PINGの『G425 アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時:2021年1月8日 08時00分
「とことんPINGらしいアイアンである!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>『G425 アイアン』
ヘッド :ハイパー17-4ステンレススチール
シャフト:N.S.PRO MODUS TOUR 105(S)
ロフト :#4/20.5度、#5/23.5度、#6/26.5度、#7/30度、#8/34.5度、#9/39.5度、PW/44.5度、UW/49.5度、SW/54度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『G425 アイアン』のお話です。
『G425 アイアン』は、まず、丁寧に作られているという印象を持ちました。グースの具合が番手ごとにフローするのですが、見事な統一感があるのです。グースはややきつめですが、PINGのアイアンが好きなゴルファーにはスタンダードだといえる範囲です。
打音は、音量は少し小さめです。音質はハイブリッドっぽい残響が少なく、湿った感じになります。打ち応えはやわらかく、芯感はあまりありませんが、手応えはかなり詳細に手に伝わります。『G425 アイアン』は、フェースが新素材ではなくとも、初速感があります。
コースで1ラウンドしましたが、ミドルアイアンは、ロフトよりもキャリーが少し出ます。グリーン上で、ワンピンぐらいは転がります。ただ、ショートアイアンは飛びすぎることはなく、むしろ、ロフト通りのキャリーになって、スピンもかかります。
しっかりした高弾道のボールが気持ち良く打てるのが、『G425 アイアン』の良い点だと思いました。
オートマチックに同じ弾道で、狙い通りに打っていくゴルファーには、『G425 アイアン』はオススメです。感性を重視して、打感などを求めるゴルファーには響かないかもしれませんが、ミスに強いアイアンという意味は、打てば理解できると思います。
『G425 アイアン』は、良くも悪くもPINGらしいと感じました。PINGは、現在、複数のアイアンが発売して、それぞれに健闘しているらしいと耳にします。中空マッスルを筆頭に、ヒットしているアイアンもあるのは有名です。
いわゆる、中空マッスルで最先端を追求して、キャビティ形状のアイアンが欲しいゴルファーのために、『G425 アイアン』があるのだと、途中から考えるようになりました。飛距離を追求すると、アイアンは、飛ぶほどアイアンとしての難易度が上がります。『G425 アイアン』は、そういう迷路に入らずに、出来ることを確実するというようなメッセージを感じました。飛距離が欲しいなら別のアイアンが、PINGにはあります、という感じです。
個人的には、飛距離性能が麻痺しつつある中で、『G425 アイアン』の存在意義は、程良いバランスを伝えているように思えてならないのです。PINGとしての程良いバランスで完成したのが『G425 アイアン』なのだと考えると、わかりやすいと思います。
ヘッド :ハイパー17-4ステンレススチール
シャフト:N.S.PRO MODUS TOUR 105(S)
ロフト :#4/20.5度、#5/23.5度、#6/26.5度、#7/30度、#8/34.5度、#9/39.5度、PW/44.5度、UW/49.5度、SW/54度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『G425 アイアン』のお話です。
『G425 アイアン』は、まず、丁寧に作られているという印象を持ちました。グースの具合が番手ごとにフローするのですが、見事な統一感があるのです。グースはややきつめですが、PINGのアイアンが好きなゴルファーにはスタンダードだといえる範囲です。
打音は、音量は少し小さめです。音質はハイブリッドっぽい残響が少なく、湿った感じになります。打ち応えはやわらかく、芯感はあまりありませんが、手応えはかなり詳細に手に伝わります。『G425 アイアン』は、フェースが新素材ではなくとも、初速感があります。
コースで1ラウンドしましたが、ミドルアイアンは、ロフトよりもキャリーが少し出ます。グリーン上で、ワンピンぐらいは転がります。ただ、ショートアイアンは飛びすぎることはなく、むしろ、ロフト通りのキャリーになって、スピンもかかります。
しっかりした高弾道のボールが気持ち良く打てるのが、『G425 アイアン』の良い点だと思いました。
オートマチックに同じ弾道で、狙い通りに打っていくゴルファーには、『G425 アイアン』はオススメです。感性を重視して、打感などを求めるゴルファーには響かないかもしれませんが、ミスに強いアイアンという意味は、打てば理解できると思います。
『G425 アイアン』は、良くも悪くもPINGらしいと感じました。PINGは、現在、複数のアイアンが発売して、それぞれに健闘しているらしいと耳にします。中空マッスルを筆頭に、ヒットしているアイアンもあるのは有名です。
いわゆる、中空マッスルで最先端を追求して、キャビティ形状のアイアンが欲しいゴルファーのために、『G425 アイアン』があるのだと、途中から考えるようになりました。飛距離を追求すると、アイアンは、飛ぶほどアイアンとしての難易度が上がります。『G425 アイアン』は、そういう迷路に入らずに、出来ることを確実するというようなメッセージを感じました。飛距離が欲しいなら別のアイアンが、PINGにはあります、という感じです。
個人的には、飛距離性能が麻痺しつつある中で、『G425 アイアン』の存在意義は、程良いバランスを伝えているように思えてならないのです。PINGとしての程良いバランスで完成したのが『G425 アイアン』なのだと考えると、わかりやすいと思います。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。