ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。ダンロップ『スリクソン ZX5 アイアン』の印象をお伝えします。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、ダンロップが2020年10月17日に発売しました。コピーは“「MAINFRAME」が大きなたわみを生み出し、ボールスピードアップ。高初速による力強い大きな飛びと方向安定性を兼ね備えたスリクソン ZX5 アイアン。”です。

『ZX』シリーズは2種類が発売されましたが、『ZX5』はやさしいほうの位置付けになるアイアンです。

注目するテクノロジーは、「スピードグルーブ」です。フェースの裏側なので見ることは出来ませんが、フェースの上部と下部とトウ側の外周部分に溝を入れています。打点位置には「最適フェース肉厚分布設計」の「MAINFRAME」が相乗効果を生んで、大きくフェースをたわませて、初速アップさせるそうです。

次に興味深いのが、「番手別溝設計」です。ロングアイアンからミドルアイアン（4番〜7番）の溝は、広く、浅くすることで、スピン量が最適になって、安定した飛距離性能を生み、ショートアイアン（8番〜PW）は、狭く、深く、本数も多くすることで、ラフなどの湿った条件でのスピン性能が向上し、ライの違いでスピンがばらつかないようにしているそうです。

世田谷店のお客様の『スリクソン ZX5 アイアン』反応は、良好です。試打してみると、飛距離が出る、というわかりやすい結果が出るからです。また、構えたときの顔が良いという声も多いです。

スリクソンを使ってみたいけれど、今までは難しくて無理だったというお客様が、このアイアンなら打ててしまうのです。スリクソンを使っていたお客様の買い換えのほうが多いのですが、なかなか面白い現象です。『スリクソン ZX5 アイアン』は売れています。

自分でも打ってみました。距離性能は凄いです。それが最初の印象です。ただ、打音がかなり弾ける強い音質なので、この辺りは好みが分かれるところです。

特に良いと感じたのは、ソール形状です。見るとハッキリとわかりますが、跳ねるように作っていながら、抜けも良くなるように上手く出来ています。このソールが、ちゃんと機能してくれるのです。払っても良し、打ち込んでも良し、本当に素晴らしいと感心しました。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、スリクソンを使いたかったのに諦めていたゴルファーにオススメします。アイアンとしての完成度が高いクラブですので、飛距離が欲しいゴルファーにもオススメします。

スリクソンの新しい『ZX』というブランドのアイアンは良いです。正直な話、最近のスリクソンのアイアンはイマイチな印象のものが多く、広くオススメできるアイアンがなかったのです。『スリクソン ZX5 アイアン』は、広くオススメできるクラブです。

佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。