『スパイダー SR パター』は、ツノ型に分類されるヘッド形状で、21世紀になって、完全にスタンダードな形状の一つになりました。スパイダーのツノ型ということで、期待一杯になります。

素振りでもわかりますが、まずは、ストロークしやすいことに驚かされます。重めなのですが、とにかく、同じテンポでスムーズにストロークできます。打ってみても、バランスが良く、ストロークしやすい感覚は継続します。この機能だけで、十二分に『スパイダー SR パター』は凄いと言えます。

『スパイダー SR パター』で面白いのは、感覚的には鈍感なのに、結果は敏感で、ジャストと声が出るほど繊細な狙ったボールが打てるのです。これが、パターの機能だとしたら、将来的に、一つのトレンドになる可能性があると思いました。

機械的にストロークをして、感性とは別に結果を出し続けるパターが欲しいゴルファーに『スパイダー SR パター』はオススメします。

打音が素晴らしい響きなので、それだけでも特別なのですが、強く弾く感じがするのに、行き過ぎないことを使い手が理解して、機能として利用すれば『スパイダー SR パター』は強力な味方になります。

スタンダードな形だから、打っておこうかな、という軽い動機で『スパイダー SR パター』を試打しましたが、本当に驚きました。見事な最先端の融合です。それが結果に結びつくパターです。

▼『スパイダー SR パター』プラチナム／ホワイト、フローネック

ヘッド　素材：アルミニウムボディ（ADC12）+ステンレススチール（303SS）+タングステン
フェース素材：ウレタン（TRU）+アルミニウムビーム
ロフト　　　：2.5度
ライ角　　　：70度
シャフト　　：テーラーメイド Fluted Feel スチールシャフト
長さ　　　　：34インチ（33インチもあり）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員