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    【ゴルフプライド】といえば『ツアーベルベット』だが、それ以外のグリップに人気はあるのか?

    ゴルファーなら誰もが見たことがあるグリップが、老舗ブランドのゴルフプライドが出している“ツアベル”こと『ツアーベルベット』ではないだろうか。プロも使っていれば、ゴルフ仲間も挿している。お店でもまず見かける。それだけ売れまくっているグリップがあれば、もう他はいらないんじゃないですか?

    配信日時:2021年5月26日 21時00分

    • ギア
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    ほぼ10年おきに出たグリップがヒット作に

    ゴルフプライドのグリップといえば『ツアーベルベット』(1995年発売)を思い浮かべるゴルファーが多いだろう。国内のマーケットシェアでここ20年くらい1位をキープする“ド定番”のグリップだ。逆に言えば、ゴルフプライドのグリップで『ツアーベルベット』以外は売れているのか? そんな疑問に、日本フェィウィックのマーケティングリーダー・清水努氏はこう答える。

    「確かに、ゴルフプライドの中では『ツアーベルベット』が5割くらいのシェアを占めていますが、それに次いで『MCC』(2004年発売)がプロ・アマチュアを問わず人気がとても高いです。コードとラバーを用いたハイブリッド型であり、目を引くコンビネーションカラーなので見たことがある人も多いのでは。もう一つ、一般ゴルファーには『CP2』(2014年発売)というモデルも支持されています。ゴルフプライド史上最もソフトで弾力があり、このグリップを試し打ちして嫌がる人はほとんどいません。『ツアーベルベット』を含めた3モデルの人気がとくに高いですね」(以下、清水氏)

    オーソドックスな『ツアーベルベット』に対し、カラフルな『MCC』。どんなタイプなのか?
    「マルチコンパウンドの略である『MCC』は、グローブで握る上部は雨が降っても滑りにくいコード(糸入り)で、素手で握る下部は柔らかい握り心地でコントロールしやすいラバー製という、複合的な構造のグリップです。それでいて“機能一辺倒”ではなく、ファッション性を持たせて好きなデザインを選ぶ楽しみもある。『MCC』はNCAA(全米カレッジゴルフ)での使用率も圧倒的に高くて、そこから上がってくる“MCC育ち”の若いプロにも好まれています。そのバージョンアップ版の『MCC TEAMS』は、大学ゴルフ部のチームカラーを意識した15色展開に。カラバリをグンと増やしました」

    そのアメリカでも、やっぱり『ツアーベルベット』が一番人気なのか。

    「実はアメリカの一般市場では『MCC』が一番売れています。その次が『CP2』で、3番手が『ツアーラップ』という人気モデルでになります。日本で圧倒的なシェアを誇る『ツアーベルベット』は、実はアメリカ市場では4位なんです。世界的に見て、今後は『MCC』が“ニュースタンダード”になるかもしれません」
    同じように日米で人気という『CP2』はソフトフィールを謳っているが、あんまり柔らかいと【手の中で動くのでは?】と気になりそうだ。

    「ただ柔らかいだけのグリップじゃありません。グリップエンド側に硬めの『コントロールコア』を内蔵して、スイングするときのネジれを抑えています。この『CP2』は、最も細いアンダーサイズ(45g)、スタンダードサイズ(50g)、太めのミッドサイズ(64g)、最も太いジャンボサイズ(80g)と、4タイプのサイズバリエーションがあることも、多くのユーザーに支持されるポイントでしょう。1つのモデルでこれほどのサイズ&重量違いがそろうグリップはなかなかありません」

    “プラスα”の機能も芯を喰った

    近ごろは“太めグリップ”が人気というが、トレンドはカバーしているのだろうか? グリップの開発プロセスに詳しい、同社のゴルフ営業部・志水秀一氏はこう続ける。

    「れまでは“モデル”の話でしたが、ここからは“機能・テクノロジー”の話になります。プロや上級者から『右手側(グリップ下部)がもっと太いほうがいい』という声が圧倒的に多くあり、実際に下巻きテープを重ねているプロがたくさんいました。そういうツアーのフィードバックから、グリップ下部を下巻き4枚分と太くしたテーパーレス形状(寸胴系)の『PLUS4』という“機能”を搭載したグリップができました。一般ユーザーからは『右手(の太さ)もしっくりくる』という声をいただいています。

