酔していた。

“工場、練習場、コース、新研究。
新潟には日本のゴルフを底上げする
完璧な環境が揃っている”


「今日視察したシャフト工場の隣にゴルフ練習場が併設されていて気づいたと思うけど、ここ新潟から日本のゴルフを底上げできると感じてるの。このスピード感というのかな、ボクらの要望がすぐ生産現場に伝わり、改善されてすぐ試せる。いいクラブを作るために必要な、工場・研究施設・練習場・コースと、ヨネックスには全てが揃ってる。

ここ、新潟の環境の良さというのかな。メイド・イン・ジャパンのより良い国産クラブが次々と生まれる環境の素晴らしさだよね。その先に喜ぶ日本のゴルファーの方々がいると思うと、本当に新潟は日本のゴルフの希望だと思いますよ。カッコつけてるわけじゃなく、本当にそう思う」
(池田勇太)

これはおべっかでもなんでもなく、池田の本音に他ならない。20代の頃から選手会長として全国を奔走し、国内男子ツアーの試合を増やす活動を水面下で率先して行動してきた池田。その働きや地道な努力は誰にも見えないところで行われてきたため、一般ゴルファーが知る由もないことである。

行動してきた池田だから気づく、新潟製クラブの魅力

ぶっきらぼうなガキ大将のように見えて、実は、ゴルフ界全体の底上げを願って行動してきた池田。その素顔はごく一部の人間にしか、知られていません…

ぶっきらぼうなガキ大将のように見えて、実は、ゴルフ界全体の底上げを願って行動してきた池田。その素顔はごく一部の人間にしか、知られていません…

そして、男の視野は国内男子ツアーだけにない。すべてのゴルフメーカー、ゴルフ従事者、ゴルフ場、そしてゴルファー。ゴルフを愛する人すべて、全体の幸せを常々考えてきたのが池田勇太である。そのために役立つなら、身を粉にして嬉々と行動し続ける、熱き男だと筆者は知っている。

日本のゴルフの未来を憂う気持ちを知るだけに「新潟の環境こそ、希望」と語る姿には、正直、少し痺れてしまった。そのいかつい風貌にも、契約フリーの選手にも似合わない、カッコよく、熱い言葉をぶっきらぼうな言い方で紡ぎ出す。実にアンビバレントだ……。

“全部メイド・イン・ジャパン。
いいクラブを生む環境が
ヨネックスには全部ある”
コンマ数グラムの鉛で微細に調整された、池田の『EZONE CB301』アイアン。実は、一般アマチュアのやさしい技術も“チューン”されています

コンマ数グラムの鉛で微細に調整された、池田の『EZONE CB301』アイアン。実は、一般アマチュアのやさしい技術も“チューン”されています

心酔する“新潟サイクル”で生まれた実例が、現在使用する『EZONE CB301』アイアンである。池田のために調整されたものをみると、アベレージゴルファー向けの同社の『EZONE GT』アイアンと似た、前後に分かれたソール形状になっていた。

元々このソール形状は、【刺さらず真っすぐ抜ける】アマ向けのものだが、「良いものは先入観なく取り入れる。徹底的に試してより良くする」が信条の池田のこと。自身のアイアンにも改良を重ねて取り入れられている。
カーボンシャフト工場に隣設する「ヨネックス新産ゴルフ練習場」。試作品をすぐに試せる環境に「このワンストップさに何か感じない?」と池田。シャフトにもこだわり抜く生粋のクラブ好きの虫が騒ぐ!?
同社の研究施設で、3D動作解析と骨格や筋肉の動きをデータ&可視化する実験に参加。「今まで自分のスイングが嫌いで見ないふりをしてたけど、スイング改善機器として、未来の可能性を感じるね」
同社が注力中のカーボンとスチールを融合させたパターシャフト『スチールコア』について意見交換。「選手の感性や使い勝手を生産現場の方に直接伝えられるのは大きいね。さらに良くなりそう」
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カーボンシャフト工場に隣設する「ヨネックス新産ゴルフ練習場」。試作品をすぐに試せる環境に「このワンストップさに何か感じない?」と池田。シャフトにもこだわり抜く生粋のクラブ好きの虫が騒ぐ!?
上記のように、伝統やしきたりを重んじる昔気質な職人のようで、柔軟に新しいものを吸収し、挑戦する。これも“特殊な”クラブ契約フリーの立場を続ける、池田らしさの一端だ。

今までも、これからも、男の姿勢とヨネックスとの関係は変わることはないだろう。国内屈指の実力者が見初める「新潟から生まれるクラブ」に、今後ますます期待していきたい。

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