タイトリストの『TSi3 ドライバー』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時:2021年2月12日 08時00分
「『TSi3』はストレートにぶっ飛ばす!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>『TSi3ドライバー』
ヘッド素材:チタン合金鋳造
フェース :ATI 425 チタン合金
ヘッド体積:460cc
シャフト :TSP322 55(S)
ロフト :9度、10度(特注で8度もあり)
長さ :45.5インチ
ライ角 :58.5度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『TSi3ドライバー』のお話です。
『TSi3ドライバー』は、今までは弾道調整でウェイトを動かせる機能と同様のテクノロジーをヘッドの後部に搭載しています。面白いのは弾道というより打点の最適化のためのテクノロジーだと、タイトリストが説明しているところです。弾道調整のウェイトで弾道は変わらないドライバーはたくさんあります。『TSi3ドライバー』の説明は、強力な説得力があります。
『TSi3ドライバー』は、アドレスビューが特別です。ヘッドがシャープで小ぶりに見えるのです。それでいて、実際は460ccのヘッドの許容性は持ち合わせているというところがお見事です。丸いシェイプのヘッドが個人的には好きなので、トウ側を逃がしているように見えるところも好印象でした。
『TSi3ドライバー』が打ちたくなるドライバーだと感じたもう一つの理由は、フェースラインが美しいことです。アドレスしたときに、不安なく構えられます。
実際に打ってみました。今回は意図的に、ロフト9度と10度を打ちました。
『TSi3ドライバー』は、基本的にはストレートに飛ぼうとするボールが打てます。曲げようとしても、反応が鈍いと感じるほどでした。今までの『3』の名称のドライバーとは雲泥の差があります。
打音はやや大きめ、残響がない金属系の音質です。この辺りは、タイトリストファンも納得の伝統を感じさせます。やわらかい打ち応えです。初速感もあります。ちょっと面白かったのは、10度のほうが潰れ感が強く、それが曲がりの少なさに繋がっているように感じましたが、9度は初速感が増して、飛距離が出たことです。
『TSi3ドライバー』は、ロフトに関係なく、やや低めの高弾道が出ます。ラウンド中の平均飛距離220ヤード。最高飛距離は9度の240ヤードでした。トップクラスに飛ぶドライバーです。
ヘッドスピードが速いゴルファーにオススメします。本当の意味で機能を使い熟すためには、それなりのヘッドスピードがあったほうが有利だからです。また、右に行くわけではなく、それなりにとらえるので、フェード打ちのゴルファーにもオススメします。
打っていて、安心感が増していくような不思議な感触がありました。どんどんドライバーに慣れていく感じは、使えば使うほど良くなる予感をさせます。
『TSi3ドライバー』は、タイトリストが新しいツアードライバー改革を目指したものだと、勝手に納得しました。方向性能を優先するゴルファーは10度のロフトを、飛距離を優先するゴルファーは9度を打って欲しいです。計測器でも結果が出るようですが、コースでこそ、『TSi3ドライバー』の魅力は開花します。
ヘッド素材:チタン合金鋳造
フェース :ATI 425 チタン合金
ヘッド体積:460cc
シャフト :TSP322 55(S)
ロフト :9度、10度(特注で8度もあり)
長さ :45.5インチ
ライ角 :58.5度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『TSi3ドライバー』のお話です。
『TSi3ドライバー』は、今までは弾道調整でウェイトを動かせる機能と同様のテクノロジーをヘッドの後部に搭載しています。面白いのは弾道というより打点の最適化のためのテクノロジーだと、タイトリストが説明しているところです。弾道調整のウェイトで弾道は変わらないドライバーはたくさんあります。『TSi3ドライバー』の説明は、強力な説得力があります。
『TSi3ドライバー』は、アドレスビューが特別です。ヘッドがシャープで小ぶりに見えるのです。それでいて、実際は460ccのヘッドの許容性は持ち合わせているというところがお見事です。丸いシェイプのヘッドが個人的には好きなので、トウ側を逃がしているように見えるところも好印象でした。
『TSi3ドライバー』が打ちたくなるドライバーだと感じたもう一つの理由は、フェースラインが美しいことです。アドレスしたときに、不安なく構えられます。
実際に打ってみました。今回は意図的に、ロフト9度と10度を打ちました。
『TSi3ドライバー』は、基本的にはストレートに飛ぼうとするボールが打てます。曲げようとしても、反応が鈍いと感じるほどでした。今までの『3』の名称のドライバーとは雲泥の差があります。
打音はやや大きめ、残響がない金属系の音質です。この辺りは、タイトリストファンも納得の伝統を感じさせます。やわらかい打ち応えです。初速感もあります。ちょっと面白かったのは、10度のほうが潰れ感が強く、それが曲がりの少なさに繋がっているように感じましたが、9度は初速感が増して、飛距離が出たことです。
『TSi3ドライバー』は、ロフトに関係なく、やや低めの高弾道が出ます。ラウンド中の平均飛距離220ヤード。最高飛距離は9度の240ヤードでした。トップクラスに飛ぶドライバーです。
ヘッドスピードが速いゴルファーにオススメします。本当の意味で機能を使い熟すためには、それなりのヘッドスピードがあったほうが有利だからです。また、右に行くわけではなく、それなりにとらえるので、フェード打ちのゴルファーにもオススメします。
打っていて、安心感が増していくような不思議な感触がありました。どんどんドライバーに慣れていく感じは、使えば使うほど良くなる予感をさせます。
『TSi3ドライバー』は、タイトリストが新しいツアードライバー改革を目指したものだと、勝手に納得しました。方向性能を優先するゴルファーは10度のロフトを、飛距離を優先するゴルファーは9度を打って欲しいです。計測器でも結果が出るようですが、コースでこそ、『TSi3ドライバー』の魅力は開花します。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。