    と同時に、ゴルフプライドの主要なモデルの多くには『ミッドサイズ』という“太め・重め”のサイズバリエーションがあります。太めだと、手の中に“遊び”がなくて軽く握っても密着するし、インパクトで動く感じがありません。重量についても、最近は重いグリップの問い合わせが増えています。グリップを重めにして、カウンターバランスのイメージでヘッドを速く振り切るように。実際にクラブ重量は重くしても、バランスを軽くすれば振れるというケースも、人によってはあります。同じスピードで振れれば、クラブが重いほうがインパクトのエネルギーは大きくなるでしょう」
    赤いタテ線がくっきり入る、思い切ったルックスのグリップもある。ゴルフプライドという老舗ブランドの中では“異端”な気がする。

    「はい、『アライン テクノロジー』ですね。赤いラインはスクエアなセットアップやインパクトを導くバックラインのパターンです。見た目だけではなく、赤いラインの周りに溝を設けてセパレートしたりマイクロ加工を施したりして、触ったときもバックラインを感じやすくしました。ゴルフプライドは伝統的なだけでなく、プレーに役立つ革新的なグリップも発信しているんです」(志水氏)

    ゴルフプライドのグリップは、モデル、テクノロジー、サイズ(太さ・重さ)、硬度(硬さ・軟らかさ)、カラーなどをひっくるめて、80くらいの種類があるという。そんなに数多くのバリエーションがホントにいるのだろうか? 前出の清水氏は「はい、必要です」と、間髪を入れずに答える。

    「グリップというパーツには“感覚商材”のような性格もあります。手指のサイズや握力はもとより、握り心地・振り感・打感などのフィーリング、握り方やスイングとの関係性、クラブバランスがどうなるか、シャフトの硬さの感じ方、デザイン・色などさまざまな要素があり、人それぞれに好みや相性は違います。『こういう人にはこのグリップがいい』と、ひと括りにできるものでもありません。一人ひとりのゴルファーのニーズを満たして、ユーザーベネフィットに結びつくグリップを提供するために、これだけ多くの種類をラインナップしました。だからこそ『毎年1つは必ず新しいグリップを出そう』というモットーを掲げています」

    メジャーで圧倒的使用率。でも、契約プロは一人もいない

    世界中のツアーでグリップの使用率No.1という、不動の地位を確立したゴルフプライド。ツアーでの人気の高さを象徴するのが、世界のトッププレーヤーが集まる4大メジャーでの使用率だ。直近6年で80%前後をマークして、2020年には上昇傾向さえ見られる。

    23試合のうちで優勝を逃したのがたった4回と、勝率も断トツ。とはいえ、他のグリップメーカーは選手と契約するケースもあるようだが、ゴルフプライドの使用プロが多い裏にはそういう“大人の事情”もあるのでは? 同社のツアーサポート リーダー・大久保光彦氏は、そんな邪推を打ち消す。
    「ゴルフプライドの契約プロは一人もいません。それでも使用率がこれだけ高いのは、世代を問わず多くのプロがジュニア時代からゴルフプライドを使い、気に入ったグリップを替えないから。ゴルフプライドを自ら選んで使っているのです。プロと契約しないというよりは、契約をする必要がないんです。我々はシャフトに両面テープを巻いて溶剤でグリップを装着する“スリップオン”タイプを開発したリーディングカンパニーであり、すぐに抜き差しできるグリップがツアーで使われるようになってから、ずっと一番に。長い歴史と信頼
    を積み重ねた強みがあります」

    プロはグリップを替えないとはいえ、求めていることはあるはずだ。

    「共通するのは“滑らない”ことです。ただ、同じグリップでも人によって意見が分かれることもあります。我々が多くのラインナップをそろえる理由の一つです。ゴルフプライドはツアーでの使用率が圧倒的に高いからこそ、数多くの有益なフィードバックが得られて、それらの“声”に裏づけられた製品開発につながっています。そのことがユーザーからの信頼に結びついているのではないでしょうか。グリップはプロと全く同じモノをアマチュアが使えるという魅力があるし、だからこそ強いプロが使うグリップは人気が出ます」(大久保氏)

