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    シン貧打爆裂レポート『M CRAFT パター No.4 No.5 No.6』

    貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

    配信日時:2021年7月15日 08時00分

    • ギア

    ロマン派ゴルフ作家語る

    『M CRAFT パター No.4』は、元々この形状が好きで、注目しているので、たっぷりと試打しました。前重心にするトレンドがありますが、このパターは、その傾向は感じるものの、明確にそれを強くは打ち出してはいません。この形状での『M CRAFT パター』の真価を問う、という感じで、新しいオーソドックスとは、こうである、と感じさせる1本です。

    感性が活かされる可能性を随所に感じました。入り出したら止まらないだろうなぁ、という予感です。調子の波に影響されるパターは論外だと考える人もいますが、僕はそういうパターこそ真剣に向き合うべきパターだと考えているので、素晴らしい、という印象を持ちました。

    『M CRAFT パター No.5』は、ヘッドタイプとしてはオーソドックスに分類されますが、構えると色々な工夫が詰め込まれていることがわかるのです。ある意味で、これこそが最先端なのかもしれません。少し個性的な部分を受け入れることができれば、特別な1本になるパターです。

    直進性能が高いパターで、ストレートなラインを取り逃さないという基本方針を持っているゴルファーには、鬼に金棒となる可能性があります。

    『M CRAFT パター No.6』は、過去にたくさんのツノ型のパターを試打して、ときには購入して、その性能を満喫しようとして、結局、諦めた僕をあざ笑うような高機能な1本でした。ミズノの底力を痛感させられました。ミズノが作れば、余計なクセを徹底的に排除した上で、必要な機能だけを徹底的にチューニングしたパターが出来る、と教えられた気がしました。

    一切方向性に悪い影響を与えず、転がりが良いボールが打てるので、オートマチックに距離感だけを考えれば、自然とカップインするパターです。試打している最中に、パターを打っているというより、パットをさせられている感覚になりました。参りました。

    『M CRAFT パター No.4 No.5 No.6』は追加バージョンですが、遅れてきた本命を感じさせました。個人的に、好感を持ったのは『No.4』でしたが、ラウンドを通して、最もパットが決まったのは『No.6』でした。この結果に、最も混乱したのは僕です。

    『No.5』も気持ち良く使いましたが、曲がるラインで曲がりきらずにカップに嫌われて、結果が出ませんでした。しかし、本人は納得できるのです。したいことは全てやって、ミスをしていないのに結果が出ないことはパットではよくあるからです。ライン取りに慣れれば、スコスコと入る未来すら感じました。

    『No.4』は、描いたラインに忠実にボールを乗せられるので、タッチが合っているグリーンで使えば、凄いことになると感じました。実際に使うのだとしたら、最後の一転がりで入れるジャストタッチとハードタッチでラインを消していくパットの二刀流が使い熟すコツだと思います。

    『No.6』は、オートマチックな1本です。とにかく、パターが仕事をしてくれます。個人的には、それをやさしいというひと言で書くのは抵抗がありますが、他に言葉がないので、極めてやさしいパターです。フェースを合わせたら、ラインに対して真っ直ぐと引きやすく、ストロークも、最も重さが機能していて、タッチも出しやすかったです。ツノ型のパターは、やさしくさせる機能性を持っていながら、ショートネックとの組み合わせになると敏感に反応し過ぎる側面もあるパターだと認識していましたが、『No.6』はフェースを合わせて、必要な振り幅で打てば良いだけで、あとはパターにお任せでした。

    3本を一気にやるのは大変で、撮影日以外にも何日もかけて試打をしました。『M CRAFT パター No.4 No.5 No.6』は、それぞれに苦労した価値があったと思わせるパターでした。

    試打アイテムスペック

    ▼『M CRAFT パター No.4 No.5 No.6』

    ヘッド素材 :マイルドスチール(S25C)鍛造+削り出し
    フェース加工:ミーリング
    仕上げ   :ホワイトサテン仕上げ
    ロフト   :3.5度
    ライ角   :70度
    長さ    :34インチ

    【著者紹介】篠原嗣典

    ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
    連載

    ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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