ミズノの『JPX921 フォージド アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時:2020年12月11日 08時00分
「想定より10倍以上素晴らしい!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>『JPX921 フォージド アイアン』
ヘッド :#5〜#7 クロムモリブデン鋼(SCM4140)精密鋳造/4120
#8〜PW マイルドスチール(S25CM)精密鍛造/1025E
シャフト:N.S.PRO MODUS3 TOUR105 (S)
ロフト :#5/24度、#6/27度、#7/31度、#8/35度、#9/40度、PW/45度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『JPX921 フォージド アイアン』のお話です。
『JPX921 フォージド アイアン』を構えると、一瞬、マッスルバックのアイアンかと思うほど、ヘッドはシャープでコンパクトに見えます。ボールに構えると、ボールを包み込むような安心感があります。もちろん、構えやすく狙いやすいアイアンです。ある意味で、ミズノの世界そのものです。
打音はやや控えめの音量で、乾いた金属音質はきれいに響きます。打ち応えはやわらかく、フェースに吸い付くような感触です。ミスヒットとしても飛距離はあまり落ちません。これは想定以上で、素晴らしい機能です。
ただ、敏感に球筋に影響が出る傾向があります。これは使用法次第でプラスにもマイナスにもなります。やや高めの中弾道のボールがナチュラルで打てます。高低の打ち分けもキャビティとは思えないほど楽々出来ます。
一番驚いたのは、スピン性能です。ミドルアイアンからショートアイアンまで、マッスルバックのアイアンと同じようなスピンがかかります。特にショートアイアンは、落下地点から戻るボールも自然に出ました。
飛距離に関しては、ショートアイアンはクラシックなロフトのアイアンより半番手分飛び、ミドルアイアンでは1番手アップになります。
『JPX921 フォージド アイアン』は、マッスルバックのアイアンの性能を持っていながら、キャビティのやさしさを求めるゴルファーにオススメします。マッスルバックのアイアンを使うパワーに陰りが出て、買い換えるというゴルファーにも強くオススメです。
パワーがあるゴルファーには『JPX921 TOUR アイアン』があります。パワーに自信がなくなったけど、本格的なアイアンでボールコントロールしたいゴルファーには、『JPX921 フォージド アイアン』は唯一無二の愛機になる可能性が高いと思われます。
『JPX921 フォージド アイアン』は本当に想定の十倍以上に素晴らしいクラブでした。試打ラウンドなのに2ラウンドして、どちらもベストスコアに近いアンダースコアでした。もしパットがもう少し入ったら、生涯ベストを更新する勢いだったのです。数十年、マッスルバックしか使ってこなかった僕にとって、『JPX921 フォージド アイアン』は自分に足りないマイナスを全て助けてくれる要素に溢れているアイアンでした。
アイアンは感性という要素を満たしてこそ機能すると信じているゴルファーにとって、『JPX921 フォージド アイアン』は新しい扉を開いてくれる絶対的な武器になります。こんなアイアンがあるとは…… と思わせるアイアンです。
ヘッド :#5〜#7 クロムモリブデン鋼(SCM4140)精密鋳造/4120
#8〜PW マイルドスチール(S25CM)精密鍛造/1025E
シャフト:N.S.PRO MODUS3 TOUR105 (S)
ロフト :#5/24度、#6/27度、#7/31度、#8/35度、#9/40度、PW/45度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『JPX921 フォージド アイアン』のお話です。
『JPX921 フォージド アイアン』を構えると、一瞬、マッスルバックのアイアンかと思うほど、ヘッドはシャープでコンパクトに見えます。ボールに構えると、ボールを包み込むような安心感があります。もちろん、構えやすく狙いやすいアイアンです。ある意味で、ミズノの世界そのものです。
打音はやや控えめの音量で、乾いた金属音質はきれいに響きます。打ち応えはやわらかく、フェースに吸い付くような感触です。ミスヒットとしても飛距離はあまり落ちません。これは想定以上で、素晴らしい機能です。
ただ、敏感に球筋に影響が出る傾向があります。これは使用法次第でプラスにもマイナスにもなります。やや高めの中弾道のボールがナチュラルで打てます。高低の打ち分けもキャビティとは思えないほど楽々出来ます。
一番驚いたのは、スピン性能です。ミドルアイアンからショートアイアンまで、マッスルバックのアイアンと同じようなスピンがかかります。特にショートアイアンは、落下地点から戻るボールも自然に出ました。
飛距離に関しては、ショートアイアンはクラシックなロフトのアイアンより半番手分飛び、ミドルアイアンでは1番手アップになります。
『JPX921 フォージド アイアン』は、マッスルバックのアイアンの性能を持っていながら、キャビティのやさしさを求めるゴルファーにオススメします。マッスルバックのアイアンを使うパワーに陰りが出て、買い換えるというゴルファーにも強くオススメです。
パワーがあるゴルファーには『JPX921 TOUR アイアン』があります。パワーに自信がなくなったけど、本格的なアイアンでボールコントロールしたいゴルファーには、『JPX921 フォージド アイアン』は唯一無二の愛機になる可能性が高いと思われます。
『JPX921 フォージド アイアン』は本当に想定の十倍以上に素晴らしいクラブでした。試打ラウンドなのに2ラウンドして、どちらもベストスコアに近いアンダースコアでした。もしパットがもう少し入ったら、生涯ベストを更新する勢いだったのです。数十年、マッスルバックしか使ってこなかった僕にとって、『JPX921 フォージド アイアン』は自分に足りないマイナスを全て助けてくれる要素に溢れているアイアンでした。
アイアンは感性という要素を満たしてこそ機能すると信じているゴルファーにとって、『JPX921 フォージド アイアン』は新しい扉を開いてくれる絶対的な武器になります。こんなアイアンがあるとは…… と思わせるアイアンです。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。