松山英樹が使う『グレートビッグバーサ』の気になる重心特性は?
text by kazuhiro koyama
配信日時:2016年11月12日 06時30分
『グレートビッグバーサ』の重心特性とは?
『グレートビッグバーサ』の大きな特徴は、ヘッドの外周、つまりプレーヤーにとって一番遠いところに“スライド式ペリメーターウェイト”を設置していること。ウェイトだけでなく、レールの部分にも重量があるので、ヘッドの重心はより遠くなりそうだ。
松山にとっては使いにくいのではないか?と感じる部分はこの特性で、『ZR30』はヘッドの重心が浅く、シャフトの軸線上に近い位置にある。これはミスの許容性に関してはシビアになる反面、松山のようなパワーヒッターには操作しやすくなるメリットがある。愛用のマッスルバックアイアンとの相性も良いだろう。
案ずるより産むが易し、ということで、ALBA本誌の【アルバギア総研】にも登場中の山崎康寛氏にヘッド重心を実測してもらった。山崎さんは東京・練馬でスタジオCGAというゴルフ工房を構えるカリスマクラフトマンだ。
その結果が以下になる。シャフトスリーブを付けた状態で計測したため、より使用時に近い数値になっている。さらに“スライド式ペリメーターウェイト”を稼働した際の重心も計測した。
【ニュートラルポジション】
重心距離 38.9mm
重心深度 37.5mm
重心高 32.8mm
【フェードポジション】
重心距離 40.1mm
重心深度 39.0mm
重心高 32.5mm
【ドローポジション】
重心距離 37.4mm
重心深度 36.5mm
重心高 31.8mm
この計測結果を見ると、ウェイトポジションをフェード寄り(左方向)にすると、重心距離も重心深度も長くなり、より重心が遠くになる。ドロー寄りにすれば、逆でどちらも短くなる。松山は当初かなりフェード寄りにして使用していた。つまり、重心はかなり遠い位置にあったわけだが、『三井住友VISA太平洋マスターズ』では、よりニュートラルに近いポジションにまで移動している。操作性を向上するにはドロー寄りのポジションにしたほうが都合が良いので、今後もこのあたりは微調整が続けられるだろう。
【計測したキャロウェイ『グレートビッグバーサ』のスペック】
総重量:309.3g
長さ:45.125インチ(60度法)
バランス:D1.5
シャフト振動数:241cpm
ヘッド重量:193.7g(スリーブなし)、201.8g(スリーブあり)
重心角:23度(※ノーマルポジション)
※純正シャフト/ロフト角9度/Sフレックス
松山にとっては使いにくいのではないか?と感じる部分はこの特性で、『ZR30』はヘッドの重心が浅く、シャフトの軸線上に近い位置にある。これはミスの許容性に関してはシビアになる反面、松山のようなパワーヒッターには操作しやすくなるメリットがある。愛用のマッスルバックアイアンとの相性も良いだろう。
案ずるより産むが易し、ということで、ALBA本誌の【アルバギア総研】にも登場中の山崎康寛氏にヘッド重心を実測してもらった。山崎さんは東京・練馬でスタジオCGAというゴルフ工房を構えるカリスマクラフトマンだ。
その結果が以下になる。シャフトスリーブを付けた状態で計測したため、より使用時に近い数値になっている。さらに“スライド式ペリメーターウェイト”を稼働した際の重心も計測した。
【ニュートラルポジション】
重心距離 38.9mm
重心深度 37.5mm
重心高 32.8mm
【フェードポジション】
重心距離 40.1mm
重心深度 39.0mm
重心高 32.5mm
【ドローポジション】
重心距離 37.4mm
重心深度 36.5mm
重心高 31.8mm
この計測結果を見ると、ウェイトポジションをフェード寄り(左方向)にすると、重心距離も重心深度も長くなり、より重心が遠くになる。ドロー寄りにすれば、逆でどちらも短くなる。松山は当初かなりフェード寄りにして使用していた。つまり、重心はかなり遠い位置にあったわけだが、『三井住友VISA太平洋マスターズ』では、よりニュートラルに近いポジションにまで移動している。操作性を向上するにはドロー寄りのポジションにしたほうが都合が良いので、今後もこのあたりは微調整が続けられるだろう。
【計測したキャロウェイ『グレートビッグバーサ』のスペック】
総重量:309.3g
長さ:45.125インチ(60度法)
バランス:D1.5
シャフト振動数:241cpm
ヘッド重量:193.7g(スリーブなし)、201.8g(スリーブあり)
重心角:23度(※ノーマルポジション)
※純正シャフト/ロフト角9度/Sフレックス