アマ10人試打の結果で見えた! 追加されたミズノ『ST-X』『ST-Z』ドライバーの本当の性能
『JPX921』シリーズが絶好調のミズノの試打会で、『ST』の追加機種を発見! フィッティングを受けに来ていたアマチュアの生声を聞くと、追加された『ST-X』『ST-Z』含め、4機種がどんな人に合うのかが見えた!
配信日時:2021年3月17日 06時00分
原英莉花、西郷真央が投入した『ST-X』ドライバー
昨季使用していた『ST200X』ドライバーから、原英莉花や西郷真央が今年の開幕戦で『ST-X』ドライバーに変更。既報のとおり、西郷真央は「当たると20ヤード、そうでなくても10ヤードは伸びた」と話している。従来のつかまる『ST200X』、叩ける『ST200』という棲み分けされたモデルと置き換えるのではなく、「ST-Z、ST-Xはあくまで追加機種です」というのがミズノの弁だ。
▶ミズノ『ST-X』ドライバー投入の西郷真央、+20yの衝撃。もう1機種『ST-Z』も、なぜ飛ぶのか?
デザインがよく似た4機種ものドライバーラインナップとは、他社にも中々ないパターンである。(他社では3機種体制が多く、もっとパッと見の違いが分かりやすい)単純に「なぜ、4機種ものドライバーが必要なのか?」と疑問が湧いてくる。
そこで、追加された『ST-Z』ドライバー含め、「新作は誰向けでどんなクラブなのか?」率直な印象をアマ10名に聞くと、「新しい2つは安定感がある中、つかまる『ST-X』に対し『ST-Z』は叩ける」というものだった。つかまりと逃しの両極に大きく割れていた『ST200』シリーズの真ん中に位置すると言う。
▶ミズノ『ST-X』ドライバー投入の西郷真央、+20yの衝撃。もう1機種『ST-Z』も、なぜ飛ぶのか?
デザインがよく似た4機種ものドライバーラインナップとは、他社にも中々ないパターンである。(他社では3機種体制が多く、もっとパッと見の違いが分かりやすい)単純に「なぜ、4機種ものドライバーが必要なのか?」と疑問が湧いてくる。
そこで、追加された『ST-Z』ドライバー含め、「新作は誰向けでどんなクラブなのか?」率直な印象をアマ10名に聞くと、「新しい2つは安定感がある中、つかまる『ST-X』に対し『ST-Z』は叩ける」というものだった。つかまりと逃しの両極に大きく割れていた『ST200』シリーズの真ん中に位置すると言う。
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ソールのトゥ側がカーボンになった『ST-X』は、元々ミズノのドライバー使用者に大好評!原英莉花や西郷真央も同じ図式!?
これは原英莉花や西郷真央など、プロゴルファーも同じ図式かもしれない。アマ試打結果では、元々ミズノのドライバー使用者ほど『ST-X』を選ぶ人が多くなる結果となった。杉浦さんは「俊敏に返せる『ミズノプロModel-E』より安定感があるし、その上で『ST-X』の方がつかまります」、菊池さんは「『ST-X』より『ST200X』の方がラクにつかまる」と話す。
持ち球がスライス傾向で、右への出球を嫌う人には既存機種の『ST200X』ドライバーが依然として高評価なのが印象的だった。構えた時の形状を見ると、それも納得である。追加機種『ST-X』は、ややフックフェースの『ST200X』に対して、スクエアフェースで安定性が高く、フェース開閉が穏やかになるとの声が多かった。
持ち球がスライス傾向で、右への出球を嫌う人には既存機種の『ST200X』ドライバーが依然として高評価なのが印象的だった。構えた時の形状を見ると、それも納得である。追加機種『ST-X』は、ややフックフェースの『ST200X』に対して、スクエアフェースで安定性が高く、フェース開閉が穏やかになるとの声が多かった。
10人中7人が『ST-Z』! 外ブラ使用者に大好評!
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かたや、ピンやテーラーメイドなど、外ブラのドライバー使用者には『ST-Z』が大好評!
かたや、ピンやテーラーメイドなど、元々外ブラのドライバー使用者に大人気だったのが『ST-Z』ドライバーだ。清水さんは「最新の海外ブランドのドライバーと似た感じで飛ぶし、国産のクルクル回るヘッドと違ってフェースが動きづらく、しっかり押せて球が安定する」と話し、なんと10名中7人が『ST-Z』の安定感と飛びを絶賛する結果に。
『ST-Z』は『ST-X』よりもヒールがすっきりした若干のオープンフェース。既存機種の『ST200』ほどのオープンフェースではなく、どちらかと言えば、左を嫌がる人に相性が良く、総じてアマチュア7人はストレートボールを連発する結果になった。
『ST-Z』は『ST-X』よりもヒールがすっきりした若干のオープンフェース。既存機種の『ST200』ほどのオープンフェースではなく、どちらかと言えば、左を嫌がる人に相性が良く、総じてアマチュア7人はストレートボールを連発する結果になった。
当日は、左へ行き過ぎて困る人が少なく、既存機種『ST200』ドライバーは選ばれなかったが、アマ試打でのつかまり順は『ST200X』>『ST-X』>『ST-Z』>『ST200』となった。これは、ミズノが使用しているポジショニングマップとも重なる結果で、「追加機種はど真ん中に位置する」の裏付けが取れた形。
また、追加された『ST-Z』『ST-X』ともに、打ち出しから高い棒球になっていることがレンジボールでも分かる結果に。この辺りは、動画「おっさんず試打」でも確認できていたが、改めて『ST-Z』『ST-X』の高初速✕低スピン効果は誰にでも体感できるものだと分かった。
また、追加された『ST-Z』『ST-X』ともに、打ち出しから高い棒球になっていることがレンジボールでも分かる結果に。この辺りは、動画「おっさんず試打」でも確認できていたが、改めて『ST-Z』『ST-X』の高初速✕低スピン効果は誰にでも体感できるものだと分かった。
【高初速】✕【低スピン】で最適特性なら……、ぶっ飛ぶ!
真っ黒で似たデザインに見える『ST』シリーズ4機種だが、分かりやすい違いは追加モデルのソールに加わったカーボン素材だろう。追加2つのカーボン位置は異なり、『ST-X』は重心距離が短くなるようトゥ側のみ。かたや、安定重視の『ST-Z』はトゥとヒール両方にカーボンを配置し、バックウェイトで深重心・高MOIを狙っている。
『ST』シリーズ全てに共通するのは、高反発ドライバーに使用される禁断のβチタン製フェースで高初速を出せることと、カーボンクラウンによる低重心化で、低スピン弾道を生みやすいこと。4機種はこの飛びに必須条件の【高初速】✕【低スピン】を前提とした上で、前述のつかまりなどのボールフライトをゴルファーが最適に選べる形としたのだ。
その狙いは、プロゴルファーでなくとも、打てば分かる仕上がり。外ブラ使用者なら『ST-Z』から、国産ブランド使用者なら『ST-X』から、まずは試打してみてほしい。
取材協力・ゴルフガーデンフォレスト
撮影・山代厚男