ダンロップの『スリクソン ZX5 アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時:2020年12月18日 08時00分
「機能てんこ盛りのやさしいアイアン!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>『スリクソン ZX5 アイアン』
ヘッド :(#4〜#7)軟鉄(S20C)+タングステンニッケルウェイト
(#8〜PW)軟鉄(S20C)
フェース:クロムバナジウム鋼
シャフト:Diamana ZX for IRON カーボンシャフト(S)
ロフト :#4/22度、#5/24度、#6/27度、#7/31度、#8/35度、#9/39度、PW/44度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『スリクソン ZX5 アイアン』のお話です。
色々なタイプのゴルファーが使えるアイアンだとわかるスペックがあります。シャフトのバリエーションです。今回、ラウンド試打させていただいたのは、カーボンシャフトが装着された『スリクソン ZX5 アイアン』でしたが、それ以外に、スチールシャフトの「N.S.PRO 950GH DST」、「N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DST」、受注生産の「N.S.PRO 950GH neo」の3種類があるのです。
ツアープロやハードヒッターが使えるスペックではありませんが、アマチュアの上から下までをフォローするシャフトラインアップです。
コースに持ち込んでラウンドしてみました。アドレスしてみると、グースしていて、少しずんぐりした印象です。ユーティリティの要素が入っているアイアンという感じもしました。
良いと感じたのは、番手のフローです。アイアンを順番に、1本ずつアドレスしてみると、ショートアイアンは締まって見えて、ロングアイアンはやさしく大きく見えるのです。細かい部分を観察すると、色々な部分が丁寧に調整されていることがわかります。アドレスしたときに、狙いやすく、安心感を得られるアイアンです。
打音は、音量は控えめで、やさしい音質です。打ち応えは、やわらかく、芯に当たったときの抜ける感覚はお見事で、快感を得られます。感じたのは、やさしいけど、本格派、です。
実は、カーボンのSフレックスのシャフトがやわらかすぎて、合わせて打つのに慣れるまで2ホールぐらい費やしました。ダンロップのカーボンシャフトは、時々ですが、想像を超えるやわらかさのときがあります。これは力が衰えてきたオールドゴルファーや、女性ゴルファーには、唯一無二に機能してくれることもあるので、単なるマイナスではなく、120点を叩き出すこともあるのですが、僕には合いませんでした。
最初の2ホールの中で、酷いミスヒットがありました。9番アイアンで、5センチぐらいダフってしまったのです。普段なら、狙った距離の半分も飛ばない酷いミスでしたが、10ヤードぐらいしかショートしなかったのです。やさしさを前面に押し出しているアイアンが、『スリクソン ZX5 アイアン』です。
飛距離は、クラシックロフトのアイアンと比較すると1番手アップという感じです。楽にボールが上がります。感心したのはスピン性能です。ツアーモデルのようなスピン性能で、ショートアイアンは、バックスピンでボールが戻るホールもありました。
『スリクソン ZX5 アイアン』は、本格的なのに、やさしい機能がフルに発揮されるアイアンが欲しいゴルファーにオススメします。ハードヒッター以外の多くのゴルファーにオススメできます。
ラウンドしながら、スチールシャフトだったらなぁ、と何度も考えてしまいました。合っていないシャフトでも、機能や特徴などはわかるのですけど、それらを確認するたびに、しっかりしたシャフトで打てば、もっとわかるのかもしれない、と考えてしまったのです。『スリクソン ZX5 アイアン』は、高機能がてんこ盛りのクラブです。スリクソンという先入観を捨てて、打って欲しいクラブです。
ヘッド :(#4〜#7)軟鉄(S20C)+タングステンニッケルウェイト
(#8〜PW)軟鉄(S20C)
フェース:クロムバナジウム鋼
シャフト:Diamana ZX for IRON カーボンシャフト(S)
ロフト :#4/22度、#5/24度、#6/27度、#7/31度、#8/35度、#9/39度、PW/44度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『スリクソン ZX5 アイアン』のお話です。
色々なタイプのゴルファーが使えるアイアンだとわかるスペックがあります。シャフトのバリエーションです。今回、ラウンド試打させていただいたのは、カーボンシャフトが装着された『スリクソン ZX5 アイアン』でしたが、それ以外に、スチールシャフトの「N.S.PRO 950GH DST」、「N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DST」、受注生産の「N.S.PRO 950GH neo」の3種類があるのです。
ツアープロやハードヒッターが使えるスペックではありませんが、アマチュアの上から下までをフォローするシャフトラインアップです。
コースに持ち込んでラウンドしてみました。アドレスしてみると、グースしていて、少しずんぐりした印象です。ユーティリティの要素が入っているアイアンという感じもしました。
良いと感じたのは、番手のフローです。アイアンを順番に、1本ずつアドレスしてみると、ショートアイアンは締まって見えて、ロングアイアンはやさしく大きく見えるのです。細かい部分を観察すると、色々な部分が丁寧に調整されていることがわかります。アドレスしたときに、狙いやすく、安心感を得られるアイアンです。
打音は、音量は控えめで、やさしい音質です。打ち応えは、やわらかく、芯に当たったときの抜ける感覚はお見事で、快感を得られます。感じたのは、やさしいけど、本格派、です。
実は、カーボンのSフレックスのシャフトがやわらかすぎて、合わせて打つのに慣れるまで2ホールぐらい費やしました。ダンロップのカーボンシャフトは、時々ですが、想像を超えるやわらかさのときがあります。これは力が衰えてきたオールドゴルファーや、女性ゴルファーには、唯一無二に機能してくれることもあるので、単なるマイナスではなく、120点を叩き出すこともあるのですが、僕には合いませんでした。
最初の2ホールの中で、酷いミスヒットがありました。9番アイアンで、5センチぐらいダフってしまったのです。普段なら、狙った距離の半分も飛ばない酷いミスでしたが、10ヤードぐらいしかショートしなかったのです。やさしさを前面に押し出しているアイアンが、『スリクソン ZX5 アイアン』です。
飛距離は、クラシックロフトのアイアンと比較すると1番手アップという感じです。楽にボールが上がります。感心したのはスピン性能です。ツアーモデルのようなスピン性能で、ショートアイアンは、バックスピンでボールが戻るホールもありました。
『スリクソン ZX5 アイアン』は、本格的なのに、やさしい機能がフルに発揮されるアイアンが欲しいゴルファーにオススメします。ハードヒッター以外の多くのゴルファーにオススメできます。
ラウンドしながら、スチールシャフトだったらなぁ、と何度も考えてしまいました。合っていないシャフトでも、機能や特徴などはわかるのですけど、それらを確認するたびに、しっかりしたシャフトで打てば、もっとわかるのかもしれない、と考えてしまったのです。『スリクソン ZX5 アイアン』は、高機能がてんこ盛りのクラブです。スリクソンという先入観を捨てて、打って欲しいクラブです。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。