    ラバー製のグリップでアップグレードを続ける

    メーカーが販売するクラブにもともと入る“純正(OEM)グリップ”の採用率も、ゴルフプライドがずっと1位だという。実のところ“純正品”のクオリティはどうなのか? OEMリーダー・志水氏に聞いた。

    「メーカーからのリクエストに応えるために、そして“そのクラブ専用”のグリップに仕上げるために、かなり手の込んだモノができています。そういうモノに取り組むうちに新しいアイデアや発想が浮かんで、より良いグリップが生まれることもあります。とりわけ大手メーカーの品質基準はかなり厳しいもの。それをクリアして、均一性を保ち、量産できる体制・設備を整えていなければなりません。長い年月をかけて蓄積した経験値とノウハウは、他社にはないアドバンテージですね」

    競合メーカーを見ると、樹脂製(エラストマー)のグリップも勢いがある。ゴルフプライドがゴム製(ラバー)を貫くワケを志水氏は話す。

    「ゴルフプライドの創設者(トーマス・フェィウィック氏)が、1947年に世界で初めてラバー製のグリップを開発したこともあり“ゴム製”にこだわっています。ゴム(ラバー)のメリットは弾力性や粘りでしょう。柔らかいので手に馴染む感触があるし、衝撃を吸収してくれます。また、ゴムは伸び縮みをして使い勝手がいいし、シャフトから抜いても3回くらいは挿し直して使えるのではないでしょうか。もう一つ、ゴムには細かい穴があって霧のような微妙な水気や手の汗などを吸い上げるので、その程度の水分ならば拭かなくても滑りづらいです。その細かい穴から揮発するので、グリップを装着したときに溶剤が乾きやすい。挿してからわりと早めに使えます」
    ツアーの使用率、純正グリップの採用率、リグリップの採用率で“三冠”を張っているが、これまでにターニングポイントのようなものはなかったのか? 

    「率直に言えば、高い使用率とブランド力にあぐらをかいていた時期が数年前にありました。『ゴルフプライドが作ったグリップを出せば売れるだろう』みたいな空気を私は感じていたし、このままじゃマズいと思っていた。もう『ゴルフプライドだから売れる』という時代は終わったと思います。とくに日本ではグリップメーカーが多いし、良いグリップもたくさん出ているので選択肢が幅広い。

    しかも日本人は、道具に対してとても繊細でシビアな感性やニーズをお持ちの人が多い。ゴルファーもクラブも多様化しています。もちろん、アメリカも同様です。だから今は、ワールドワイドでしっかりとマーケティングに取り組むようになり、ユーザーの声に耳を傾けて製品に反映させるモノ作りが、だいぶ成功していると思うんです。アメリカでも、消費者テストなどはかなり行っているようです(清水氏)」

    グリップ作りにこだわる、メーカーのスタンスは分かった。それならば、そもそも論として「グリップって何を使っても同じでしょ」という、アマチュアの偽らざる本音をぶつけてみた。清水氏はこう締める。
    「クラブに限らず工具、調理具、筆記具などでも、持ったり握ったりしたときにストレスや違和感がある道具を、安定して上手に使いこなせるでしょうか? グリップがつるつるにすり減るまで使い倒すのではなく、定期的なメンテナンスも必要でしょう。新しいグリップに交換すると、クラブが新品に蘇ったような感覚になるのでは。何よりもグリップ一つで、クラブの性能がガラッと変わる可能性を秘めています。

    自分に合うグリップを使うと、クラブをキモチよく振れるし、ショットが向上するかもしれません。そして“ゴルフが変わる”と思います。グリップというパーツを、ヘッドやシャフトと同じように“カスタム目線”で見ていただいて、その人に合うモノを使ってもらいたい。そのためにゴルフプライドは、性能が優れた多種・多彩なグリップを用意しています」

    グリップはゴルファーとクラブをつなぐ唯一の接点。手の平に宿る高感度のセンサーが「いい」と感じたグリップが、プレーヤーのポテンシャルをマックスまで引き出す。

    文・新井田聡

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