今季2勝の野村敏京が凱旋! クラブへの強いこだわりとは?
text by kazuhiro koyama
配信日時:2016年11月23日 15時00分
56度ウェッジを2度立てて使用
ウェッジもヤマハ 『RMX 116ウェッジ 』を使用している。番手は、50度、56度、58度の3本だが、56度のロフト角を2度立てて、54度として使用しているという。彼女の使用するクラブには、調整したロフト角が刻印で表記されている。
ロフト角を立てると、FP値が小さくなり、少しグースネック気味になるものだが、ツアーサービスの手によって、グースがつかないように調整してあるという。それによって、3本のウェッジの形状が揃い、より扱いやすくすることができる。このあたりも顔にこだわる野村には、譲れないところだろう。
逆に、アイアンセットのロフト角は少しだけ寝かせてあるのだという。もともとツアーモデルである『RMX 116 ツアーブレード 』は、現代の一般的なアイアンよりもロフト角を寝かせた設定になっている。最近のストロングロフト化の流行に逆行するように、より大きなロフト角を選択しているのだ。
この設定では、PWと50度ウェッジのロフト差が小さくなる。このあたりの距離を正確に刻み、バーディーレンジにつけるのが、野村の強みの一つだろう。飛距離も出て、ショットも正確、パッティングはツアーでも屈指の上手さと、野村はプロゴルファーとして、ウィークポイントのない選手だ。しかし、最大の特徴はやはり、ショットの正確性、それもアイアンとウェッジショットの切れの良さだろう。
アリア・ジュタヌガーンやレキシー・トンプソンが飛距離を誇り、リディア・コやパク・インビがパッティングの上手さを武器するように、野村はショットの正確性で、世界にその名を轟かそうとしている。その手には、ヤマハ のアイアンとウェッジがあるはずだ。
逆に、アイアンセットのロフト角は少しだけ寝かせてあるのだという。もともとツアーモデルである『RMX 116 ツアーブレード 』は、現代の一般的なアイアンよりもロフト角を寝かせた設定になっている。最近のストロングロフト化の流行に逆行するように、より大きなロフト角を選択しているのだ。
この設定では、PWと50度ウェッジのロフト差が小さくなる。このあたりの距離を正確に刻み、バーディーレンジにつけるのが、野村の強みの一つだろう。飛距離も出て、ショットも正確、パッティングはツアーでも屈指の上手さと、野村はプロゴルファーとして、ウィークポイントのない選手だ。しかし、最大の特徴はやはり、ショットの正確性、それもアイアンとウェッジショットの切れの良さだろう。
アリア・ジュタヌガーンやレキシー・トンプソンが飛距離を誇り、リディア・コやパク・インビがパッティングの上手さを武器するように、野村はショットの正確性で、世界にその名を轟かそうとしている。その手には、
コヤマカズヒロ / ゴルフコラムニスト
雑誌・WEB媒体にレッスンなどのゴルフ記事を執筆。 99年に大手ゴルフショップチェーンの立ち上げに参画。 ゴルフギアに関しては、性能面はもちろん製造・流通まで 幅広い知識のある異色のライター。 1974年・広島生まれ